湿気が多い日は髪の毛が広がりボサボサに…原因、対策を徹底解説

湿気が多い日は髪の毛が広がりボサボサに…原因、対策を徹底解説

髪の毛をさわる女性

湿気の多い日や雨の日は髪の毛がうねったり、広がってしまったり、髪に関するトラブルが多くなりますよね。外出前にセットしたのに学校や会社に着くとボサボサ…なんてことも。今回は、うねりや広がりの原因、対策を解説します。

髪の毛の構造

髪の毛は、中心部にメデュラ、その周りにコルテックス、それらを守る保護膜のような役割を担うキューティクルの3層構造で構成されています。

髪の構造

メデュラは太い髪に存在していて、髪の毛の芯の部分にあります。コルテックスは髪の90%を占めており、髪の内部を形作っている組織です。コルテックスの量により髪の毛の太さや硬さ、色などが決まります。さらにその周りにあるキューティクルは髪の表面にあり、うろこ状に重なり合った構造をしています。

また、保水の役割を持つコルテックスにはオルソコルテックスとパラコルテックスの2種類あります。オルソコルテックスは水を吸いやすく膨張しやすい性質、パラコルテックスは水を吸いにくく膨張しにくい性質を持ちます。これら2種類のコルテックスが均一に並んでいる場合は直毛に、不規則に並んでいる場合はくせ毛になりやすくなります。

湿気で髪の毛が広がる原因とは?

髪の毛のうねりや広がりは「髪のダメージ」と「水分の侵入」が原因です。

髪のダメージはカラーやパーマ剤、ヘアアイロンなどの熱、紫外線、ブラッシングによる摩擦など様々な原因が考えられます。これらのダメージを受けた髪は、キューティクルが欠けたり、剥がれた状態となります。

そうなると、髪の表面が凸凹になり、水分が侵入しやすい状態になってしまうのです。湿気が多い日は、空気中の水分がキューティクルが剥がれている部分から侵入し、髪の毛の水分バランスが崩れます。その結果、髪の毛が膨張し、うねりや広がりに影響を与えるのです。

また、髪の毛の性質にも関係があります。コルテックスが均一に配置されている髪の毛は水分を含んでも均一に膨らむため、うねりの影響はほとんど受けません。しかし、不規則に配置されている人は髪の毛の形が円形ではなく、ちょっと歪んだ楕円形になっており、成分バランスが崩れている可能性が高いです。

そのため、水分を含むと髪1本1本の形が崩れてしまい、直毛の人より強くうねりや広がりが出てしまうのです。しっかりと髪の毛をケアして湿気に負けない髪の毛を目指しましょう。

湿気で髪がボサボサになるときの対策方法

オイルでコーティングする

オイルで髪をコーティングすることによって、余分な水分の吸収を抑制し、うねりを抑える効果があります。髪内部に水分を閉じ込めることで、髪のパサつきを軽減し、広がりも抑えてくれます。また、ヘアアイロンなどの熱やブラッシングの摩擦、紫外線などの外的ダメージからも守ってくれます。

アホ毛を抑える

アホ毛とは、髪の表面からピンピンと跳ねている短い毛やうねった短い毛のことをいいます。アホ毛には生え始めによるもの、傷んで切れてしまった切れ毛によるもの、毛穴に皮脂が詰まりうねってしまったものの3種類あります。お出かけ前に髪の毛を丁寧にセットしても、アホ毛があるとボサボサに見えてしまいます。アホ毛を抑え、髪の表面が整っているように見せることによってボサボサ感がなくなります。

スプレーで抑える

髪の毛全体をスプレーで抑えることで、髪の毛が崩れることなく、そのままのスタイリングをキープできます。また、手ぐしでさっと直せるスプレーもあり、セットしやすいのがポイントです。

髪の傷みを抑える!ホームケアのポイント

髪が傷む原因は生活習慣の中に隠れています。直接的な要因になりやすい「シャンプー」「トリートメント」「ドライヤー」「ブラッシング」の正しいやり方をまとめてみました。ホームケアで髪が傷むリスクを抑え、湿気に強い髪づくりを行ないましょう。

シャンプーのやり方

シャンプーはやり方次第で髪の毛に大きなダメージを与えます。正しい洗い方でトラブルを防ぎましょう。

①ブラッシング

ブラッシング

まずブラッシングをして、ホコリや汚れを取り除きます。髪のほつれもとることができ、洗髪中に髪の毛が絡まって摩擦が起こるのを防いでくれます。

②手のひらで泡立てる

手のひらで泡立てる

シャンプーは先に手のひらで泡立ててから頭を洗います。摩擦で頭皮や髪の毛を傷付けないようによく泡立てておくことがポイントです。

③よく洗い流す

洗い流す

シャンプー後はすすぎ残しがないようによく洗い流します。また、お湯の温度は36~38度が適温です。

トリートメントのつけ方

トリートメントはヘアケアでとても重要です。より効果を高めるためにも正しくトリートメントをしましょう。

①水気をきり毛先からトリートメントをつける

トリートメントをつける

シャンプー後、よく水気をきってトリートメントを毛先からつけます。頭皮につけてしまうと毛穴が詰まる可能性があるため、頭皮にはつけないようにしましょう。

②目の粗いブラシでとかす

ブラシで浸透させる

トリートメントをつけたら、ブラシでとかして全体に行き渡らせましょう。目の細かいブラシは摩擦でキューティクルを傷付けてしまう恐れがあるため、目の粗いブラシをおすすめします。

③10分程度おいたら洗い流す

洗い流す

髪に浸透させるため、10分程おいてから洗い流します。すべて洗い流してしまうと効果が薄れるため、余分なぬるつきを流す程度にしましょう。また、髪のダメージを補修できるトリートメントを使うとより効果的です。

ドライヤーの使い方

髪の毛にダメージを与えないために、3つのポイントを意識して乾かしましょう。

①上から下に向かって乾かす

上から下に乾かす

まず髪の毛の根元から乾かします。キューティクルは上から下にむかってついているため、必ず上から下に乾かすのがポイントです。また、30度くらいの角度からドライヤーを当てると髪の毛にダメージを与えずに乾かすことができます。

②ブラッシングしながら乾かす

ブラッシングしながら乾かす

ある程度乾いてきたら、ブラッシングしながら乾かします。そうすることで、髪の毛が広がらずにまとまります。

③冷風でキューティクルを乾かす

冷風で乾かす

8割程度乾いたら、最後に冷風で乾かしましょう。キューティクルを引き締める効果があり、ツヤ感が期待できます。

ブラッシングの方法

普段何気なくブラッシングしていませんか?間違った方法でブラッシングをすると髪の毛に大きなダメージを与えてしまいます。正しいやり方でブラッシングしましょう。

①毛先をとかす

毛先をとかす

まず毛先をとかします。上から下に1回でとかしてしまうと髪の毛が抜けたり、絡まったりしてしまう可能性があります。また、摩擦でキューティクルを傷付けてしまうため、まずは毛先をとかして絡まりをなくしましょう。

②中央部分をとかす

中央をとかす

毛先の絡まりがとれたら、その上の中央部分をとかします。こちらも1回でとかすのではなく、細かくとかしていきます。

③根本をとかす

根本をとかす

最後に根元の部分をとかします。毛の流れに沿ってブラッシングしましょう。少し髪の毛を持ち上げてかきあげるような形でとかしていくといいでしょう。

ドライヤー前とお出かけ前はヘアオイルを取り入れることも重要

ヘアオイルには大きく分けて補修タイプとスタイリングタイプの2種類あります。補修タイプは髪をコーティングし、外部ダメージから髪の毛を守ってくれます。そのため、ドライヤー前には補修タイプのオイルを使うといいでしょう。

一方、外出前はスタイリングタイプがおすすめです。しっとりとした重めのオイルが多いため、髪の毛の広がりを抑えるのに適しています。また、髪をまとめたり、濡れ感を出すヘアアレンジにも使えます。ヘアオイルは髪の毛の内側から馴染ませるようにしてヘアオイルをつけましょう。1度につけるのではなく、数回に分けて少しずつつけるといいでしょう。

スタイリング剤、シャンプー&トリートメントの選び方

湿気に負けない髪づくりでは、使用するスタイリング剤やシャンプー、トリートメントに気を配ることも大切です。

どんなスタイリング剤がいい?

【スプレーの場合】

ヘアスプレーにもふんわりと仕上がるアレンジタイプやきっちり固めるハードタイプなど、様々な種類があります。ストレートの場合、アレンジタイプなどのソフトな仕上がりになるスプレー、巻き髪の場合はハードタイプがおすすめです。ハードタイプは朝にスプレーすれば、長時間スタイリングをキープしてくれます。

また、調湿成分が配合されているスプレーは余分な水分の吸収を抑える役割をするため、湿気の多い日におすすめです。商品裏の成分表に「調湿成分配合」や「湿気コントロール」と表記のあるスプレーを選ぶといいでしょう。髪につける時は、20cmほど離してつけましょう。また、前髪につける場合は直接ではなく、まず指にスプレーをつけてから、その指で前髪を整えるようにしましょう。

【ヘアオイルの場合】

うねりや広がりが気になる人が選ぶべきスタイリングオイルのポイントは3つです。

・油分が多く配合されていて、テクスチャが重め

仕上がりがしっとりする重めのオイルを使うことで、髪の毛の広がりを抑えることができます。

・保湿成分が入っている

ツヤが出るため髪の毛をキレイに見せてくれます。

・水分控えめ

オイルに水分が含まれていると髪の毛が余分な水分を吸収することになり、うねりや広がりが増してしまいます。

【ワックスの場合】

油分を多く含んだ保湿ができるワックスをつけるのがおすすめです。油分で髪の毛をコーティングし、余分な水分を吸収するのを防ぐことができます。つけ方はワックスを指先にとり、指と手のひらで伸ばします。髪の毛の内側から馴染ませ、次に毛先につけていきます。前髪をセットするときは指に残った少量のワックスをつけましょう。

どんなシャンプー&トリートメントがいい?

髪の毛の水分を補うことができるダメージケアシャンプーとトリートメントがおすすめです。常に髪の毛に潤いがある状態にしておくと髪の水分量が均一になります。しっかりとシャンプーやトリートメントでケアを行なうことで、余分な水分を吸収するのを防いでくれます。

外出時に持参したい!ボサボサを防ぐヘアケアグッズ

ヘアブラシ

雨の時期はヘアブラシは必需品です。しかし、選び方を間違えるとキューティクルを傷つけてしまい、さらにボサボサ髪になってしまう可能性が…そうならないために、髪に負担をかけないブラシを使うことが大切です。

■mapepe(マぺぺ)

天然の毛を用いたヘアブラシが多いため、一度とかすとサラサラになります。静電気も起こりにくいため、髪の毛を傷付けずに使用することができます。

■TANGLE TEEZER(タングルティーザー)

コンパクトで持ち運びに便利なブラシです。また、髪と頭皮を同時にケアできるため、髪が傷みで悩んでいる人におすすめです。

アホ毛を抑えるアイテム

外出先で使用するならポイントは2つ。コンパクトで使用する時に手が汚れないものを選ぶといいでしょう。

■ミルボン エルジューダポイントケアスティック15ml

マスカラのようなブラシで直接髪の毛に塗るため、手を汚さずにアホ毛を抑えることができます。また、ブラシがマスカラより少し長く作られているため、一度に広範囲の髪の毛をまとめられます。

■マトメージュ まとめ髪スティック

スティック型のため、手を汚さず使用できます。また、つけたところが固まらないため、ナチュラルに髪の毛をキープしつつ、アホ毛をしっかりと抑えてくれます。また、おくれ毛や束感のある前髪にも使用できます。スーパーホールドやレギュラーなど種類が豊富なので、自分に合ったのを見つけてみてください。

■plus eau(プリュスオー) ポイントリペア

マスカラブラシのようにスティックタイプになっており、持ち運びにも便利で出先でもサッとお直しできます。気になるポイントに塗るだけなので、髪の毛がベタつかず使いやすいです。

■Fujiko(フジコ) / Iroppo Stickフジコ色っぽスティック

ワックスつきコームのため、サッと髪の毛をとかすだけでアホ毛を抑えられます。

まとめ

朝セットした髪の毛がボサボサになると気分が下がってしまいますよね。日頃からケアをしっかりとして、湿気に負けない美髪を目指しましょう。

関連記事
女性の髪が油っぽくなる原因と対処法とは?ベタベタ髪からサラサラ髪に
ノンシリコンシャンプーのメリット・デメリット。合わない髪質もあり?!
切れ毛がひどい…原因と対策、予防に効果的なヘアケアアイテムをご紹介

ヘアメイクに関連する記事

この記事を読んだ人はこの記事も読んでます