トラブルの置き土産…ここがヘンだよ!?引き継ぎあるある話
退職者が出ると必ずといっていいほど発生する引き継ぎ作業。“立つ鳥跡を濁さず”とはよくいったもので、お世話になった職場に迷惑をかけないためにも引き継ぎはきっちりしておきたいもの。しかし、一方で濁したまま、トラブルの置き土産をして飛び立っていく社員も中にはいるようで。今回はこんな引き継ぎは嫌だ、という代表的なものを3つ紹介します。
ちょっマテヨ!引き継ぐ前にいなくなる
突然の解雇や失踪により、他の社員に仕事を引き継ぐ前にいなくなってしまうケースは意外とあるようです。しかも、大抵いなくなった社員しか担当していなかった業務があったりして現場は騒然。もちろん、大きなしわ寄せがきます。仕事を進めようにも必要なデータの格納場所がわからなかったり、ファイルにパスワードがかかっていたり。こうなるともう何もできず、お手上げ状態。辞めてしまった社員に聞いた方が手っ取り早いと、どうにかコンタクトをとろうと四苦八苦しているうちに、片付いていなかった案件により次々取引先から怒りの電話がかかってきた…なんてことも。完全に業務がブラックボックス化されてしまうのはいかがなものか。
あれはいったい…?引き継いだ内容がすべてアナだらけだった
必要なことはすべて教えたからと、ひょうひょうと退職していった社員。業務を引き継いだ社員は、言われた通りにやってみるものの、実は教えてもらった手順はアナだらけ。他部署との連携もとれておらず、統括していた上司も真っ青に。一体どうなっているんだ!?と、引き継いだ業務のふたを開けてみたら、色々なところで前任社員がその場しのぎのハリボテ作業をしていたことが浮き彫りに。もちろん、部署内は対応しきれず崩壊寸前。人手不足の上に多発したエラーできりきり舞い…。他部署に頭を下げて仕事を手伝ってもらい、何とか首の皮一枚でつながったそうな。
忘れてたの?ワザとなの?そもそも何もやっていなかった
これはもはや引き継ぐ、引き継がないの問題ではありませんが、そもそも業務を何もやっていなかったケース。何もやっていないまま退職って一体…?と思うかもしれませんが、実は結構ありがちなこと。辞めていく人が退職を決めてから、辞めるまでに引き受けた仕事でよくみられます。というのも、辞めようと思った時点で社員の心がその会社から離れてしまっていることは少なくありません。どうせ辞めるのだからと、任された仕事をいい加減にしてしまうことも多いようです。本人に悪気があるのかないのか、能力の問題なのか、それとも悪知恵を働かせたのか真相はさだかではありませんが、そんなことは本人が辞めちゃったあとにどうこういっても仕方ないもの。火を噴いた現場としては目の前の仕事をとにかくやって一刻も早く平常運転に戻りたいところですが、それにしても立つ鳥跡を濁しすぎ…。
【まとめ】
最終出社日が近づくにつれて緊張感が薄れてしまい、退職する社員はいい加減になりがち。退職直前に有給休暇を消化しようと長期の休みを取る場合もあるので、引き継ぎを行なうなら余裕を持ってお願いしたいところです。引き継ぎがうまくできていないと、自部署だけでなく他部署、しいては会社全体に迷惑をかけることにもなりかねません。