かわいさ余って憎さ100倍?パワハラ上司の“かわいがり”とは
〇〇ハラスメントという言葉があふれかえる昨今。「〇〇ちゃん、キレイになったね!」という発言だけでもセクハラと認定される会社もあるとかないとか。「え、いや褒め言葉のつもりで言っ…ちょ、誰ですかうわぁぁぁぁ!」と、いきなりこわい人たちにどこかに連れて行かれないためにも、軽はずみの発言には男女ともに要注意の時代です。というわけで今回ご紹介するのは、“パワハラ上司のかわいがり”。かわいい後輩だからこそ厳しく当たってしまうというのはよく聞くお話ですが、今回はいきすぎた“かわいがり”について。人って本当にこわいですねぇ…。
高学歴でおとなしい上司のもとで働く、営業A子さん
新卒採用で営業としてキャリアをスタートしたA子さん。彼女には、高学歴で優秀な上司がついていました。仕事はできるものの口数が少なくおとなしい上司は、社内でも「とっつきにくい人だよね…」と噂されているような人物。それでも、天真爛漫なA子さんとはうまくやり取りしている様子でした。元気ハツラツなA子さんを、優しく見守るおとなし系高学歴上司。周囲のメンバーも二人の様子を見て安心している様子だったんですね。でもそれは、A子さんが営業として配属されて3ヶ月の期間が経過するまでは、の話なんですけどね…。
おとなしい上司は一体どこに行ってしまったのか
配属されて3ヶ月、徐々に仕事に慣れてきた様子のA子さん。机の上も自身で作成した資料だらけ、周りから見ても「よく頑張ってるわね♡うふ♡」という光景でした。そして「行ってきまーす!」とクライアントとの商談に出かけていくA子さん。それを見つめる、おとなしい上司。夕方になって、「戻りましたー!」と、A子さんは意気揚々と自分のデスクに向かいます。席について引き出しを開けようとすると、「ん?動かない…?カギは閉めてないのに…?」。そこに歩いて近づくおとなし系高学歴上司。「机の上がそんなにゴチャゴチャしてるのは、引き出し使わないからだろうが!!!!」、と元おとなし系高学歴上司。「へ??」とA子さんを始め、一瞬でオフィス内の空気が変わります。引き出しが接着剤で動かないようにくっつけられていました。実はA子さん、将来的にマーケティングの事業部への異動を希望していて、どこかからその話が元おとなし系高学歴上司の耳に入った様子。それにしてもこの豹変っぷり。A子さんへの態度は厳しくなる一方で…。
そうだ、異動しよう
あるとき、A子さんは社内でPCを打ちながら、肩に携帯電話を押し当てて電話をしていました。そのとき、「痛っ…!!」と何かが背中に当たった様子。お客様との電話を終えて後ろを振り返ると、「お客様との電話を肩に置くなんて失礼だろうが!!!」とおとなし系改め、怒鳴り系高学歴上司がそこに、投げつけられたボールペンが床に。これはまだまだ序の口。この時期から上司のパワハラはさらにエスカレートし、休みの日になれば「あの仕事はどうなったんだ?!!」とA子さんに電話がくるのも日常茶飯事。いよいよA子さんもメンタル的に限界を感じ始めた頃、救いが訪れます。A子さん念願のマーケティング事業部への異動が決定。そして、同時に異動するメンバーがもう一人。怒鳴り系高学歴上司が、転勤を伴う異動をすることに。天真爛漫Aさんと怒鳴り系高学歴上司は、晴れて別々の道を歩むことになりました。それにしても、おとなし系から怒鳴り系への驚くほどの豹変。どうやらAさんに対する過度の期待から、異動を希望しているという事実が受け入れられなかったようです。Aさんが入社した最初の頃のように、おとなしいまま仕事をしてくれればよかったのですが…。
【まとめ】
恐ろしい人もいたもんだ、というまさかの実例をご紹介しました。仕事はそんなにも人を変えてしまうのでしょうか。今回はなかなか特殊なケースをご紹介しましたが、嫉妬、怨念、憎悪などのさまざまな想いが渦巻く会社という空間。いつ何があるか分かりません。かといって、全員が全員悪に染まった人ではありません。人を見極めるなんて高等技術はたくこにはありませんが、それでも客観的に、無理に深入りせず、いい距離感を保ってこれからもウーロンハイ片手に頑張っていこうと思います(編集部注:業務中の飲酒は固く禁止されています)。