ニッパチ、ゴトービってなに?意味がわかると面白いビジネス用語
ビジネスシーンで、「ニッパチ」、「ゴトービ」、「ロハ」など聞きなれないコトバに遭遇したことはありませんか?意味を知らないと、聞いただけでは何を指しているのかまったくわかりませんよね。そんな隠語っぽいビジネス用語を今回はご紹介します。
二八(ニッパチ)
多くの業界で売上が下がったり、景気が悪くなる2月と8月を指す言葉。2月は年末年始の反動で消費が下がり、寒さで客足も下がる月。8月は夏休みやお盆でモノが売れず、暑さで購買意欲が下がるといわれています。とはいえ、業界によっては2月と8月こそ忙しいというところも。2月はバレンタインデーがあるので、菓子業界や小売店などは大いに忙しくなります。一方で8月は夏休みの旅行やお盆の帰省で交通業界や旅行業界は売り上げが上がるようです。
五十日(ゴトービ)
5の倍数の日(5日、10日、15日、20日、25日、月末)を指す言葉。五十日は契約の締め切りや入金日が多い日で銀行が混雑するほか、外回りなどが多くなるため交通機関が混みやすい日としても知られています。昔は売掛金を銀行振込ではなく小切手や手形のかたちで回収していたこともあり、五十日の車の渋滞は今よりもすごかったそうです。
顎足付き(あごあしつき)
「顎」=ものをかみ砕くことから食事代、「足」=足代つまり交通費のことで、「顎足付き」とは食事代・交通費が含まれるという意味。もともとは寄席芸人の間での隠語だそうです。ちなみに「まくら」がつくと、宿泊費も含まれます。取引先から「この仕事、顎足付きですよね?」なんて言われたら、意味も分からず安請け合いしないように。
ロハ
「ロハ」とは漢字の「只」の上下を分解し、カタカナにして読んだ言葉。つまり、只=タダ=無料ということ。「この映画ロハで見れるよ」とか「これロハで持っていっていいよ」と言われたらラッキーですが、「この仕事ロハでやってよ」と言われたら、むやみに首を縦に振らないようにしましょう。
【まとめ】
ビジネスシーンだけでなく私たちの身近なところにも、こういった聞きなれない用語は結構あるもの。例えば、アパレルや小売店でたまに耳にする「4番行ってきます」という声。これはトイレや休憩に入りますという意味ですが、お店によって番号が変わります。また、飲食店で「太郎さん来ました」「五木さんがいるので…」など人名を聞いたら、ゴキブリやねずみの可能性が。これもまたお店によって名前が変わるので一概にそうとは言い切れませんが、お客さんへの気遣いは感じられますよね。ちなみに、こういう隠語や合言葉のことを“符丁”とも言うそうですよ。知ってました?