日本酒ビギナーのための!お酒なぜなに事典その5【日本酒の種類】

日本酒ビギナーのための!お酒なぜなに事典その5【日本酒の種類】

日本酒おちょこ

「最近日本酒を飲み始めました!」「日本酒を飲んでみたいけどよくわかりません」「好きだけど詳しくなくて…」という日本酒女子が増えています。わたしは「詳しくなくていいよ!プロに聞きながら美味しい日本酒をたくさん飲もう!」と思っています。でも…ほんの少し日本酒について知ることによって、より美味しく飲むことができるのかもしれません。そこで日本酒をちょっと知った気になるシリーズをお届けします。第4弾は、「日本酒の種類」についてです。ぜひ日本酒の裏ラベルを実際に見ながら、以下を確認してみてください!

1,特定名称酒かどうか

ラベルの裏を見て、「米」「米こうじ」「醸造アルコール」以外のものが入っていなければ、特定名称酒と呼ばれるものです。たとえば「酸味料」「アミノ酸塩」「糖類」が入っていれば、普通酒(特定名称酒以外)。これから日本酒を飲み始めます、という方にどちらがいいかと問われれば「特定名称酒」と私は答えます。

2,純米かどうか

   冷酒

特定名称酒の中でも、いくつかに分かれます。
●「醸造アルコール」が入っている→本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒
●「醸造アルコール」が入っていない→純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒
醸造アルコールと言うと、なんだか厄介な添加物のように聞こえますが、サトウキビの糖蜜などで造られたアルコール度数が非常に高い液体のことを指します。今のように安定した環境で酒造りができなかった時代には、保存のため大切な役割を果たしました。腐造といって日本酒造りに不要な菌が入り込むことで、酒がダメになってしまうのを防いでくれるのです。現在では主に、味をまろやかにしたり、香りや味を引き立たせたりと味の表現方法の一種として使用します。好みや食事によりますが、まず試してみるなら「純米酒」がオススメです。そしてたくさん体験した後で醸造アルコールが入っている「アル添酒」にお進みください。

3,吟醸かどうか

低温でじっくり「吟醸造り」という造り方をした日本酒のことを指します。
●吟醸酒、大吟醸酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒
吟醸香といって、とても華やかな香りを出すのが特徴です。どのくらいじっくり、ゆっくり造ったかという明確な目安はなく、蔵ごとの指標によります。時間をかけたから良いのかと言えばそんなことはなく、やはり合わせる食事や飲むシチュエーションによります。良い相乗効果を生むこともありますし、華やかすぎる香りが素朴な食事を邪魔することもあります。この食事にはこの酒、など知識に捉われずどんどんチャレンジしてみましょう。

まとめ

「日本酒は気になるけど、何を飲めばいいかわからない」という人がたくさんいます。確かに日本酒の種類は多く、基準も複雑でなかなか覚えられないものです。あなたがもしこれから飲みはじめるのなら、とても幸せなことです。いま日本酒はどんどん進化し、より豊富な種類から自分好みを探し出す楽しみを得ることができます。そのとっかかりとして、「特定名称酒」の中の「純米」カテゴリにありお手頃な「純米酒」「純米吟醸酒」から飲みはじめることをオススメします。そして1種類選んだなら、ラベルや種類に惑わされず自分の舌で味わって、次手にする酒の基準としてみてくださいね。運命の1本に出会えますように!

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