【聞いてみた!】ロンドン在住の日本人女子、その暮らしぶりとキャリア
勉強、仕事、ステップアップ、移住…ロンドン在住の日本人がどうして彼の地で暮らすことを決めたのか気になりませんか?そこでロンドンで暮らす日本人女性にインタビューを敢行。日本で生活していたときのお話や現在のロンドンでのお話、そして今後のキャリアについて迫ります。
答えてくれた人:久野繭記(Mayuki Kuno)さん(30歳)
大手スポーツブランドを退社後、ワーキングホリデービザを取得。2016年6月からロンドン在住。実は新婚さんで、旦那様は日本在住。
■経歴- 22歳:大学卒業、PR会社へ入社
- 25歳:大手スポーツブランドへ転職、プレスとして勤務
- 30歳:結婚、ワーキングホリデービザで渡英
渡英を決めた理由
- Q:イギリスに来る前は、日本でどんなことをされていたんですか?
- 「日本では、アウトドア系ブランドのプレスとして働いていました。商品の貸し出し、プレスリリースの作成、取材対応などが主な仕事です。またイベントやフェス、大会へブランドのブースを出店する際のブース運営の業務も担当していたので、日本各地へ訪れることができ、たくさんの人たちと出会うことができました。大会などにブランドのブースを出展した際には、実際にユーザーさんとコミュニケーションをとることもできたので、とても良い経験になりました」
- Q:どうしてイギリスに行くことを決意したのでしょうか?
- 「もともと英語には高校生の頃から興味がありました。いつかは留学したいな…とも、漠然と考えてはいました。しかし、就職をしたんだし、結局このまま海外に行くことはないのかなと思っていたりもしました。そんな中、仕事を通じて海外に何度か訪れる機会がありました。現地スタッフと関わる中で、やっぱり海外の生活がしたいと思いはじめ、ワーキングホリデービザにチャレンジしました」
- Q:新婚さんということですが、ご主人の反応は?
- 「夫からの反対はありませんでした。夫も家業を継ぐため、東京から実家のある広島へ戻るタイミングだったということもあり、『やり残すことなく、広島について来てほしい』ということを言われました。現在、夫は広島に行き、家業を手伝いはじめています。でも、私がイギリスにいる1年は、お互いにやりたいことを頑張る1年にしようと約束を交わして日本を発ちました」
- Q:どうしてヨーロッパを選んだのですか?
- 「せっかく海外で暮らすのであれば、今まで仕事でもずっと関わってきた『トレイルランニング』について学びたいという思いがありました。トレイルランニングとは、山を走るアクティビティで海外ではメジャーなアウトドアです。山の中を走るので、ロードランニングとはまた違った疾走感や開放感を味わうことができるアクティビティですが、日本ではまだまだ認知度が低いのが現状。今後トレイルランニングを日本で広めるために何かできたら…という思いもあったので、トレイルランニングの本場でもあるヨーロッパを選びました」
ロンドンでの生活
- Q:ロンドンではどのような生活を送っているのでしょう?
- 「ロンドンでは、語学学校に通いながら日本食レストランで働いています。その合間に前職のお手伝いでフランスのレースに足を運んだり、自身でもトレイルランニングのレースに参加したりしています」
「ロンドンはとても素敵な街ですが、山へのアクセスが難しいんです。そのためイギリス滞在の後半は、自然環境に移動することを考えています。ロンドンから場所を変えて、また新しいことにチャレンジすることも検討中。イギリスには、”WWOOF”というファームステイの制度があります。牧場やガーデンで、運営や整備、宿泊施設などの手伝いをする代わりに、食事や滞在先を提供してもらい牧場やガーデンに滞在できるという制度。やはり山や自然、アウトドアが好きなので、自分の足でフィールドに出たい、自然の中に身を置きたいという思いが強いです」
今後の目標、帰国後のこと
過去のキャリアを生かし、さらにステップアップするべく、ワーキングホリデーのビザにチャレンジした久野さん。今後についてはどんなことを考えているのでしょうか?
- Q:帰国後はどうされる予定ですか?
- 「やはりトレイルランニングが好きなので、その発展に関わる何かができればと考えています。帰国後は広島で暮らすことになりますが、山も海もある自然豊かな素晴らしい土地。ヨーロッパで学んだことを活かして、広島でのトレイルランニング開催の支援などトレイルランニングや広島に還元できるようなことに携わっていければと考えています」
まとめ
自身のステップアップのために、ワーキングホリデーの制度を活用している久野さん。パートナーとも、お互いを理解し合い認めあっている姿がとても素敵な印象でした。日本に帰ってからもたくさんのやりたいこと、そして夢も抱いているようです。きっとイギリスでたくさんの経験を積まれ、日本でも活躍されることでしょう!