意外と気づかず使ってる!?間違いだらけのビジネス敬語

意外と気づかず使ってる!?間違いだらけのビジネス敬語

ビジネス敬語

社会人ならば、きちんとマスターしておきたいスキルのひとつが「敬語の使い方」。でも、敬語の使い方って社会人1年目の最初の研修で教わったきりで、忘れちゃう人も多いのでは?先輩や上司が使っている敬語を真似して覚えたり、メールの例文をネットで検索したり、とりあえずその場しのぎで覚えていくことも少なくありません。簡単なように思えて、些細な使い方の違いで失礼な言葉になってしまうのが敬語のコワイところ。そこで今回はビジネスの場でよく誤用されがちな敬語をピックアップしてご紹介します。

「お疲れ様です」と「ご苦労様です」

どちらも相手をねぎらうときに使う言葉ですが、相手の立場が自分より上か下かによって使い分ける必要があるのを知っていますか?言葉の中に“苦労”とあり、堅い感じがするせいか「ご苦労様です」と目上の人に挨拶している人をたまに見かけますが、実は間違いです。目上の人に用いるなら「お疲れ様です」が正解。「ご苦労様です」は目下の人に使います。いまや四六時中「お疲れ様でーす!」と言い続けている会社も多く、フランクな挨拶に感じるかもしれませんが、敬語の使い方としては問題ありません。

「お名前を頂戴してもよろしいですか?」

電話対応でやってしまいがちですが、これも間違った敬語です。「頂戴」は「もらう、受け取る」の謙譲語。これを踏まえると「お名前を頂戴してもよろしいですか?」=「あなたの名前をもらえますか?」という意味になります。敬語の表現としておかしいのはもちろん、相手に名前を譲渡してほしいと言っていることになり、失礼にあたります。正しくは「お名前をうかがってもよろしいでしょうか?」や「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」など。筆者は以前、何も知らずに「お名前を頂戴しても~」と使っていた時期があり、相手に「あげません!」と一刀両断されて面食らった思い出があります(笑)

「なるほどですね」

ビジネス敬語

あいづちを打つ言葉として用いられる「なるほど」に丁寧語がついたものですが、違和感があると思う人も多いようです。それもそのはず、「なるほどですね」は「なるほど」と「そうですね」が合わさった造語といわれています。しかも、本来「なるほど」は目上の人には使わない言葉。表現としてもマナーとしても間違っているため、使わないようにしましょう。口癖になってしまっている人は要注意。あいづちは慎み深く「はい」や「ええ」とうなずき、「おっしゃる通りですね」「ごもっともです」を間に挟むと良いでしょう。

【まとめ】

他にも「ございまする」や「おビール」など謎の敬語を耳にすることもあります(笑)。相手を敬う気持ちは大切ですが、過剰にへりくだった態度になってしまうのはいかがなものでしょうか。変な言葉遣いになってしまったり、謙遜しすぎて伝えたいことが曖昧になってしまったりと、結果的に相手を不快にさせてしまっては本末転倒。もし敬語やマナーに自信がない場合は、講習会に参加してみたり、所作がキレイな上司や先輩、同僚に相談するのも手です。敬語は仕事だけで使うものではないので、覚えておいて損はないはず。

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