初級編と中級編ではあわせて6つのコツをお教えしましたが、さらにプレゼンが上手くなるにはあと3つのほどの小ワザが必要なんです。これら9つのTipsを全て身につけることができたら、あなたはもうプレゼンの達人!今回の上級者編は、「AIDMA(アイドマ)の法則」に当てはめながらプレゼンのコツをご教授します。AIDMAとは、Attention(注意・注目)→Interest(関心)→Desire(欲求)→Action(行動)の頭文字で、「広告宣伝に対する消費者の心理的なプロセス」として古くから伝わる理論。「広告宣伝でしょ?」と思うかもしれませんが、実は結構プレゼンにも関係してくるんです!
“つかみ”に全ての集中力を注ごう!
プレゼンは”つかみ”がもっとも重要だと言っても過言ではありません。最初の3分、いや1分間で、そのあとのプレゼンが成功するかしないか決まっちゃうんです。つかみでは、AIDMAの法則の”Attention”と”Interest“が関係してきます。商品を売るにも、注目を集めて関心を持ってもらわないことには購入まではたどり着きませんよね。プレゼンも同じで、無関心のままでは最終目標である”Action”につなげられないんです。
聞き手の興味をひくためには、まずは大きな声で元気よく挨拶をして観客を惹きつけます。その次に「この人の話を聞いていたら得をする」と思わせるような話をしましょう。ここで意識したいのが、笑いの要素を入れること。自分の名前や時事ネタを盛り込むなど「この人の話をもっと聞きたい」と関心を持ってもらうことができればつかみはバッチリです。
マジックナンバーを使おう!
次に関係するのが”Desire”。プレゼンの内容を話すときは、聞き手の欲求を喚起させることを意識しましょう。このときに有効なのが、マジックナンバー。マジックナンバーとは、「3」と「7」のように心理的に受け入れやすいとされている番号のこと。「今日お伝えするのは3つです」というように、マジックナンバーを提示しながらプレゼンすることで、円滑に進めることができます。
場数を踏んで、さらに上級者になったという人はプレゼンの内容を1つに絞ってみましょう。「今日お伝えするのはたった1つだけ。1つだけなので覚えて帰ってください」と聞いたら、「1つだけなら覚えよう」というきもちになっちゃいますよね。このあと「聞いたら必ず役に立つ」「良いことを教えてくれる」と聞く人の欲を喚起させることができれば、成功率はグッとあがります。
人の良さを出そう!
最後に”Action”です。「よし、ここの会社の商品を買おう」「またこの人の話が聞きたいな」と思ってもらえるかどうかは、自分次第です。なんだかんだ言って、最終的には感じの良い人がプレゼンでは強いです。「教えてあげている」という考えは捨てて、「この時間をくださってありがとうございます」というマインドでプレゼンするよう心がけましょう。自慢話はしないこと、自分より聞き手の方が上だということを忘れずに。きっと、次回のアクションに繋がるはずです。
【まとめ】
上級編の3つができたら百選連勝。ただ、千里の道も一歩からです。何度もいいますが、プレゼンは場数を踏むのが大事。積極的に手を挙げて、プレゼンする機会を増やしていけば、きっとプレゼン上手になれます。「早く上手になりたいから」と焦って上級者編からマスターするのではなく、まずは初級編、次に中級編…と少しずつ身につけていってください。