正解がないからこそ好きに生きてOK?女性の仕事と理想のキャリアのつくりかた
入社3年の壁、5年目の転機、20代最後のチャンス、30歳からのスタート…。女性向けのコラムを見ていると「結局のところ、毎年何かしらあるのでは?」と思うほど、仕事でもプライベートでも女性の選択肢は多いもの。選べる自由はうれしいけれど、正解なき道を模索し、選択するまでの苦しみはそれ以上ではないでしょうか。最近は「一生働き続けたい!」という女性が増えています。そこで、20代~50代のさまざまな女性と私がキャリア面談をした経験から“これはいいな”と思った、自分らしく働き続けるための理想のキャリアのつくりかたをご紹介します。
憧れの人を目標にしない
仕事上で憧れの人をつくることは目標が明確になり気持ちがいいものです。でも、その憧れを自分の長い人生のキャリアに置き換えてみるとどうでしょう。憧れの人とまったく同じにはなれないとわかっていても、時代や環境のギャップを感じてしまうことがありませんか?比較すればするほど苦しくなり、しまいには「でも、あの人は特別だから」と諦めが出てきしまうことも。それならば「共感できる生き方をしている人」を探してみましょう。それも1人ではなく複数見つけること。共感できるということは、自分の感覚やライフスタイルに近いともいます。他の人の共感できる生き方から自分が取り入れたい、良いなと思う生き方や働き方、暮らしなどを知ることで、少しずつ自分好みのキャリアをつくっていく。いきなり憧れの人を追いかけるよりも、無理のない目標の立て方ではないでしょうか。
共働きパートナーを育てる
働き続けるという選択肢を選ぶ上で、切っても切り離せないのが「家事」の存在。女性の社会進出と同じくらい男性の家事スキルも向上している…と思いきや、残念ながらそうではないこともしばしば。その場合、話し合いなどの手間はかかりますが、共働きで快適な生活をおくるためには「家事も立派な仕事であること」を夫に認識してもらわなければいけません。共働き=生活を共にするダブルスプレイヤーであることを踏まえ、自分の仕事の状況や生活スタイルのすり合わせなどをしっかり話し合って、夫に協力を求めてみましょう。横暴に家事負担を押し付けられたら、最悪「家事離婚」があり得ることを伝えるのも手。夫からの理解が得られたのなら、面倒くさがらずに夫の家事スキルはやさしい気持ちでイチから育てましょう。
まとめ
私の母は「これからの時代は女も働くのよ」と言いながら私を育てたため、当然「一生働く」というマインドセットで社会人となりました。しかし、馬車馬のように働くうちに「このままでは結婚できない!」と不安に思うように。仕事とプライベートをどう両立させようか相談したところ、母から「人生を通じて帳尻を合わせればいいのよ」と言われてハッとしました。すべてをいま手に入れようとするのではなく、長い目で見て理想のキャリアを描けばよいのだなと思う一言でした。