室内でも怖い紫外線!“ちりつもダメージ”から美肌を守る方法

室内でも怖い紫外線!“ちりつもダメージ”から美肌を守る方法

進藤やす子さんイラスト

4月に入って春も本番。寒さに凍えてきた日々を思うと、あたたかな日差しにホッと心が穏やかになりますね。しかし、陽気と違って穏やかじゃないのが紫外線です!「これくらいの日差しならまだ大丈夫」「夏ほど強くないでしょ」と甘くみていませんか?弱い紫外線でも浴び続けるとダメージ蓄積され、シワやシミの原因になるといわれています。そして実は、室内でも油断は禁物!紫外線はガラスを透過して入ってきているんです。ダメージも塵も積もれば山となる…“ちりつもダメージ”に要注意!今回は知っておきたい紫外線の実態をご紹介します。

【基礎知識】紫外線には3つの種類がある!

雑誌やコスメのパッケージで「UV-A」などアルファベットがついているUV表記を目にしたことはありませんか?ひとくちに紫外線といっても、波長の領域と性質によって3つの種類があります。

・UVA(波長320-400nm)
UVBやUVCに比べて地表に届きやすいため、長時間あたると肌に影響を及ぼす

・UVB(波長290-320nm)
ほとんどが大気層で吸収されてしまうため、一部が地表へ到達。日焼けや皮膚がんの原因にもなりうる

・UVC(波長100-290nm)
空気中の酸素分子とオゾン層で完全に遮られ、地表には届かない

(出展:「学んで実践!太陽紫外線と上手につきあう方法」佐々木政子 著/環境省「紫外線環境保険マニュアル2015」)

知らないうちに日焼けしてる!?室内の紫外線量は想像以上

日当たりがいい部屋の壁紙や窓辺に置いておいた本が日焼けして色褪せていた…なんてことありませんか?それと同じで、室内であっても私たちの肌は日焼けダメージにさらされています。「紫外線のガラス透過率に関する実験」によれば、実際に屋外で浴びる紫外線UVA量の約8割がガラスを透過して室内に入ってくることが判明しています。

◆「紫外線のガラス透過率に関する実験」概要


《試験依頼先》

ユニチカガーメンテック株式会社

《実験方法》

疑似太陽光ランプと紫外線強度計の間に住宅やオフィスビルで使用されている「透明複層ガラス」、「Low-E 複層ガラス」、「単板ガラス」の3種のガラスをそれぞれ設置。擬似太陽光(紫外線UVA)を照射し、UVA 波長帯域の紫外線強度を測定(※)。また、外の日差しを想定したガラスなしの状態でも実験を実施。
※波長300nm以上の擬似太陽光を照射し、紫外線強度計で320-400nmの強度を測定
※本実験の結果は、一定の条件下で得られたものです
※東京の5月、晴天日の正午に相当する疑似太陽光にて測定

《実験結果》
「紫外線のガラス透過率に関する実験」実験結果

実験結果から、外で浴びる紫外線量の約80%の紫外線UVA が、ガラスを透過して入ってくることが判明。屋外にいるときだけではなく、室内にいるときにじわじわ浴びている紫外線にも注意を払う必要があることがわかりました。また1日のうち、時間帯によっても紫外線UVAの量が変わります。最大になるのは正午頃ですが、正確には朝7時から午後3時頃まで注意が必要とのこと。日中ほとんどの時間において、紫外線対策が必要です。

《ガラスについて》

「単板ガラス」とは板ガラス一枚のこと。「透明複層ガラス」とは2枚にガラスの間に中空層を持たせたもので、住宅やビルの一般的な窓ガラスとして使われています。「Low-E 複層ガラス」とは、複層ガラスの内面部に特殊な金属膜を設けたガラスで、太陽熱を適度に遮って放射を抑えてくれます。

~神戸大学名誉教授・アーツ銀座クリニック院長 市橋先生による専門的な見解とアドバイス~

シミをつくらないために…1日に浴びて良い太陽紫外線の限界量は?

港の女性

地上に届く紫外線には「UVA」と「UVB」の2つがあり、それぞれ肌にもたらす影響が異なることはご存知でしょうか?紫外線の影響というとUVBが引き起こす日焼けに注目してしまいがちですが、それよりも怖い影響があります。それは、目に見える日焼けを起こさず、知らないうちにシミやシワの原因をつくる紫外線UVAの影響です。60歳までシミをつくらないように赤ちゃんのときから対策を始めるとすると、素肌が1日に浴びられる紫外線の量は真夏で3.27分、春と秋は6.6分、冬でもたった16.3分だそうです。
(出典:Exp Dermatol 23 Suppl 1:43-46,2014,「60 歳または80 歳までシミのない肌を保つには、1 日何分まで紫外線を浴びられるか」)

ちょっとした外出でも7~10日間続けると体内ダメージが蓄積

ゴミ出し、子どもの送り迎え、コンビニやスーパーへの買い物など…10~15分間の「ちょっとそこまで」な外出でも、紫外線UVBを7~10日間浴び続けると皮膚の細胞遺伝子に傷がつくそうです。また、さらに抵抗力が落ち、将来的なシワや良性腫瘍のイボの原因になることも。一方で、紫外線UVAの遺伝子への影響はUVBに比べて約1/1000と弱く、遺伝子を傷つけにくいものですが、前述のとおりダメージが皮膚深くまで透過。活性酸素をつくって皮膚に害を与え、将来的なシワにもなります。UVA、UVBともにしっかり対策をしましょう。

冬でも夏場の半分のUVAが降り注ぐ!季節問わずに紫外線対策を

冬になると陽も短く、そんなに紫外線の影響はないだろうと思いがち。しかし、紫外線UVAは「冬:夏=1:2」で、冬でも夏の半分程度の照射量があります(UVBは「冬:夏=1:5」と約20%程度)。シワの原因となる紫外線UVAの照射量は、年間の変動が少ないのです。また、紫外線は方角によっても違いがあります。実は南から浴びる直射日光以外に、北方や日陰でも紫外線は散乱光になって到達。北向きでも日陰でも、安心することはできないんです。

紫外線ダメージは完全に回復できない!?こまめな予防が未来の肌を変える

日傘をさすビジネスウーマン

いったん受けてしまった紫外線からの肌ダメージは、完全に回復することは望めないそうです。というのも、紫外線で皮膚の細胞遺伝子に生じた傷は24時間で50%しか回復しません。毎日紫外線を浴び続けていれば回復が間に合わず、ダメージが蓄積されていく一方に。また、UVAによる活性酸素は、細胞の脂肪やたんぱく質、糖質を酸化させます。その結果、働きが落ちた細胞の物質が皮膚に蓄積。紫外線ダメージは知らないうちに私たちの肌に深いダメージを残しているのです。

本来なら、60歳まで若い皮膚を保つためには赤ちゃんのときからの対策が必要です。しかし、成人後でも、日常に紫外線対策を取り入れることで確実に未来の肌は変わってきます。まずは、外出時にはできるだけ日陰を歩くように意識すること。そして、短時間の外出や室内でも上着を羽織ったり、UVカット機能の高い衣服を着用するなどです。しっかりと肌を守ることができれば、年齢を重ねても若々しい肌を保つことができます。

【監修】

市橋 正光(いちはし まさみつ)先生

市橋 正光(いちはし まさみつ)先生
神戸大学名誉教授・アーツ銀座クリニック院長
徳島県出身。神戸大学医学部卒業。平成4年神戸大学教授。紫外線による皮膚の老化(光老化)の研究の第一人者、色素沈着などの肌の障害に関する研究分野で世界的に認められている。近年は、再生医療の研究にも尽力している。第33回日本皮膚科学会西部支部総会金賞、第14回清寺眞記念賞、インドネシア大学医学部名誉賞など受賞。若々しい肌の回復維持のための食事、サプリメントや運動などのアンチエイジングの専門家としても活躍中。

紫外線90%カット!色ち買い必須の「ユニクロ UVカットカーディガン」

ユニクロ UVカットカーディガン

UVカット機能つきの「超長綿スーピマコットン」を100%使用(※)。なめらかな肌触りのUVカットカーディガンは、自宅で洗濯できるウォッシャブル。汗ばむ時期も使いやすい万能アイテムです。ショート丈のクルーネックとVネック、流行のロング丈の3型があり、色は全20色以上。5分袖やノースリーブも登場し、バリエーション豊富に。使用シーンやコーディネートに合わせて色違いで揃えたくなりますね!今季は身頃と袖まわりがスッキリし、立体的でキレイに見えるようシルエットがアップデート。オシャレなのはもちろん、着やすさ、UV対策の機能面も兼ね備えたマストバイアイテムではないでしょうか!

※UVカットクルーネックディガン、UVカットVネックカーディガン、UVカットリブクルーネックセーター(5分袖) に対応
画像上段左:UVカットクルーネックカーディガン(長袖)¥1,990 +消費税<12色展開>
画像上段右:UVカットVネックカーディガン(長袖)¥1,990 +消費税<10色展開>
画像下段:UVカットドルマンスリーブロングカーディガン(長袖)¥1,990 +消費税<4色展開>

【まとめ】

室内でも油断できない紫外線。抜かりなく対策するためにも、UVカット機能のある羽織りものはオフィスに常備しておきたいですね。また、これからアウトドアやピクニックなど屋外レジャーの機会も増えてきます。しっかり紫外線の特徴を理解して、未来の自分の肌を守りましょう。 次回は、ユニクロのUVカットカーディガンを使ったコーディネートをご紹介します!

情報提供:株式会社ユニクロ
ユニクロUVカットウェア商品ページ:http://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/knitcollection/women/

3/19~公開!UVカットウェアの着こなし情報をチェック
Today’s Pick Up:http://www.uniqlo.com/jp/news

イラスト:進藤やす子
自身の経験に基づく等身大のおしゃれが共感を呼び、数々の女性誌や広告で活躍中。「スタメンアイテム、見つけた!」(KADOKAWA)など著書多数。3月16日にはシティリビングでの連載をまとめた「進藤やす子のFashion Diary」が発売になったばかり。

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