知らない間に職場に蔓延?隠れパワハラの実態

知らない間に職場に蔓延?隠れパワハラの実態

パワハラ

パワハラといわれると、度を超えた叱責や人格否定など激しい場面を思い浮かべます。しかし、働き方だけでなく考え方も多様化してきた現在。はっきりと「これは絶対!」とまではいかないけれど「あれはもしかして?」という、変わった隠れパワハラもはびこっています。あなたにも心あたりがありませんか?

これまでとは違う!できる社員だけターゲット

これまでのパワハラというと、対象の社員の仕事が遅いからだとか、性格が気に入らないだとか、上司の「こいつはできない、反論しない」というターゲッティングのもと、行われてきたケースがほとんどではないでしょうか。しかし、最近では“できる社員”だからこそ、早く帰らせない、できない社員の分まで度を超えて仕事をまわす、有給をとらせないなどといったスタイルのものもあるそうです。仕事を分担することは部署やチームで動く以上、ある程度は仕方ないもの。各社員が持っているスキルのバランスによるところが大きいのも理解はできます。しかし、ワークフローの整備やマネジメントをきちんとしないまま、社員個人のマンパワーばかりに頼るのも考えものです。仕事ができる人から抜けていく(転職していく)状況にもなりかねません。

定時後、実は上司の趣味につき合わされていた

パワハラ

定時で仕事を終わったら嬉しいですし、当然帰りたいですよね。しかし、そこで上司に捕まったらどうでしょう。当然、仕事のことだと思うのが普通ではないでしょうか。とある社員は、定時後に上司の動画視聴に付き合わされ、気づけば2時間ほど残業。「これは残業…?」と思いながらも一度付き合ってしまった手前、何も言い出せず。最後にふたを開けてみたら、ただの上司の趣味だったというケース。社員同士が仲良しという会社も珍しくないので程度にもよりますが、捕まった側はたまったものじゃありません。もちろん、捕まったままというのもその状況を「承諾している」という誤解につながりかねないので、違和感があれば、上司へ自分の意志をハッキリ伝えることも大切です。決まった残業がない場合、定時後の予定は所属や立場は関係なく人それぞれ。事前に断りを入れておけば、もしかすると、社内の貴重な趣味仲間ができたのかもしれませんが…。

繰り返される武勇伝…それって昭和の話ですよね

「俺の若いころはなぁ…」これを合図に、飲み会で会社の上役がお酒を片手に上機嫌で語りだす、自分の苦労話や武勇伝。一度や二度ならほほえましく、最後まで黙って聞けるものですが、毎回恒例となるとどうでしょうか。耳にタコならぬ、いっそ耳をもぎたくなる衝動にかられる社員も中にはいるのでは…?もっと酷いものになると、相手の成績不振を盾に「お前、俺みたいにやってないの?」とガムシャラな押し付けをしてくるケースも。お酒の席とはいえ、立派なパワハラになりかねません。またお酒の席だからこそ、だいたいの話題が昭和にタイムスリップしたまま、時代の進化を遂げていないことが多いようです。昔と今では経済状況や文化も異なっており、正しいマネージャーなら、昔は昔としながらも、現代にマッチした成果の上げ方をレクチャーしてくれるはず。もちろん、そういうマネージャーが語る武勇伝ならば、学びも多く、部下のほうからありがたく頂戴したい「情報」になっていくのではないでしょうか。

まとめ

個人を尊重する時代の流れとともに、多様化していく「○○ハラ」。今回は“隠れパワハラ”となりうる事例をご紹介しましたが、いかがでしょうか。隠れて意外と気づかない…ということは、気づかないうちに自分がやらかしていることもあるかもしれません。

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