【教えて、静六ネコ!】がんばって貯めたお金の正しい使い方
いまいち貯金ができない系女子の悲願、「貯金残高100万円になってみたい!」
その悲願達成の方法は、前回の「ボーナス時期!どうやったら貯金ができる?教えて、静六ネコ!」で、伝授したわけですが……。いざ念願かなって、「めでたく貯金100万円!」になったはいいけど、大事なのはそのお金の使いかた。
今回も「学者」にして「投資家」、東大教授でありながら一代で巨万の富を築き上げた明治の伝説の大富豪、本多静六博士!……の、DNAを(なぜか)受け継ぐ“静六ネコ”が、あなたのお金のギモンに答えます!それでは早速、事務職27歳のA子さんからの質問です。
A子からの質問- こないだはアドバイスありがとうございました。念願かなって貯金100万円貯まったんですけど、そのお金どうしようか悩んでてぇ。今まで節約頑張ったんだから、ぱーっと欲しいもの買っちゃう? ハワイに行っちゃう?高級レストランで高いワイン開けちゃう? それとも、ワンランク上のバッグを買って、上質な女になっちゃう? 具体的に、どうしたらいいんですか!?
静六ネコ- うみゅ。100万円貯めたとは、本当にめでたいニャ!やればできるんニャ!
さて、このまま地道に給料とボーナスを貯金し続けて、100万円から200万円に、そして300万円に……。という方法は、実はワシは勧めておらん。
なぜニャら、給料をただ貯金して1年間で100万円貯めたとしても、1000万円貯めるには10年。1億円貯めようと思ったら100年かかる。ぶっちゃけ、もう死んどるニャ。だから、自分の力で地道に貯めた金は“雪だるまの芯”にして、さらに大きな雪だるまを作るように転がしはじめるのが良い。“雪だるまの芯”とは、具体的に言えば、“投資”だニャ。しかし、ここで絶対に間違えてはいかんものがある! “投資”とは、決して“投機”であってはいかん。あくまでも堅実な“投資”でなければならぬのだニャ。具体的な“投資”を教えてくれ?
そんなものは自分で考えるニャ!! なんていうのもかわいそうなので、種類や方法は、また来週教えるニャ。
あ、最後にいっておくが、高価なカバンを買ったくらいで上等な人間になれると思ったら大間違い。自分の値打ちが銀や銅レベルなのに、見た目だけは金にしたい、メッキでもいいから金ピカにしたいというのは恥ずかしいことニャ。そんな輩にはミッキー・ローク顔負けのネコパンチをお見舞いするニャよ!
というわけで……。いや、個人的には上等なカバン、いいと思いますよ。
ただ、誰かが持っているからとか、このくらいのカバンは持っておかないと……、みたいな見栄を理由にして買うのは、ムダなお金の使い方だと思います。上等なカバンに心からときめく! 友達や彼に見せびらかさなくても、心から満足できる! という理由なら、それはひとつの“自己投資”に成り得ます。そして、“自己投資”というものも、静六ネコが言っていた“投資”の中に含まれます。“投資”というと、株やFXをイメージする方が多いと思いますが、“自己投資”も立派な“投資”なのです。
まとめ
刹那的にお金を使うんじゃなくて、長い目で見て自分のためになる。自分をどんどん高めていく。知識をつけて、お金と対等に渡り合っていけるようになる。頑張って貯めたお金は、そんな風にして“自己投資”していきましょう。具体的な“自己投資”の種類や方法は、また来週。
※そもそも、本多静六博士ってどんな人?
明治大正昭和を生きた、東大教授。林学博士。明治神宮の杜や日比谷公園の設計者であると同時に、堅実な蓄財方法を実践して、いまの貨幣価値に換算すると約500億円の貯金を持っていたスゴイ人。