ガクハラとは…??学歴に対する偏見から生じたトラブルをご紹介!
コンプレックスは、平等に誰もが持っているもの。そして、こじらせるとひたすらやっかいなもの。誰かに対するひがみの原因になったり、ねたみの原因になったり。人との付き合い以前に、自分と付き合うことが難しいと感じる今日この頃です。みなさまいかがお過ごしでしょうか、たくこです。本日お送りするお話は学歴ハラスメント、略して“ガクハラ”について。大卒、高卒、専門卒などなど、出身校が原因で起こる世の中の有象無象をご紹介します。
たわいない会話がいきなり凍りつく瞬間
とあるクライアント先での、何気ない会話。「あっ、〇〇さんって△△大学出身なんですね!私の大先輩じゃないですかー!!」、「えー!奇遇ですね!学部も一緒なんだ!」、「ところで□□さんは、どこの大学出身なんですか?」、「私は大学出てないんです…」「あっ、ごめんなさい…」。ごめんなさいと言われてしまいました。「配慮がなくてごめんなさい…」という意味合いなのかもしれませんが、そもそも謝る必要もない場面なのでは、と思いますね。謝られた側としては、「なんで謝られたんだろう」という気がしなくもない、気まずい雰囲気。果たしてこの場合の正解のひと言とは何なのか。学歴の話は繊細な問題になりがちなので、注意が必要かもしれません。
学歴のいい人間は仕事もできるという妄信
とある会社の、とある経営者がひと言。「ウチの会社は今年から大卒しか採用しない!」とのこと。そして「MARCH以上の大卒の人材を積極的に選考するように!」と、採用担当者に言い放つ経営者。“学歴が高い=仕事ができる”という妄信がその経営者にはもともとあった様子。当の本人も大卒ではあるのですが、レベルはそこそこの大学だったという風のウワサが。どうやらこの経営者は自身の学歴にコンプレックスがあるらしく、“高学歴”というブランドに固執するタイプだったようです。結果、学歴重視での新卒採用を実施するも、会社への定着率は急降下。「〇〇大学出てるのに、なぜそんなに仕事の覚えが悪いんだ!」という、いわゆる“ガクハラ”が社内に横行する始末。人を見極める際に、“学歴”という一点のみを重視しすぎた代償でした。翌年から今までがウソのように“人柄重視”、“学歴不問”という言葉が社内で飛び交ったのは、ここだけの秘密です。
ガクハラのない環境なんて存在するの?
履歴書に必ず記載する“学歴”。それを自身で誇りに思うのかどうかは自由ですが、誰かを判断する基準であってはならないはず。「大卒なんか…」、「高卒なんか…」と両者の溝は永遠に埋まりません。じゃあどうせいっちゅうねん。大学まで義務教育にしたらええんか。あ?と憤る方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまで“学歴”は、その人を構成する一つの要素。大学を卒業したものの自身の学歴にコンプレックスを抱いている人、高校卒業後そのまま社会人デビューして学歴には関心なしという人、さまざまな人がいると思います。だって人間だも…何でもないですごめんなさい。それでも、学歴も何も関係なくフラットに物事を見ることのできる人は、思いのほかたくさんいるもの。身近にいるのであれば、まずはその人の行動を少しずつ真似ながら、自分の内面に向き合ってみるのもいいかもしれませんね。
【まとめ】
人の感情は、本当に繊細なもの。コンプレックスが仕事の原動力になることも往々にしてあるのですが、ゆくゆくはきっと疲れてしまうと思います。原動力はポジティブな感情であって欲しいですよね。前向きに、前向きに。たくこは、人を傷つけない強い人間を目指してこれからも頑張ろうと思います。