「別れたいかも……」という倦怠期を乗り越える3つの心得
どんなに好き合っていても、どんなに大恋愛をしても、避けられないのが倦怠期(けんたいき)。「ドキドキがなくなった、嫌なところがハッキリ見えてきた、エッチの回数も減った、デートコースもマンネリしてきた」など身に覚えはありませんか?
「恋の賞味期限が切れたのかな……」「彼のことが好きじゃないのかな……」と悩むなかれ。倦怠期になるメカニズムを知っておくことで、悩みは解決できるかもしれません。
なぜ倦怠期になる?その秘密は脳にあった!
倦怠期というのは、“飽き”とか“慣れ”のことです。最初のころは新鮮だったものに慣れることで、刺激が少なくなり飽きてくるわけです。つまり、彼のことをよく知ったために会話が弾まず、逆に欠点ばかりが目につくということ。
しかし、悲しむことはありません。実はこの状況、自分を守るために作用する脳の機能、「脳の馴化(じゅんか)」が起こっているからなのです。
付き合う前や付き合いたてのドキドキというのは、興奮状態であると同時に緊張状態でもあります。嫌われたくないために言いたいことを我慢したり、オシャレやメイクにも時間をかけたりしていたのではないでしょうか。
しかし、それが何年も続いたら疲れてしまいますよね。脳も疲れてきてしまうのです。だから、飽きたり慣れたりすることで、気を抜けるようにしたわけです。
マジックナンバー「3」のときに、恋の魔法が解ける
恋が始まる瞬間に分泌される脳内物質「フェネチルアミン」。同時に興奮系ホルモンである「ドーパミン」も大量に誘発されます。恋愛ホルモンとも呼ばれる「フェネチルアミン」が大量に分泌されることで、人の五感はより過敏になり、ドキドキしたり、気持ちが高揚したりすると言われています。
そんな「フェネチルアミン」の効果が落ちるのが、3ヶ月~6ヶ月、長くても3年と言われています。皆さん3ヶ月、6ヶ月神話など良く聞きますよね。これが恋人たちに襲いかかる、恋の魔法を解くマジックナンバー「3」です。
結果、ドーパミンも減り、ドキドキしない、興奮しないという悪循環になってしまうのです。あらかじめ、その期間、メカニズムを知っておくだけでも「彼のこと、嫌いになっちゃったかも……?」という動揺は抑えられると思いませんか?
倦怠期に分泌される愛を深める脳内物質とは?
倦怠期特有の脳内物質がセロトニン。リラックスホルモンとも呼ばれ、恋のはじまりであるドキドキ期には出ない物質です。一緒にご飯を食べているとき、帰ってきたら「おかえり」と言ってくれたとき、隣でパートナーの寝顔を見ているとき、テレビを見て一緒に笑い合えているときなどに多く分泌されます。普段の何気ない毎日こそ、幸せなのではないでしょうか。
また、以下のような方法で意図的にセロトニンを分泌させられます。
朝日を浴びる
朝型生活に変える、一緒の時間に起きるなどをしてみましょう。
朝と夕方に30分程度歩く
あるいはジョギング、サイクリング、スイミングといったリズム運動を30分程度やるのでもOKです。
呼吸法を意識する
これもリズム運動の一種。1日の中で数回5分程度、ヨガ、気功、坐禅(ざぜん)などの腹式呼吸をすると効果的だそうですよ。
触れ合う
恋人と触れ合いましょう。寝る前や起きた後にそっと抱きしめる、手をつなぐだけでもOKです。
感情を素直にあらわす
たとえば週に1回など、言いたいことを互いに言い合う場をつくってみてもいいかもしれません。
親切を心がける
地域の清掃や町内会、ボランティア活動に参加する。
セロトニンを分泌させる方法は、パートナーと一緒にやれるものばかり。普段とは違う行動をともにすることで、セロトニンが増え、愛情も高まってくるというワケですね。
開き直って、逆転の発想もアリです
いかがでしたでしょうか? 倦怠期はだれにでも起こる避けられない期間と言えるでしょう。この感情の変化のまま別れてしまうのは、ちょっともったいない。パートナーとの未来を考えるための大切な期間であり、恋から愛に変わる期間でもあります。むしろ「脳のせいだからしょうがない」と開き直って楽しんでみるくらいが、ちょうどいいかもしれませんよ。
- 参考サイト:
- 彼氏と倦怠期になったら|Period-of-lassitude
- 天然の惚れ薬「PEA」|蓮香先生の「恋愛クリニック」
- 有田秀穂博士インタビュー|セロトニンDojo