冷えは万病のもと!おうちでできる“温活”のすすめ
東洋医学には「未病」という考え方があります。病気とまではいかないけれど、健康とはいえない、病気になる一歩手前のことをいいます。その症状は、体がだるい、すっきりしない、食欲がないなど、なんとなく感じている不調をはじめ、肩こりやむくみ、冷えなどにも表れ、全て未病のサインです。中でも「冷え」は多くの女子の悩みであり、さまざまな病気の原因になる「万病のもと」ともいわれます。そこで、女子の美と健康を脅かす「冷え」の悩みを解消し、この寒い季節でも体を芯から温め、体の中から綺麗になれる『温活』の方法をご紹介したいと思います。
【1】3つの「首」で『即効温活』
体には「首」「手首」「足首」の3つの首があります。この3つの「首」は、全身に血液を行きわたらせるためのポンプの役割を持っていて、一番冷えを感じる手先や足先をはじめ、頭部や顔肌に熱と栄養を運ぶための重要な中継地点です。3つの首を冷やさないように心がけ、冷えを感じたら3つの首をぐるぐる回しましょう。温タオルや電子レンジで温めるホットタオルをあてると即効性があります。3つの首の『即効温活』は、細部まで血液やリンパの流れがよくなり、むくみも取れ、スッキリぽかぽかになります。
【2】寝たままストレッチで『めぐり温活』
私たちの体は、常に重力に逆らいながら全身の筋肉によって支えられていますが、この冬の寒さでより緊張した筋肉をほぐし、血行を促すのによいのがストレッチです。朝起き上がる前、夜眠りにつく前の寝たままストレッチで、『めぐり温活』を心がけましょう。
◆骨盤ストレッチ|背骨と骨盤のゆがみを調整し、全身の血液循環を促す◆
①仰向けに寝て上半身の力を抜き、両ひざを立てる。右ひざを左ひざの上にクロスする。
②上半身だけゆっくり左側に倒す。
③次にゆっくり右側に倒す。
④ひざを組み替えて同様に5セット繰り返す。
◆股関節ストレッチ|股関節の緊張をゆるめ、骨盤の血流を促す◆
①仰向けに寝て、肩・胸を開き、深い呼吸を意識する。
②両手は楽な位置に置く。
③下半身も股関節をゆるめて開き、両足の裏をつける。
④呼吸が深くなるまでこの姿勢をキープ。
【3】『温活食材』で冷え解消
東洋医学では、体を温める「温・熱」の食べ物や食材があると考えます。寒い季節や体の冷えを感じた時は、温冷の偏りのない「平」の食材を中心に、特に「腹の冷え」や「足腰の冷え」の解消に働くとされる『温活食材』を少し多めに摂り、体の中から温まりましょう。
【温】[肉魚介]鶏肉、イワシ、エビ [野菜]シソ、ショウガ、長ネギ、ニラ [調味料]山椒、味噌
【熱】[調味料]胡椒
【平】[肉魚介]牛肉、豚肉、ウナギ、イカ[穀物]白米、トウモロコシ[野菜]ジャガイモ、キャベツ、ハクサイ
【まとめ】
血液やリンパの流れは、自律神経がコントロールしています。東洋医学では「気」の流れをいいます。血行促進などの『温活』はもちろんですが、自律神経が乱れないようストレス解消にも心がけ、「気」を養うようにしましょう。