ゾクッ!としたらすぐ対策を!症状別風邪の悪化を防ぐ方法
東洋医学では、自然な季節の変化でも行きすぎると「六邪」という6つの邪気が病気をまねくといわれています。特に「寒邪」と「風邪(ふうじゃ)」が私たちに風邪をもたらし、寒邪は冷えや痛みを、風邪(ふうじゃ)は頭痛、悪寒、鼻づまりを引き起こします。風が吹くように突然症状が現れ、他の邪気と一緒に次々と症状をかえるという風邪(ふうじゃ)は、まさに風邪そのもののようです。ゾクッとしたらすぐに対策を!風邪のひき始めは「寒邪=冷え対策」が肝心です。体を温め、風邪の悪化を防ぐ方法を症状別にご紹介します。
【1】悪寒が走り、頭がズキズキしてきたら?
風邪かな?と思ったら、すぐに体を温め、しっかり休息することを心がけましょう。首や胸元はスカーフやマフラーでカバーし、スカートよりもパンツスタイルで足もと(特に足首)を冷やさないようにします。体を温めてくれるおすすめメニューは「つみれ汁」。みそ汁に下茹でしたイワシのつみれを入れてひと煮たち、ネギとおろしショウガを入れたら完成です。シナモンティーやシナモンミルクも体を温め、眠気を誘うので就寝前に飲むとよいでしょう。睡眠をとってしっかり休息することが大切です。
【2】せきが出てきたら?
風邪に引き続いて起こる急性のせきには、体を温めながら肺の機能を活性化させるメニューがおすすめ。「アサリのみそ汁」にはネギを、「アサリ入りオニオンスープ」にはニンニク(スライスやすりおろし)を入れていただきましょう。カリンやキンカンのはちみつ漬けは、昔からせき止めとして用いられています。また東洋医学では、朝5時~7時は肺の低機能タイムといわれます。せきが出やすくなりますので、この時間に起きても寝不足にならないよう、早めに就寝しましょう。
【3】鼻づまりが気になったら?
風邪のひき始めは、体の冷えによって「水」のめぐりが悪くなり、鼻づまりの症状が出ます。このようなときは、鼻どおりをよくするツボを押してみましょう。「鼻通点」は小鼻の上部の両側にあるツボです。鼻どおりが悪い方をゆっくり押して、ゆっくり緩めます。スーッと鼻どおりがよくなるのがわかると思います。食事では、鼻の粘膜の炎症によいとされるレンコンやブロッコリーを使い、体を温めたり、汗を出したりしてくれるエビ、ショウガ、長ネギと一緒に炒めものやスープにしてみましょう。食欲不振には、パクチーとレモン汁を加えたベトナム風がおすすめ。ビタミンCも摂れて回復効果UPです。
【まとめ】
病気をまねくという邪気ですが、体が元気で強ければ、はね返すことができます。邪気が体に入り込むのは、体調のバランスを崩している時です。邪気にスキを与えないために、日頃から食事・睡眠・休息をしっかりとるよう心がけましょう。