そんなに稼いでるのに何で!?高年収でも低貯蓄のナゾにせまる

そんなに稼いでるのに何で!?高年収でも低貯蓄のナゾにせまる

高年収でも低貯蓄のナゾ

高年収だからこその悩みとして「収入は平均よりも高いのに、なぜか貯蓄ができない」というものがあるらしい。平均収入を得ている側からすると「ハァ!?ナニ言ってんの!?」とブーイングの嵐でも送りたくなる“贅沢な悩み” にも思えるが、事態はなかなかに深刻なようだ。日経新聞などのメディアでも年収700万以上…それこそ1000万円以上でも「お金が貯まらない家計」としてファイナンシャルプランナーが喝を入れている記事をよく見かける。どうして高年収でありながら、低貯蓄に陥ってしまうのか?その原因を女子ツク!編集部が探ってみた。

年収に比例してキャッシュアウトもデカくなる

高年収でありながら、守銭奴のようにお金の無駄遣いを徹底してやめている人なんて、実はほんの一握りではないだろうか。高額な収入が毎月、毎年…と続いていくほど、人はその収入サイクルに慣れてくる。最初は質素に…と思っていても、せっかくだから、また稼げるんだからと、知らず知らずのうちに生活水準が上昇。さらに、その生活が習慣化してしまえば「貯蓄できていない」と頭ではわかっていても、実際に水準を下げるのはなかなか厳しいだろう。外食の回数が増え、高級店にしか行かない、食材にこだわる…などエンゲル係数が尋常じゃなく高い人や、洋服や車といった趣味に湯水のようにお金を使う人もいる。独り者であればなおさらで、収支のバランスの見直しを行なわない人も多いようだ。

自分の年収への過信

高年収でも低貯蓄のナゾ

高年収であるがゆえに、自分の年収は今のままで大幅に変化することはないだろうという過信があるようだ。たとえば、会社の業績や上場とともに年収がゆるやかに上がっていった、もしくは入社時からずっと高年収を維持できているケースは“自分の年収への過信”が生まれやすい。いまの年収のまま、そうそう下がることはないだろうという過信である。いままで年収が上がったことはあっても下がったことはない…なんてうらやましい状況が当たり前となってしまっているなら、危機感を持てといわれてもピンとこないだろう。だから節約や家計の見直しといった「守りの意識」や「危機感」もついつい薄れてしまうのも自然なこと。いまは大手企業であってもどん底へ落とされる時代。いつまでも高年収を維持し続けられるという考えは、逆に危険かもしれない。

人付き合いが自然とハイクラスに…

高収入が得られるような仕事といえば、自分ひとりで事業を起こした実業家や、社長、役員などエグゼクティブな職が多い。特にそういった人たちは自分の会社や事業が大きくなるにつれて、自然と人間関係のステージもランクアップしていく。同じ社長クラスの仲間との付き合いや起業家同士の交流会、国内外問わない取引先との接待…そうなればキャッシュアウトも環境と立場に見合った額になり、プライドや社交辞令でお金を使うことも増えていくようだ。また、身に着けるものやサービスにもそれ相応の対価を払うのが当たり前に。高級車の顧客専用コンシェルジュ、ゴールド・ブラックカードの年会費何万円…私たち庶民からすると到底手が出せないサービスは、こういう人たちのためにあるのだろう。そう考えると、こういったサービスの手数料や年会費が“チリツモ”のごとく支出の増加につながり、貯蓄ができないのも妙に納得がいく。

まとめ

国内の収入格差が問題になっているが、高年収にしろ低年収にしろ、悩みは尽きないようだ。何をもって幸福ととらえるのか?それすらも年収によって価値観が異なってくる。お金はあの世へ持っていけないが、人間にとってお金にまつわる悩みは生きている限り尽きないのかもしれない。

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