かゆくて痛い花粉を今年こそ撃退!今すぐやっておきたい花粉症の予防対策
寒かった冬も、もうすぐ終わり。間もなく暖かい春がやってきます。やっとコートが脱げる! 明るいカラーの服が着られる! 外へ行くのが楽しい季節がやってきた! ……と思うのも束の間、春風は花粉も運んでくるのです。花粉症に悩む方にとってはつらい季節。そこで今回は、今すぐできる花粉予防について紹介します。
どうすれば、花粉を予防・対策できる?
気温が高い日や風が強い日は外出を控えよう
花粉を予防・対策するために、まず一番重要なこと。それは、花粉情報のチェックです。飛散量が多くなるとされている要注意日は、「天気が晴れまたは曇り」「最高気温が高い」「湿度が低い」「やや強い南風が吹き、その後北風に変化した」「前日が雨だった」とき。前の日までは雨だったのに、急にお天気が良くなって、南風も吹いている……という日は特に気をつけましょう。そんなときは外出を控えるべき。
どうしても出かけなくてはいけないなら完全防備で外出しましょうね。皮膚に花粉がつかないよう、コート・マフラーやマスク・メガネで覆ってください。また帰宅したら部屋に入る前に服をはらって花粉を落としましょう。
掃除はこまめに、寝具の花粉も拭き取ろう
外出時に着ていたコートや持っていたカバンをはじめ、窓・ドアなどからも花粉は室内に侵入してきます。飛散量が多い日は、きちんと窓・ドアを閉めることが重要。また部屋の床がフローリングであれば毎日拭き掃除を、カーペット・畳であれば掃除機をかけましょう。また布団や枕に花粉をつけないこと、取り除くこともポイント。布団を外に干すと花粉が付着してしまうので、可能な限り布団乾燥機を使うことをおすすめします。
やむなく干すときは、飛散量の少ない日を選びましょう。とりこむ際は、掃除機で表面を吸ってから室内に入れると良いです。ベッドの場合は、湿らしたタオルを使って枕の周りを中心に拭き取ると、寝ているあいだに花粉を吸い込むことを防げます。
プロバイオティクス乳酸菌やポリフェノールをとろう
プロバイオティクスとは、腸内フローラのバランスを調整し、身体に有益な働きをしてくれる生きた微生物のこと。抗アレルギー作用があり、アレルギーの出現率を抑えてくれる働きがあるとされています。こちらが多く含まれている食品は、ヨーグルト。最近では「プロバイオティクスヨーグルト」として売られている商品も数多くありますので、スーパー・コンビニなどでチェックしてみてください。
またポリフェノールも有効。アレルギー反応や炎症の原因となるヒスタミンの生成を抑える効果があるそうです。目や鼻のかゆみをしずめ、花粉症の症状緩和に役立つのだとか。このポリフェノールが多く含まれているのが、甜茶(てんちゃ)です。甜茶とは、中国南西部を原産とするバラ科の植物テンヨウケンコウシの葉からつくられるお茶のこと。紅茶を薄めたようなさっぱりした味わいで、ノンカフェインであるため小さいお子さんが飲んでも安心とされています。
女子力を落とさないための、花粉予防・対策って?
お化粧の落ちないマスクをつけよう
外出時の完全防備に欠かせない、マスク。でもマスクによる化粧くずれは、花粉症女子にとって大きな悩みです。一度マスクをしたら、人前ではなかなか外せないという方もいらっしゃるでしょう。そんな女性におすすめしたいのが、「メイクが落ちにくいマスク」。立体構造で口紅などが落ちにくいだけでなく、マスクの内側がプロテクト加工となっており、化粧がつきにくいのです。
また鼻のかみすぎや涙によって化粧が崩れてしまったときは、化粧水と乳液で応急処置。ファンデーションのよれが気になる部分には化粧水を、はみ出してしまったアイライナーが気になる部分には乳液をつけたコットンで、トントントン。一度キレイに拭き取ってしまったあとで直すと、お化粧をしたてのような状態に戻すことができます。
花粉がつきにくいメガネやコートを着用しよう
花粉の季節はメガネが欠かせず、どうしても女子力に欠けた印象のファッションになってしまうもの。しかし大きなゴーグルのような花粉用メガネは、もう古いのです。大手メガネショップなどからはデザイン性の高い花粉用メガネが多数発売されています。そのほかにも、静電気を抑えることで花粉がレンズにつきにくいものや、マスクと同時につけてもレンズが曇りにくいものなども、各社から発売されていますので、目的に合わせて選んでみてください。
また花粉がつきにくいコートも人気です。表面の素材がツルツルで繊維のなかに花粉を溜め込まないつくりになっていたり、自宅の洗濯機で丸洗いできる素材でできていたり。海外ブランドのアパレルをメインで扱う通販サイト「オットー・オンラインショップ」では花粉ガードコートとして、12,900円から発売されています。オンワードグループが運営する通販サイト「ONWARD CROSSET」でも、花粉ガードと撥水加工が施されているトレンチタイプが16,200円で販売されています。有名ブランドの店舗のみならず、ネットでも購入可能ですので、チェックしてみてはいかがでしょうか?
花粉をブロックするスプレーを使おう
花粉症対策といえば、ここまでに紹介したようなマスクやメガネが定番と思われがちですが、最近ではスプレータイプも出ています。スプレーのなかに含まれているイオンやペクチンが花粉を吸着したり、皮膚をコートしたりして、花粉の動きを抑える仕組みになっているそうです。さまざまなメーカーから発売されていますが、顔や髪をはじめ全身に使えるものがほとんど。化粧崩れの心配がなく、メイクの上からでも使用可能なので、オフィスに1本置いておくと便利かもしれません。
そもそも、なぜ花粉症になるのでしょう?
花粉症が出るメカニズムとは?
花粉症とは、植物の花粉が原因となって引き起こすアレルギー症状のこと。私たちの身体は花粉が体内に入ると、鼻水やくしゃみが出ます。それはなぜなのでしょうか。スギ・ヒノキなどの花粉が大量飛散する2~4月、人体は“花粉”という異物をキャッチすると、リンパ球が体内に取り込んでも問題ないものか判断を行ないます。
「排除すべき」という答えを出したら、“IgE抗体”を生産。再び花粉が体内に侵入すると、“IgE抗体”が鼻や目の粘膜にある肥満細胞とくっつき、体外へ出そうという動きを始めるのです。それが、鼻水やくしゃみ。外へ吹き飛ばそう! 洗い流そう! という身体の精一杯の抵抗なのです。
花粉症患者が増加している理由とは?
実は花粉症は、戦後に発見された新しい病気のひとつです。今では日本人の25%が発症していると言われていますが、1960年以降から大幅に患者数が増えました。その理由は4つ。
(1)戦後に植林されたスギの開花適齢期が今。
(2)舗装道路の増加により、花粉が舞いやすい。
(3)高タンパク・高脂質の食生活により、人々がアレルギー症状を引き起こしやすい体質になった。
(4)住宅やオフィスの近代化により通気性の悪い環境になったため、アレルギーを引き起こしやすい。
……もはや花粉症は、現代日本人の国民病とも言えるでしょう。
花粉の季節も、女子力アップを
いかがだったでしょうか。間もなくやってくる花粉症の季節。女子力アップを一瞬忘れてしまいそうになりますが、紹介した予防・対策術で憂鬱な気分を吹き飛ばしてください!
こいとり~かゆくて痛い花粉を今年こそ撃退!今すぐやっておきたい花粉症の予防対策~
参考サイト: