安心して保険に入るための基礎知識【保険会社編】

安心して保険に入るための基礎知識【保険会社編】

家や車を守る手

現在、日本にはいくつもの保険会社から、たくさんの保険が販売されています。自分に合った良い保険を選ぶのはもちろんですが、その前にまずは安心できる保険会社を選びたいですよね。今回のコラムは、そんな時に役立つ2つの基準をご紹介していきます。

その①【ソルベンシー・マージン比率】

ソルベンシー・マージン(solvency margin)とは、「支払い余力」という意味。生命保険会社は、将来の保険金などの支払に備えて責任準備金を積み立てていますので、通常予想できる範囲のリスクについては充分に対応できます。しかし、環境の変化などによって予想もしない出来事が起こる場合があります。たとえば、大震災や株の大暴落などがありますが、このような通常の予測を超えて発生するリスクに対応できる「支払い余力」を有しているかどうかを判断するための行政監督上の指標のひとつがソルベンシー・マージン比率です。各保険会社がHPなどで公開していますので、参考にしましょう。

その②【格付け】

電卓を持つ女性

保険財務力や保険金支払い能力について、お客様が客観的な判断ができるよう、各保険会社が格付け機関に依頼して格付けを取得しています。主な格付け機関としては、保険財務能力格付けを計る「スタンダート&プアーズ(S&P)」、保険金支払能力格付けを計る「(株)格付け情報センター(R&I)」などがあります。評価はアルファベットと記号・単語などで表されており、格付会社それぞれで見方が違います。こちらも各保険会社のHPなどで確認してみましょう。

【まとめ】

ソルベンシー・マージン比率は、経営の健全性を示すひとつの指標ですが、この比率だけで経営の健全性のすべてを判断することは適当ではありません。その他、保険会社には『ディスクロージャー誌』といって、経営状況の報告書を作成する義務があります。ここから資産運用の状況や、業績の推移などの経営情報を確認し、総合的に判断しましょう。

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