アラサー独身女子はみんな読んでる!「大人女子の恋愛」を描くマンガ3選
アラサー女子にとって、結婚は大きなテーマ。恋愛遍歴や彼氏のアリ・ナシで悩みはさまざまですが、共通しているのは「いったい私はいつ結婚できるのだろう」という漠然とした不安です。「学生時代の仲の良い友達がみんな結婚してしまって、焦る」「彼氏がいたのが昔のことすぎて、もはや恋愛の始め方すら忘れた」「ずっと同棲している彼氏が、全く結婚に踏み切ってくれない」などなど。乙女たちの苦悩は尽きません。
そんな悩める大人女子の気持ちを痛いほど代弁しくれている“アラサーのためのマンガ”たちが、今ブームをよんでいます。
婚活のきっかけは、マンガ!?
「マンガがきっかけで、婚活をまじめに始めました」という人が、最近増えているのをご存知ですか? 学生時代は、地味な女の子がイケメン男子になぜかモテまくるという、ある意味ファンタジーな胸キュン少女マンガを読んでいた女子たち。しかし、社会人経験を重ねるうちに、「もしかして、白馬の王子様っていないんじゃ……」ということにだんだん気づき始めます。そうするうちに、マンガの世界にも都合の良い展開ばかりではなく、リアルを求めるようになるのです。
そこで支持されているのが、大人だからこその恋愛の悩みをストレートに描写してくれているマンガたち。マンガの主人公と自分を重ね、「このままだと、ますます結婚から遠のくかも……」という現実に目を向けたり、「頑張るなら今しかない」と背中を押されたり、恋愛・結婚への一歩を踏み出すきっかけになっているのです。今回は、その中でも特にオススメの3作品を、強烈に印象に残る“叱咤(しった)激励フレーズ”と共にご紹介いたします。
いわずと知れたアラサー女子のバイブル『東京タラレバ娘』
(Photo by:東京タラレバ娘1巻|Amazon)
「あの時こうしていれば」「あのときこうだったら」という仮定の話を肴(さかな)に、居酒屋で女子会を開き続ける32歳女子3人。「タラレバばかり言ってたらこんな歳になってしまった」という衝撃的なモノローグから、物語が始まります。
歳下のイケメンに振りまわされたり、昔の恋人のセカンドになったり、既婚者との恋にはまったり……。彼女達の不毛すぎる恋愛と「年齢」という壁にぶつかり傷つく様がリアルすぎて、胸がチクッとするどころか、「鋭利な刃物でえぐられるほど共感する」という女子があとを絶ちません。
「30代は自分で立ち上がれ。もう女の子じゃないんだよ?」【1巻】
居酒屋の前で酔って転んだ3人。その横で、冷たい目で彼女たちを見下ろす25歳のイケメン。立ち上がれずに「手貸してよ」という彼女たちに向けて言い放ったのが、このセリフです。「酔って転んで男に抱えてもらうのは25歳まで」という言葉につづく、この強烈なメッセージは、いやでも自分の年齢について自覚させられます。
グサグサ刺さるフレーズが、やみつきになる女子が続出
昨日1巻だけ買って見事にハマり、本日続きを購入。
30代のハートめった刺し、抉られる。
けど、面白いww#面白い #マンガ #東村アキコ#タラレバ #東京タラレバ娘 https://t.co/dD5SUMJRtg— Yuki (@uchiyuki) December 15, 2015
知らない人が「あれは麻薬だから手を出しちゃダメ」って言っていたのに、買ってしまった。しかも一気に3巻も……。で、1巻で呼吸困難になってる。#東京タラレバ娘 pic.twitter.com/YWHBbd9mgz
— ななーみ♡ (@chorurin73) September 17, 2016
若いときに恋愛と向き合わなかったツケは、歳をとる度に大きくなっていく。だから、アラサーには恋愛においてムダにして良い日なんて1日もない。そんな耳の痛すぎるメッセージをオブラートに包むことなく描写している点が、大人女子からの絶大な支持を集めている理由なのかもしれません。
※出版社:講談社/1~6巻発売(講談社コミックス「Kiss」にて連載中)
30歳女子の、揺れる心がリアルで泣ける「おんなのいえ」
(Photo by:おんなのいえ1巻|Amazon)
主人公・29歳の有香が3年同棲した彼氏に振られるところから、物語はスタートします。元彼を忘れられず何度も連絡をしてしまったり、新しい恋を見つけたと思ったら相手は既婚者だったり、何もかもが嫌になり2次元の世界にはまったり。周りはどんどん前に進んでいくのに、自分だけ置いていかれているようで寂しい。何度も転んで泣きながらも、必死に前を向こうとするのに全然前に進めていない有香が、恋をこじらせ中のアラサー女子たちの涙を誘います。
「変わりたくなんかなかった。ずっとここにいたかった」【6巻】
前を向こうと決心するものの、ふとしたときに一人でいることの寂しさで涙ぐむ有香。そんなとき、元彼・圭佑からの連絡が入ります。昔のような楽しい会話に、「また戻れるんじゃないか」という期待する有香の心の声が、上記のフレーズ。しかし、現実は厳しい。実は圭佑が有香の前に現れたのは、今の彼女との結婚報告をするためでした。「前向いて、有香」という圭佑の言葉に、「お前のせいだ!」と思わずつっこんだ女子も多いはず。『東京タラレバ娘』のような強烈なセリフはないけれど、等身大だからこそのリアルな恋愛が胸に痛すぎます。
最新刊8巻でついに完結。一気読み必至です
名言系女性漫画というのがあると思う。おんなのいえは、それだった。
— n11個さん (@nnnnnnnnnnn) October 22, 2016
おんなのいえ最終巻読んだ。。結末はコミック先に読んで知っていたがこちらで読み直したらグッときたわ…わかるわぁ〜…はぁ〜愛しのリーマン川谷もう見られないと思うとさびしいけど(T ^ T)こんなにひとつひとつの言葉が突き刺さる漫画無かったなあ〜…
— にゃくら (@mirumarosakura) October 13, 2016
実は、最近出たばかりの最新刊で物語は完結。恋に、仕事に、これからの生活に悩む有香のまさかの選択に、「そうきたか(笑)」と、思わず笑ってしまうラストです。
※出版社:講談社/全8巻
同棲暦の長いカップルの日常『喰う寝るふたり 住むふたり』
(Photo by:喰う寝るふたり住むふたり1巻|Amazon)
同棲を8年続けるリッコとのんちゃんの、三十路目前カップルの日常を描いたラブコメディ。1つのエピソードを彼女側と彼氏側それぞれの視点から描いている、「ザッピングストーリー」が特徴的です。彼氏と彼女両方の視点から描かれているため、男女による価値観の違いなども浮き彫りにしています。彼が結婚について考えているのか不安に思う、同棲中の女子に見て欲しい1冊です。
「『今更』とあきらめず『今から』始める新しいふたりの時間があってもいいんだ」【3巻】
家飲みが好きなのんちゃん。本当はリッコと一緒に飲みたいのだけれど、キモチはなかなか伝わりません。「今更飲みに行くだけのデートもな……」と思い、一度はキモチを封印するのですが、今度はリッコから居酒屋デートに誘われます。夜に2人で出かけ、小さな居酒屋に入り、一緒にお酒を飲む。どうってことはないデートだけど、普段なら絶対にしなかったこと。それが、こんなに幸せな時間だったのかと改めて気づかされた瞬間、のんちゃんはリッコとの新しい時間を、もっといっぱい作っていこうと心に決めます。付き合いの長いカップルほど、背伸びをしない2人の恋愛に共感すること間違いなしです。
「彼氏にも読んで欲しい!」という声が多数
喰う寝るふたり住むふたり 再読!
これもミニップで見つけて勢いで買ったマンガ。
もぉ心に響いて痛くて心地よくて。
リツコほど魅力があるわけぢゃないけど 妙に親近感。
彼氏にちゃんと読んでもらいたいよ笑#喰う寝るふたり住むふたり #日暮キノコ pic.twitter.com/7mcEAPdXgU— あい (@ai818ia) November 29, 2016
昨日、相方から「喰う寝るふたり 住むふたり」を渡されました。
某方のTwitterのやり取りを見た直後だったので
二重にほっこり笑私たちはどうなることやら。
— ぽ (@HidukiRei) June 28, 2016
同棲中の女子はもちろん、「彼氏に読ませたい!」という人が多い、『喰う寝るふたり 住むふたり』。2人で読みながら、今後のことについて話し合うきっかけにするのも良いかもしれません。
※出版社:徳間書店/全5巻
運命の1冊が、恋を前進させる勇気をくれる
「しょせんマンガ」と思ったあなた。ぜひ一度、どれか1冊を手にとってみてください。アラサーの主人公達が悩み、もがき、恋愛と将来について真剣に考える姿は、自分と重なる部分も多いはず。ついつい感情移入してしまうこと、間違いなしです。でも、ただ「面白い!」で終わらないのが、この3冊のすごいところ。設定がリアルだからこそ、「今の状況を何とかしなくては」という衝動にかき立てられる読者も多いのです。
今後の自分の恋愛について考える運命の1冊に、あなたも出会いませんか?
こいとり~アラサー独身女子はみんな読んでる!「大人女子の恋愛」を描くマンガ3選~