おじゃりもうせ!種子島独女旅レポ(2)~観光スポット紹介編~

おじゃりもうせ!種子島独女旅レポ(2)~観光スポット紹介編~

種子島の夕日の砂浜

女子ツク!編集部の椎野です。SNSの写真に一目惚れし、思い切って行ってみた「種子島」ひとり女子旅。前回は、意外と知られていない「種子島」の島の様子や行き方をご紹介しました。もし、種子島について「なーんも知らん…」という方がこの記事にたどり着いたのなら、ぜひ前の記事から読み進めていただきたく!→コレ

さて今回は、私が実際に行ったスポットの中で、特に印象的だった場所を(やっとこさ)ご紹介します!

今姫神社

今姫神社むじょかひな祭り

種子島に着いて最初に寄ったのは、大正15年創建の「今姫神社」。祀られているのは、女性の神様である今姫様で、安産の神様ともいわれています。訪れたときは、ちょうど「むじょかひな祭り」が開催中で、参道の階段一面にひな人形が飾られていました。まさかこんな離島で十数年ぶりのひな祭りに参加するとは…(笑)。ひな人形たちの前で、おばあちゃんたちが嬉しそうに記念撮影していたのには和みました。

さらに神社を出て車をちょっと走らせたところに、満開の桜を発見!そのとき、東京では開花予報は出ていたものの、まだ咲く気配はなかったので、一気にテンションアップ(笑)。ひな祭りと一緒に桃の花ではないですが、桜の花も楽しむことができました。

桜と菜の花

大きなガジュマルの樹

ガジュマルの樹

島内には多くのガジュマルの樹があるようですが、私が訪れたのは南種子町の「七色坂展望所」にあるガジュマルの樹。上から何本も垂れている蔦みたいなものは、実は「気根」と呼ばれる根っこ。これだけあると、まるでカーテンのようでした。この気根が地面について根をはると、どんどん樹が成長して広がってしまうそうで、その独特かつ不思議な姿とガジュマルの生命力には驚かされました。 (※写真の真ん中に小さく映っているのは私です)

門倉岬

門倉岬

種子島の最南端にある突き出した岬で、教科書にも載っている鉄砲伝来の地。どこまでも広がる水平な地平線と青い海を、視界いっぱいに眺めることができます。この日は快晴で観光日和にも関わらず、ここで見かけた人影はなんと2人!(しかも、きっと地元民…)有名なスポットのわりには閑散としていたけど、大丈夫かしら…(笑)。

種子島マングローブパーク

種子島マングローブパーク

もともとマングローブ群生地だったところを整備し、2015年3月にオープンした「種子島マングローブパーク」。南種子町の東に位置する平山エリア(大浦川付近)にあります。マングローブが自生する泥地には希少な動植物も生息していて、自然学習やカヤック体験も行なっているそうです。パークと名がついていますが、都会の公園のようにキレイに整備されているわけではなく、本当に自然の中に広がっているマングローブの森を囲っただけというか、道路わきからヒョイっと立ち入ることができるローカル感あふれるスポットでした。

宇宙センターとロケット発射場

宇宙センターとロケット発射場

宇宙に一番近い島ともいわれる種子島。世界一美しいロケット発射場として、海外にも知られています。私は宇宙センターやロケットが目的でやってきたワケではなかったのですが……やっぱり見ておいて損はないと思いました。種子島でしか見られない景色ですしね!夕暮れどきに見るロケット発射場は、少しロマンチックです。

ちなみに…JAXA宇宙センターに向かう道沿いにあるラーメン店「おかざき商店」では宇宙ラーメンなるものがありました。ラーメンで宇宙に意識を飛ばしたい方はぜひ(笑)
(※私はかまわず、食べたかった海老味噌ラーメンを頼みました)

宇宙ラーメン

奥神社のアコウの大木

アコウの樹

西之表市の北側、国上奥にある「奥神社」は、山の神様と産土神様を祀った神社。ここには2本の大きなアコウの樹があります。傘のように大きく枝を広げ、地面から立ち上がったような姿の幹は、今にも歩き出しそうで迫力満点。また、自然石が木を守る門や壁のように置かれていて、本当に長い時をこの地と共に経てきた場所らしく、島の自然の力強さを感じるパワースポットとしてもオススメだそうです。ちなみに種子島には多くの神社があり、祠なども含めれば相当な数にのぼるそう…!そもそも種子島自体がパワースポットともいえるのかもしれません。

宝満神社

宝満神社

南種子町にある宝満の池のほとりにたたずむ、玉依姫様という神様を祀った神社。創建時代は不明らしく、いにしえの時代からこの地にあるといわれています。そのいにしえの時代に、御祭神である玉依姫様が赤米を持って島にやって来たとされることから、種子島は「日本の稲作発祥の地」と言われるように。赤米はプチプチした食感で、十五穀米や玄米が好きな人にはオススメですよ。

宝満の池

とても静かな場所にあって、空気は若干ひんやり冷たく…きっと、由来通り神聖な場所なのでしょう。何となくですが、張りつめた感じがありました。それに、境内から階段を下りた先にある宝満の池を眺めていたら、境内の方からガサッと何かが動いた音が!境内に戻ってみると、何もおらず…動物か何かだったのかもしれませんが、ちょっと怖かったです。この辺は何か(動物が)出るのか聞いてみたところ、ガイドの人いわく、「たまに宮司がでるよ」とのことでしたが(笑)。

個性的な海岸たち

滞在中に立ち寄った海岸はそれぞれ違った表情を持っていて、ひと口に「この海岸が一番キレイだから行くべき!」とは言えないほど、どれも魅力的でした。

大きな岩のある浜辺

大きな岩のある浜辺。神話に出てくるような神秘的な雰囲気があります。

白い砂浜と青い海

まさにリゾート地ともいえる、王道の白い砂浜と青い海。
こぢんまりとしていて、プライベートビーチっぽい雰囲気でした。

黒い砂浜

こちらは砂鉄が混じっている黒い砂浜。潮がひいたとき、砂浜の中の水分とともに砂鉄も流れ出るため、不思議な模様が浜に浮かび上がります。

ペールトーンの幻想的な海

曇り空に夕刻の色がうっすら。白い砂浜とあいまって、ペールトーンの幻想的な景色に。

種子島では、絵本に出てくるような大きなもくもくとした雲や、天女が舞っているような霞がかった雲など不思議な空模様に出会うこともしばしば。実はこの雲たちは屋久島から生まれて、種子島にながれてくるのだとか。

広田遺跡ミュージアム

貝の装飾品

広田遺跡は、南種子町の東側の海岸沿いの丘で出土した弥生時代後期~古墳時代の集団埋葬墓の遺跡。発掘された人骨は美しい貝でできたアクセサリーを身に着けていたそうで、ミュージアム内では展示のほか、貝アクセサリー作りのワークショップも行なわれていました。ちなみに広田人は男女ともに身長が低く、150cm前後しかなかったようで背の低い私は親近感がわきましたよ(笑)。

【まとめ】

島内での移動は、基本的に車です。今回、私は知り合いの方にガイドをお願いしました。バスや観光タクシーもあるようですが、出費や時間のことを天秤にかけると、レンタカーを借りるのが良いでしょう。都会の生活に慣れていると不便だとは思いますが、そのぶん種子島でしか出会えない風景や体験があるので、一度は訪れてみてほしい場所です。

前回の記事はこちら:おじゃりもうせ!種子島独女旅レポ(1)~種子島基礎知識編~

一部撮影:nogibana《海(トップ画像使用)、宝満神社、ガジュマルの樹、マングローブの森、広田遺跡ミュージアム》

種子島観光協会

http://tanekan.jp/

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