新しい夫婦のカタチ「別居婚」仕事も結婚も諦めたくない女性が選ぶ道
人生を共に歩んでいくと決めたパートナーとの生き方には様々なカタチがあっていい。なかでもこれまでの常識にとらわれない、新しい夫婦のカタチとして「別居婚」を選ぶカップルが増えています。仕事の環境やそれまでのライフスタイルを変えずにパートナーとの人生も大切にしたいと考える女性の増加によるものです。仕事も結婚も諦めたくないから選んだ道だけど、誓い合った時の気持ちを忘れずにいつまでも共に過ごしたい…そんなふたりが別居婚を幸せに上手に楽しむためのコツは何でしょうか?
互いの結婚観を知る
数あるライフイベントの中でも大きな人生の節目となる結婚。変化する時代背景や家族形態の多様化により、個々の結婚観にも変化が見られ「なんといっても女性(男性)の幸福は結婚にある」という考え方への賛同が減少する一方「相手に満足できない時は離婚すればよい」という考えが増加傾向にあります(JGSS-2000~2010からみた家族の現状と変化/岩井紀子)。
その上で男女間の違いについても多く取り上げられ結婚に対して自由な考えを持てる時代に、あえて別居婚を選択するふたりにまず最初に大切なこと。それは『互いの結婚観を知り、理解すること』です。
結婚や家族に対する考え方はもちろん、その先にやってくるたくさんのライフイベントをどう一緒に過ごしていくかを知ることは、ライフスタイルを別々に結婚生活のスタートをさせる別居婚はもちろん、結婚生活そのものを幸せに上手に楽しむために必要なことです。
ふたりで選ぶ
仕事も結婚も諦めたくない女性が選ぶ道として注目されている別居婚ですが、もちろん女性だけで選ぶわけではありません。パートナーがこの選択や考え方を支持してくれることは当然ですが、パートナー自身の選択かどうかもとても重要です。どうして別居婚というカタチを選択するのか、納得して選んだ道なのか、互いの本音をしっかり言葉で伝えておく必要があります。うまくいっている時には何でもないことが、トラブルになるとつい本音が出てしまい、傷つけ合うことにもなりかねません。
人生は選択の繰り返し。結婚とはパートナーの人生も共に歩んでいることになり、その上で選んだ別居婚という道は、ふたりの人生の大きな選択のひとつです。ふたりでしっかり話し合い、互いの幸せのために納得して選びましょう。
信じて確かめる
結婚しても恋人同士だった頃と変わらないライフスタイルを送る別居婚。理解し合ってふたりで選択した道でも、周りからの声やその時々の状況で不安になったり、迷ったりすることあります。それは自分だけではなく、パートナーにも起こることです。自分を信じることには慣れていても、結婚相手を信じることはまだまだ初心者で、相談できる別居婚先輩も多くはありません。
そんな時に大切なことは、これまでたくさん話し合ったパートナーや共に過ごした時間、描いた人生、そしてそれを選んだ自分をまた信じることです。それを信じた先にまた違うものが見えたなら、何度でもパートナーと話し合ってふたりが選ぶ道を確かめましょう。その度に愛が深まることは間違いありません。
まとめ
価値観や結婚観を理解し合い、ふたりで選び、信じ確かめ合って幸せを紡いていく別居婚。互いを大切に思い、互いの幸せを願うからこそうまくいくのです。個を尊重しながら、しかし大切なことは何も昔と変わらない、先進化と古来が融合した現代の幸福な夫婦のカタチ、それが「別居婚」といえるかもしれません。