今年は日本酒女子でいく!お酒初心者におすすめの銘柄
日本酒は、世界で最も造るのが難しいお酒と言われています。ワインは、極論を言えばブドウをそのまま置いておけばアルコールを出してお酒になることができます。しかし日本酒の場合はお米にひと手間かけてあげないと、糖分を出してアルコール発酵をしないのです。世界でも注目される複雑な手法を、大昔に生み出した先人の知恵の結晶は、現在「國酒」として見直され海外からも注目されています。これから日本酒にチャレンジしたい!という女子にオススメの日本酒をご紹介します。
醸し人九平次 純米大吟醸 別誂(かもしびとくへいじ)【萬乗醸造】
パリにあるミシュランガイド3つ星獲得レストランの、ワインリストに日本酒として初めて名を連ねた日本酒です。日本酒造りの現場は経営、米作り、酒造りは全て違う人が担当をしてきました。特に酒造りは、農家を営む方々の冬の働き口として季節労働者が期間限定の住み込みで働いているのが通常だったわけです。そんな中、ワインのドメーヌからヒントを得て米、水、造りすべてを蔵元(日本酒蔵の経営者またはその家族)の責任管理のもと一括して行うことを推進しています。フレンチや肉料理など様々な食事に合わせるため、柔らかな酸味が特徴です。酸味とともに感じる、控えめな米由来の甘み。バランスが良くまとまりがあるため口当たりは、スッキリと爽やかです。洗練された味わいは、初心者はもとより、専門家からも絶大な支持を得ています。最初に飲むものこそ、おいしいものを飲んで欲しいですね。
「王祿 丈径(おうろくたけみち)」【王祿酒造】
王禄というブランドの中の「丈径」という、造り手自身の名前を冠したお酒です。王祿の酒は、全てが無濾過で生のお酒。日本酒は酒中に生きた酵母がいるため、そのままだと酵母が活動し続けて発酵が進みます。そのためもともとは品質保持や商品設計の目的で加熱し、酵母の動きを止めてあげるのが通常。しかし王禄はそれをせず、代わりに蔵の意図や管理方法を理解した特約店限定発売という手法をとっています。そのためよりフレッシュで、私たちの味覚にダイレクトに訴えかけてくるお酒を飲むことができます。毎日和食を摂ることが少なくなった現代にもマッチした、こだわりのお酒なので初心者にもオススメです。日本酒好きの方に贈っても大変喜ばれるような有名銘柄です。
「真澄YAWARAKA TYPE-1(ますみやわらかたいぷわん)」【宮坂醸造】
1662年(寛文2年)創業、長野の老舗蔵です。今ようやく注目されている低アルコール酒にいち早く注目し製造、その技術をさらに発展・洗練させたのが「YAWARAKA TYPE-1」です。しっかりとした味わいなのにアルコール度数が低いので、そこまでお酒が強くない方、翌日早起きしなくてはならない日の晩酌、アルコール耐性が低くなる女の子の日にもぴったりです。このお酒も他のものと同様、甘みと酸味のバランスが取れた食中酒と言っていいでしょう。カクテルのように単体で飲むのも良いですが、日本酒の醍醐味は食事と合わせるところにあります。凝った料理じゃなくても、肉じゃがでもサラダでも普段のおかずと合わせて試してみてください。
まとめ
この3種類から始めて、少しずつ色々なものを飲んでいってください。もし「そこまで好きじゃないかな?」と思っても、造り方で全く違うものになるのが日本酒です。同じ蔵のお酒でも他のものはお気に入りになるかもしれません。ちょっと勇気がいるかもしれませんが、インターネットではなく酒屋さんや百貨店のお酒コーナーに直接足を運んで会話をした上で選んで欲しいですね。第一歩を踏み出し、今年は日本酒女子でいきましょう!!