男女問わず、仕事には悩みがつきもの。でも、女性にはあるけれど男性には絶対にない悩みがあります。
それは、生理による不調が仕事に及ぼす悪影響。男性から見れば「ぼーっといていてやる気がない」「気分にムラがあって扱いにくい」などと映るかもしれませんが、実は「PMS」と呼ばれる症状なんです。
PMSとは?
Premenstrual Syndromeの略称で、日本語では「月経前症候群」といいます。生理の3~10日くらい前から始まる心身の不調や変化で、生理が来ると収束に向かいます。
PMSの症状は個人差があり、そのバリエーションはなんと200種類以上! 一例をあげると、肌荒れ、胸の張り、憂鬱な気分など。「あるある!」と思った方も多いのではないでしょうか。
私は20代の頃、眠気と過食を不定期に発症しました。あまりに眠くて会社のトイレで寝たり、お弁当を食べた後にポテトチップス1袋と菓子パンを食べてもまだ足りなかったり。今思うと、あれこそがPMSでした。ちなみに今は出産して体質が変わったのか、こうした症状がなくなった代わりに気分が落ち込みがちになります。
PMSの認知度はわずか40%
女性の約8割にPMSの症状が出ているのに、それがPMSだとわかっている人はわずか4割。「仕方がないこと」「よくあること」と深刻に受け止めていないことがわかります。確かに病気でもありませんし、生理が来ればケロリと治ります。でも仕事や生活に支障が出るレベルであれば、何らかの対策が必要です。
医師や薬剤師に相談を
PMSを和らげるには、普段から運動やバランスの良い食事を心がけることが大切。特に、アルコール、カフェイン、塩分の過剰摂取はPMSを悪化させる恐れがあります。仕事中のコーヒーや仕事後のビールを控えるのは、ある意味PMSよりつらいかもしれませんが……。
心配であれば、まよわず婦人科を受診しましょう。「婦人科 PMS 地域名」で検索すると、婦人科やレディースクリニックのサイトがヒットします。また、薬局で薬剤師に相談するのもひとつの方法。適切な市販薬を紹介してくれます。
PMSは大半の女性に起こるもの。我慢せず、専門家に相談して乗り切りましょう。
まとめ
一昔前まで、PMSという概念はなかったそうです。なぜなら昔の女性はたくさん子どもを生んでいたから。妊娠中と授乳中を合わせ、長いと2年近く生理は来ません。もし5人出産したら、約10年分、回数にして120回も生理が少なかった計算に!PMSは、もはや避けて通れない現代病。うまくつき合っていく必要がありそうです。