化粧品売り場で学ぶ、プロのメイク術
季節ごとに使用感やカラーバリエーションが大きく変化するメイクアップコスメ。化粧品売り場のビューティーアドバイザー(BA)さんのメイクからは、トレンドとブランドの特徴がはっきりわかり、その完成されたメイクに興味津々ですよね。そこで、「この人のメイクを真似してみたい!」というBAさんに声をかけ、実際にプロの技を体験させてもらいました。
【1】ベースメイクは「肌の準備」と「軽やかさ」
ベースメイクのプロ技は、透明感のあるナチュラルな肌のBAさんから。やはり基本は「スキンケア」。余分な皮脂を拭き取り、ローションとオイルミルクで整えたあと、手のひらで肌を包み込むように押さえ、体温と適度な圧でしっかりと成分をなじませます。これをすることで肌が落ち着き、ファンデーションのノリと持ちが全然違うのです。その後、メイクアップベースを指で薄く延ばし、リキッドファンデーションを「ファンデーションブラシ」を使ってササッと塗ります。このブラシを使うと、ファンデーションが肌全体をすべり、小鼻や目元も隙間なく塗れて、ムラのない均一な肌になっていくのがわかるでしょう。スポンジや指と比べて、短時間で軽い仕上がりに。「パウダーブラシ」を使い、フィニッシュパウダーをふわっとのせて完成。普段ノーファンデの私にも、違和感のないベースメイクができました。
【2】アイブロウメイクで作るのは「立体感」
アイブロウのプロ技は、綺麗な眉の形とカラーが印象的なBAさんから。使うアイブロウコスメは、パウダー・ペンシル・マニキュアの3種。目指すのは「立体感のある自然な眉」です。「パウダー」は毛の隙間を埋めるように使い、素早く簡単に太さと濃さを作ることができます。次に「ペンシル」で自然な長さと角度になるよう、形を整えます。毛が足りない部分は1本1本書き足す感じで、眉尻は小鼻と目尻を結ぶ延長線上まで。仕上げは「マニキュア」。髪の色より少し明るめのカラーを使い、眉尻から眉頭に向けて逆毛に塗ると奥行きが出ます。ほんのちょっと手を加えただけで、BAさんのような立体感のある眉が完成しました。
【3】アイメイクのコツは「ブレンディング」
アイメイクのプロ技は、アイホールのトレンドカラーグラデーションが綺麗なBAさんから。簡単にプロ級アイメイクをするには、ほしいカラーがワンパレットになっているアイキットを選ぶこと。カラーコーディネイトがしやすく、トレンドを押さえることもできます。「アイシャドウブラシ」でパウダーを取り、ティッシュの上で少し落としてからまぶたにのせ、なじませます。カラーによってブラシを数本使い分けるのがおすすめだそうです。淡い→濃いカラーをつけたあとに使うのが「ブレンディングブラシ」。綺麗なグラデーションの仕上がりが、まさにプロ技になるアイテムです。
まとめ
今回の体験で特に注目したプロ技ポイントは「メイクアップツール」。用途に合ったブラシやツールを使えば、簡単にテクニックカバーができ、時短にもなります。そして、時には化粧品売り場に行って、好きなメイクのBAさんにメイクのコツを聞いてみるのもいいですね。