ネットとスマートフォンの普及により、いまやSNS上での交流はリアルと同じくらいか、それ以上の活発さをみせています。プライベートだけでなく職場の人、特に上司ともつながっているという人も少なくないはず。しかしそこには、リアルでは予期していなかった、SNSだからこそ起きてしまった上司との困ったエピソードがありました。
仕事よりSNS!?イイネパワハラ
各キャリアからスマートフォンがぞくぞくと発売され、手にする人も多くなってきた今日この頃。会社でもスマートフォン人口が増え、とある部署の上司もその波に乗って“はじめてのスマホ”を購入。アプリでSNSを利用しはじめたことを、意気揚々と部下たちに伝えたそうです。はじめてだったからでしょうか、上司の目は輝き、嬉しくて仕方なかったようす。部下の立場としては当然「へぇ~、そうですか」で済まされなかったわけで、望むと望まざるとにかかわらず上司とつながりを持つことに…。そして、自然と上司の投稿記事にイイネ!を押しはじめたところ、事件が勃発!いつものようにSNSをチェックしていた上司が「○○はイイネ!してくれなかった…」と名指しでぽつり。その一言で部署内は戦々恐々。“イイネ!パワハラ”とでもいえばいいのでしょうか…もう仕事よりも上司のSNSチェックに注力する社員が続出してしまったそうです。
そこで言っちゃう!?一般公開された企業ページで社内コメント
企業ページはSNSにおける企業の顔のようなもの。ページを作って、公開し始めた会社も増えてきたのではないでしょうか。とある企業ではお得な自社製品紹介やセールなどの情報発信で知名度を上げ、一般ユーザーに良い印象を持ってもらおうとページを開設。しかしそこで、ネットにうとい部長が予想外のコメントを残し始めたのだとか。「もっと元気よくいこーう!」「写真、変えない?」など、コメント内容は明らかに社内に向けたもの…。部長に説明するも理解は得られず、泣く泣く運用担当の社員は部長のコメントだけを一般ユーザーからは見えないように公開範囲を制限したものの、記事をアップするたびにいつ部長からの叱咤激励コメントがつくかヒヤヒヤ…。もっとページを良くしようという気持ちはわかりますが、一般ユーザーからすると「なんだこれ?」「制作途中のページ?」と思われかねませんね…。
取引先と繋がりすぎた上司のSNSの行く先
SNSを営業ツールとして使っている人もいるようですが、プライベートのアカウントをそのままビジネスに利用していると思わぬ弊害に見舞われることも…。色々な取引先と深く交流するために、自分のプライベートSNSでつながりを持ち始めたとある営業部の上司。ひとつ、ふたつ取引先とつながりはじめたときはプライベートの写真や投稿もそのまま流していたそうですが、つながる取引先の数が増えるにしたがって広報のように内容を精査しなければ、怖くて投稿できなくなってしまったそう。プライベートの愚痴やちょっとした話題なんてダメ!何て思われてしまうか…そう感じて、無理に“意識高い系”の記事を投稿するように。とうとう写真の撮り方までこだわりはじめ、投稿はまるで上司自身の広告だらけ…。これには部下も違和感を隠せず、そっと上司に聞いてみたところ「どうしよう…」と。ひとくちに取引先といっても親密度はそれぞれ。付き合いが長くて、仲が良い取引先ばかりではないはず。開拓したばかりの取引先とつながれば、そりゃあ今後のことを考えて見栄もはりたくなりますが…その分、自分の首も絞めていったSNSの悲劇でした。
まとめ
リアルとはまた違った独特なSNSの世界。だからこそ、利用している人の中には第三のリアルといってもいいほど、どっぷりハマっている人もいるようです。しかしビジネスでのつながりは、プライベートと違ってなかなか気を使うもの。プライベートとビジネスでアカウントを分けたり、投稿記事の公開範囲を調整することも、SNSをかしこく利用する方法のひとつ。安易につながって後で後悔するよりも、自分がSNSに縛られないやり方で利用したいですね。