お断りこそ配慮と謙虚さを!不採用時のNGワード集
面接の結果、残念ながらご縁がなかった応募者の方…最終的に入社するわけじゃないんだから、別にぞんざいに扱っていいよね、と一瞬でも思ったあなたはこの機会に考え方を改めてほしいです。採用しなかったからといって、その方が自社のサービスや商品のお客さまにならないとは限りません。それどころかネット上での炎上レベルを超えて裁判沙汰になることも。お断り時に気をつけたいNGワードを紹介します。
不採用理由を聞かれたら?
スキルやキャリア、能力の面で採用基準に満たない場合、やむなく不採用のハンコを押します。ただ中には熱心に「なぜ不採用になったのか」「どこがいけなかったか」ということを聞いてくる応募者の方がいらっしゃいます。今後のために、という理由も多いことからついお答えしたくなるのが人情なのですが…。ここは人事部内の統一見解として「不採用の具体的な理由については口外しない社内規定」を持っておきたいもの。そうすることで偶発的な事故やイレギュラーバウンドを避けられます。
絶対に言ってはならないNGワード
それでも万が一、不採用理由を伝えることになったとして…絶対に言ってはならないのが差別的なもの、主観的なもの、そして本人の努力とは無関係なものです。差別的なものは出身地や国籍、性別、年齢、前職など。主観的なものとしては容姿や性格、雰囲気など。これらを理由にするのはNGです。また会社の倒産などで転職回数が増えてしまった方なども本人の努力ではどうにもならないことですよね。このあたりを理由にするとネット上で炎上したり、下手すると裁判沙汰になったりすることもあります。
その他、気をつけておくべきこと
最近多いのはSNSですね。応募者、面接者についてのネガティブな情報をゆめゆめツイッターやFacebookに書き込まないようにしましょう。インターネットの中にはそういったネタの収集に熱心なコレクターがいて、あっという間に拡散し、魚拓を取られます。また面談中に明らかに不採用だな…と感じる方にも決して不遜な態度を取らないこと。冒頭でも申し上げましたが、いつその方が自社のお客さまになるかわかりませんし、たとえ入社されなくともいい印象を与えておくことに損はないはずです。
不採用の方に丁寧に接することができれば、採用の方ならなおさらですよね。人を大切にする、なんて理念を掲げている会社も増えていますが、だからこそ社内外問わず人との接点を疎かにしてはいけません。