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数字至上主義はもううんざり!なぜ営業部門は人を数字でしか見ないのか

Businesswoman amazed with background rates and arrow

売上の高い順に会社内カーストも上下する。数字を上げれば上げるほど昇格して偉い人になっていく。そんな人を横目に「数字“だけ”はいいけど、なんであの人が?」という話もよく聞きます。人を見る目がないな~と思ってもそういう人ばかりが残ってしまう営業部にはどんな問題が起きているのでしょうか?1000社以上の会社を見てきた元人材コンサルタントの視点から、数字至上主義になってしまいがちな会社の特徴を取り上げました。

お金=権力。お金=豊かさという価値観がベースだから

お金はとっても大切なものですが、その大小で人間の価値が決まるわけではありません。数字を上げているから偉い、少ないから偉くないということはないはず。しかしながら、高度経済成長期の日本では「お金がある=モノが買える=豊か&権力をもっている」という価値観が強くありました。評価者の方がいまだにその価値観を引きずってしまっているために、「お金をたくさん稼げる=偉い」という視点でしか人を見れないということが原因かもしれません。

人間性の評価、できる人いません

数字以外で人を評価したいとなったとき、すべての人をあらゆる側面から公平に評価できる菩薩のような人はなかなかいないのが現状ですよね。そのために世の中にはたくさんの適性検査もありますが、会社の方向性にぴったり合っているのかを判断するのは至難の技です。また、それを使いこなすには検査結果からどんな理解をするべきか?など、評価者のスキルにおける課題もあります。人の目に見えない部分を評価するということはとても難しいため、目に見える数字でみましょうというところに落ち着いてしまうのかもしれません。

人に興味はない!基準は自分!

数字を上げられる人は、人目を気にせず気力・体力ともにずば抜けている方が多いような気がします。自分ができることが当たり前の基準になっているので、できない人の気持ちを理解することが難しいのです。多くの会社と人材を見てきた私個人の意見ですが、人の持ち味はさまざまであり、そこに優劣はないと思います。人はそれぞれ異質な部分があるからこそ、補完しあって強くなっていくはず。しかし、評価者である上司の共感性や寛容性が欠けていると、部下を理解することが難しく、わかりやすい数字で判断しているのではないかなと思います。

【まとめ】

「天は人の上に人をつくらず」という言葉のとおり、人が人を評価するのはそもそも難しい問題です。そんな誰が見てもわかりやすい平等な数字を切りだして判断することは、ある意味では公平で明確なのかもしれません。今ではさまざまな評価の取り組みをしている会社もありますので、どうしても評価に納得がいかない場合は他の会社での取り組みを調べて、参考にしてみるのも手です。