資産は自分で守る時代!働き女子が知っておきたい外貨のこと
日本の金利は、海外の金利と比べて相対的に低い時代。この金利のチカラが大きい海外に目を向けてみることも資産運用のポイントです。今回は、外貨のキホンについて見ていきましょう。
すべての卵を一つのカゴに盛るな
『大切な資産を一つの金融商品だけで保有していると、大きな損失が発生する。資産は分散しましょう。』という格言。値動きの異なる複数の資産を保有する『資産分散』や、複数の通貨を保有する『通貨分散』があります。この『通貨分散』は、円以外にも外貨を保有することで経済状況などによる通貨価値の変動リスクを抑える効果が期待できるのです。
為替リスクを理解する
外貨で運用を考える際には、為替相場の変動による『為替リスク』を理解しておく必要があります。外貨を購入した時よりも、外貨を売却するときに『円安』であれば、利益(為替差益)が出ますが、『円高』になった場合には損失(為替差損)が出ます。たとえば、米ドルで外貨購入時が1ドル100円だった場合、売却時が120円だったら約20%の為替差益、売却時が80円だったら約20%の為替差損となります。
世界の基軸通貨『米ドル』の魅力
各国の通貨があるなかで、外国為替市場における米ドルの取引高は43.5%(国際決済銀行2013年)で、一番多く取引されている通貨です。また、各国の通貨当局がいざというときのために保有している外貨準備の通貨別シェアにおいては64.12%(国際通貨基金2015年)と圧倒的なシェアを占めていることからも、米ドルへの信頼がわかりますね。
【まとめ】
日本では長い期間、デフレ(物価が継続的に下がる状況)が続いてきましたが、アベノミクスによる物価上昇2%を目指す金融政策など、インフレ(物価上昇)が定着しつつあります。こういったインフレに備えるためには、外貨の保有が有効かもしれませんね。