数字で見ることで正しく理解!『女性のがん』の実態
前回のコラムで、医療保険は『病気やケガに備える保険』とお話してきました。その病気のなかで特に『がん』を心配される方が多いのではないでしょうか。ただし『がん』が本当に心配な病気なのかは人それぞれのため、まずは正しい知識を身につけることが大切。そこで今回は、国立がん研究センターが公表しているデータ「最新がん統計(http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)」を基に、数字で見ていきたいと思います。
女性が一生涯でがんと診断される確率は47%
部位ごとの順位を見てみると、1位は乳房(9%・11人に1人)、2位は大腸(8%・13人に1人)、3位は胃(6%・18人に1人)。
また、結腸がんと診断された場合に、治療でどれくらい命を救えるかという指標『5年相対生存率』は、1位の乳がんは91.1%、2位の大腸がんは69.6%、3位の胃がんは63%。100%に近いほど治療で生命を救える可能性が高いと言えるでしょう。
現在の年齢別の確率
現在20歳の女性が60歳までにがんと診断される確率は11%、現在30歳の女性が60歳までにがんと診断される確率は10%という統計も公表されています。女性の20~60歳までというと、仕事・結婚・出産・育児など大切なライフプランが待っています。確率で知ることも大切ですが、その状況でがんになった場合に、どう対応するかなどのイメージを持っておくことが大切です。
そのがん保険、『いつ・いくら』保険金を受け取れますか?
現在がん保険に加入中だったり、これから検討する方も多いはず。その時に大切なポイント2つをまとめます。1つ目は『いつ受け取れるのか』。保険によって、診断給付・入院給付・手術給付・通院給付などさまざま。どのタイミングで受け取れたら使い勝手が良いかを考えましょう。2つ目は『保険金がいくら受け取れるのか』。がんの治療費自体はもちろんですが、もし抗がん剤治療が長期間になり働けなくなった場合、生活費も必要になりますので、保険金額もしっかりと計算することが大切です。
【まとめ】
がんについてはインターネットで色々なデータが公表されています。まずは自分で正しい知識を持つことが大切。そして、ライフプラン全体を見通したうえで本当に必要かどうかをしっかり考えましょう。ただし、がんの治療方法は日進月歩。がん保険もたくさんの保険会社から販売されていますので、最新の知識を持った専門家に相談すると安心ですね。