えっ!まだあるの?オフィスにはびこる「昭和」なひとコマあれこれ
ワーク・ライフバランスなんて言葉が定着する一方で、長時間に及ぶ残業やパワハラ・セクハラ(このふたつが揃っていることを「セ・パ両リーグ」っていうらしいですよ!)の横行が問題視される昨今の職場事情。働く女子としては、平成がスタートしてもう30年近くも経ってるんだから、いい加減「高度成長時代を支えるモーレツ日本!」的な価値観から卒業したってよくない?なんて思うんだけど…あらためてオフィスを眺めてみると、あるわあるわ、シーラカンス的な昭和チック社畜ライフスタイルが!
とにかく大声でシャウト!月曜朝一全体朝礼
明るく元気なのはいいんだけど、大きければ大きいほどいいと頭から思い込まれているフシがあるのが「あいさつ」の声。朝からうるさいだけでなく、週の頭、月曜に全体朝礼を持ってくる会社は結構あるようで。休み明け気持ちよくスタートを切るんだみんなたち!という幹部社員の想いは果たして末端のOLまで届いているのでしょうか。一方で古参社員になればなるほど脂ギッシュに「あざーーーーっス!!」って。どうして「おはようございます」じゃないの?ざーすって何語なの?さらに涙ちょちょぎれるのが、役職が上がるほど話が長いこと。ラスボス社長に至っては「激烈な経済状況において」とか「さらなる経済合理性の追求」とか「グローバル戦略の推進」などなどテレ東で聞いたようなイミフな言葉のオンパレードを平気で数十分も。おかげで血圧が低めの新人女子がバタバタ倒れる朝礼もあるんだって。
休日返上、喧嘩上等!?社員旅行や運動会の類
最近、逆に若い人が多いベンチャー(主に渋谷界隈)で脚光を浴びている社内イベントがこれらです。なけなしの休日を綺麗につぶして、みんな揃って海へ、山へ、温泉へ、海外へ!はたまた秋晴れの気持ち良い日曜日の朝から集まって、チーム対抗で競争を楽しむ運動会。なんなんでしょうか。たしかバブルとやらがはじける前までは日本の企業にとって恒例行事というか、やらなきゃおかしいでしょってぐらいデフォなイベントだったことは認めます。でも泡がはじけた瞬間に、旅行も運動会もなんなら社員寮の類も、福利厚生とよばれるものは全てふっとんだはずでしょ?それが昭和の亡霊よろしく、平成生まれのピヨピヨベンチャーが喜々として取り入れてるって…。もしかしていまの若手社長さんって突然変異的にバブッてるの?私たちがほしいのは、お給料、休日、そして将来にわたっての安定なのに。
上司よあなたはいつ帰る?お先に、が言えなくて
これもあるあるですが、っていうか昭和とか平成とかもはや関係ないのですが、上司がいると先に帰りにくい風土ってありますよね。そして上司という生き物はすべからく定時ピッタリでは退勤しないもの。つ・ま・り、定時を過ぎていようが、仕事が終わっていようが、上司がどっかとお席に座っているうちは胸を張って帰れないんですねこれが(涙)。いやもちろんそこに強制力はないものの、なんとなーくの見えない鎖を感じてしまうわたしはすっかり社畜の仲間入りなんでしょうか(号泣)。それでも、どうしても帰るときは上司が離席しているところを見計らって…とか、誰かと話し込んでいるスキにそそくさと…などなど非生産的な気遣いが求められるのであります。もちろん最近の新入社員はそんなことお構いなしにバンバン「お先でーす!」と平気で帰っちゃったりするんですけどね!
まとめ
時代は変わり、ゆとり世代だ、低成長時代だなんだと言われておりますが、どっこい会社社会の中はいまでも“昭和な”慣習を引きずっているようです。こういった風景がきれいさっぱりなくなって、え?そんなことあったの?うそでしょ?みたいな世界がやってくるのは、果たして何十年後になるでしょうか。楽しみでもあり、そうなったらそうなったでちょっぴり寂しかったりして。