美容サロンで受けられる美容皮膚施術まとめ|美容外科・美容皮膚科との違いも解説

美容サロンで受けられる美容皮膚施術まとめ|美容外科・美容皮膚科との違いも解説

美容外科や美容皮膚科での本格的な施術はちょっとハードルが高い…そんな風に感じている20〜30代の美容初心者さんも多いのではないでしょうか?実は、美容クリニックに行かなくても、エステなどの美容サロンで気軽に受けられる美容皮膚施術が色々とあるんです。本記事では、美容外科・美容皮膚科との違いに触れつつ、美容サロンで人気の美容皮膚施術をまとめてご紹介します。ダウンタイムや費用の面でも手軽な美容サロンの施術は、美容デビューにぴったりですよ。

美容外科・美容皮膚科との違いとは?

美容外科・美容皮膚科は医師が施術を行う医療機関です。一方でエステサロンは医療機関ではないため、医療行為(レーザー治療や注射、処方薬の提供など)を行うことができません。例えば脱毛の場合、クリニックで行う医療レーザー脱毛(いわゆる永久脱毛)は医師のみが扱えますが、エステサロンの光脱毛は一時的に毛を減らす効果にとどまります[1]。エステで医療行為と同等の脱毛を行えば違法となるため、サロンでは医療用の強力な機器は使用できないというわけです。

また、使用するマシンの出力や施術のアプローチにも違いがあります。美容クリニックで使う医療機器は高出力で効果も高い半面、痛みやリスクを伴うことがあります。エステサロンで使われる機器は出力が抑えられており、施術は痛みや副作用が少ないマイルドなものです。肌への負担をできるだけ抑えつつ、回数を重ねて徐々に肌状態を改善していくのがエステのスタイルです。

万が一トラブル(炎症ややけど等)が起きた場合の対応も異なります。美容皮膚科であればその場で医師が薬を処方したり迅速に処置を行えますが、エステサロンではそうした医療対応はできません。効果や料金の面では、クリニックは1回ごとの効果が高いぶん料金も高額になりがちです。一方エステは1回あたりの料金が抑えめで続けやすい反面、ある程度の効果を得るには複数回の施術が必要になる傾向があります[2]。つまり即効性ではクリニック、手軽さや継続のしやすさではエステサロン、といった具合に特徴が異なるのです。

このように美容外科・美容皮膚科(美容クリニック)とエステサロンでは提供できる施術メニューや効果の出方が大きく異なります。それぞれメリット・デメリットがありますので、自分の目的や予算、許容できるダウンタイムの長さなどに応じて、クリニックとサロンを上手に使い分けることが大切です。

美容サロンで人気の施術5選

ここからは、美容サロンで受けられる人気の美容皮膚施術を5つピックアップして、その特徴を見ていきましょう。

施術1:光フェイシャル(フォトフェイシャル)

  • 施術概要: 特殊な光エネルギー(IPL)を肌に当てて、シミ・くすみ・ニキビ跡・毛穴の開きなどの肌トラブルを改善に導くフェイシャル施術です。医療機関の「フォトフェイシャル」は高出力IPLでシミに直接アプローチできますが、エステの光フェイシャルはマイルドな光でコラーゲン生成を促し、くすみの改善や肌のトーンアップを図るアプローチです。施術を複数回重ねることで肌のハリが高まり、シミ・そばかすが目立ちにくい明るい肌へと導きます。
  • 通院頻度: 3~4週間に1回程度のペースで施術を受けるのが一般的です。シミ改善が目的の場合は短い間隔で集中的に施術することもありますが、たるみ・しわ改善には月1回の定期ケアが推奨されるなど、継続して通うことで効果を実感しやすくなります[3]
  • ダウンタイム: ほとんどありません。施術直後からメイクも可能で、わずかに赤みが出ても数時間以内に治まります。強い痛みもなく、施術後は保湿とUVケアを心がければ普段通りの生活ができます。
  • 料金相場: 1回あたり5,000~15,000円程度が目安です。クリニックでのフォトフェイシャルよりも低価格で、初回限定の割引料金を設定しているサロンも多くあります。

施術2:ケミカルピーリング

  • 施術概要: 薬剤(酸)を用いて肌表面の古い角質を溶かし、ターンオーバー(新陳代謝)を促進するケアです。毛穴の黒ずみニキビ、肌のゴワつきなどを改善し、つるんとした滑らかな肌に導きます。エステサロンではフルーツ酸(AHA)など比較的低濃度のピーリング剤を使用するため、安全性が高いぶん効果もマイルドです[4]。一方、クリニックでは高濃度の薬剤による強力なピーリングも行われ、ニキビ跡やシミへのより積極的な改善が期待できます。
  • 通院頻度: 施術内容にもよりますが、2~4週間に1回程度の間隔で数回続けて受けるケースが多いです。肌質によっては初回から効果を実感できることもありますが、エステの穏やかなピーリングでは継続することで徐々に改善が感じられるでしょう。
  • ダウンタイム: 肌質や薬剤の種類によりますが、エステで行うマイルドなピーリングでは強い皮むけはほとんど起こりません。施術後に若干のヒリヒリ感や赤み、かさつきが出る程度で、これらも数日以内に治まります。赤みが引くまでは刺激の強い化粧品の使用や日焼けは控え、保湿ケアをしっかり行いましょう。
  • 料金相場: ピーリングのみの場合、1回あたり5,000円前後が目安です(顔全体)。クリニックでのピーリング施術と比べても大きな価格差はなく、サロンによってはパックやイオン導入とのセットメニューになっていることもあります。

施術3:イオン導入(エレクトロポレーション)

  • 施術概要: 微弱な電流や電気パルスを利用して、ビタミンC誘導体やプラセンタなどの美容成分を肌の角質層まで浸透させる施術です。イオン導入では皮膚に微弱電流を流してイオン化した有効成分(例:ビタミンC)を浸透させ、エレクトロポレーションでは電圧パルスで細胞間に一時的な隙間を作り、従来は注射でしか入れられなかった高分子成分(例:ヒアルロン酸)も肌内部まで届けます。どちらも塗布するだけでは届きにくい成分を肌の奥まで送り届け、ハリ・ツヤUPやシミ予防などの効果が期待できます。
  • 通院頻度: 1~2週間に1回のペースで集中ケアする場合もあれば、他のフェイシャル施術と組み合わせて月1回程度行うケースもあります。導入する薬剤やお肌の状態によって適切な頻度は異なりますが、定期的に取り入れることで効果を維持しやすくなるでしょう。
  • ダウンタイム: ほぼありません。施術直後から肌がしっとり潤うのを実感でき、赤みや痛みもほとんど出ない安全な施術です。ただし金属アレルギーのある方や妊娠中の方など、利用を控えた方が良いケースもあるため事前にサロンへ確認してください。
  • 料金相場: 導入する薬剤によって変動しますが、1回5,000~10,000円前後が目安です。イオン導入のみなら比較的安価(数千円)で、エレクトロポレーションは専用マシンを使用するためやや高めの設定が一般的です。

施術4:ハイフ(HIFU)

  • 施術概要: 高密度焦点式超音波(HIFU)を肌の奥深くに照射し、SMAS筋膜などを収縮させてたるみ改善や小顔効果を狙う施術です。本来は美容クリニックでリフトアップ治療として用いられる技術で、例えばウルセラのような医療用HIFU機器は医師監修のもとでのみ施術されます。しかし近年、一部のエステサロンでもフェイシャル用HIFUを導入し、「切らないリフトアップ」として人気を集めています。ただしHIFUは本来医療行為に準じる高度な施術であり、エステで行われているHIFUについては安全性への懸念から業界団体も禁止を表明しています。実際にエステHIFUで神経麻痺熱傷などの事故報告もあり、施術を受ける際は十分な注意が必要です[5]
  • 通院頻度: 施術内容にもよりますが、強力な医療HIFUの場合は半年~1年に1回程度の頻度で行うケースが多いです。エステで提供されているHIFUも肌への刺激が大きいため、数ヶ月に1回程度にとどめるサロンがほとんどです。施術後の状態を見ながら無理のない間隔で受けましょう。
  • ダウンタイム: ほとんどありません(施術直後からメイク可能です)。まれに軽い腫れぼったさや筋肉痛のような鈍い痛みが出る場合がありますが、数日で治まります。ただし強力な超音波を当てる施術のため、人によっては神経の麻痺など副作用が起こるリスクもゼロではありません。異変を感じた場合はすぐ医療機関を受診しましょう。
  • 料金相場: 顔全体に照射する場合、クリニックでは数十万円かかることもある高額施術ですが、エステでは1回数万円以下で受けられるプランが宣伝されていることがあります。ただし前述のように施術パワーや安全管理体制が大きく異なるため、価格だけで飛びつくのは避けましょう。

施術5:ラジオ波(RF)トリートメント

  • 施術概要: 高周波(ラジオ波)エネルギーを肌に当てて真皮を加熱し、コラーゲンの産生を促すことで肌の引き締めやリフトアップを図る施術です。専用の機器で顔全体をマッサージするようにトリートメントし、じんわりと伝わる温熱効果で血行も促進されます。たるみ・シワのケアだけでなくむくみ改善にも効果が期待できます。医療機関ではサーマクール(RF治療器)のように高出力の施術がありますが、エステのRFフェイシャルは心地よい温感トリートメントという位置づけで、リラクゼーション効果も得られるでしょう。
  • 通院頻度: 2~4週間に1回程度の定期ケアがおすすめです。集中的に通った後は月1回ペースでメンテナンスを続けることで効果を維持しやすくなります。
  • ダウンタイム: ほぼありません。施術中に心地よい温かさを感じる程度で、施術後に肌に軽い赤みが出ることがありますがすぐに落ち着きます。痛みもなく、終了後はすぐメイクや洗顔も可能です。
  • 料金相場: 施術範囲や機器によりますが、1回あたり5,000~15,000円程度が目安です。フェイシャルエステの一環として提供される30分~1時間ほどのコースが多く、回数券やコース契約を利用すれば1回あたりの費用が割安になるサロンもあります。

美容サロン選びのポイント

エステサロンを選ぶ際は、以下のポイントに注意しておくと安心です。

  • 信頼できる認証: 日本エステティック機構が認定する「認証エステティックサロン」など、公的な認証を受けたサロンは安全・安心の基準を満たしています[6]。公式サイトで認証サロンのリストを確認できるので、初めてサロンを利用する場合はチェックしてみましょう。
  • スタッフの知識・技術: エステティシャンが施術や肌に関する十分な知識・技術を持っているか。医療や美容の基礎知識(法律の理解を含む)まで教育されたスタッフが在籍するサロンだと安心です。
  • 衛生・機器管理: タオル類や施術ベッドが清潔に保たれているか、使用する機器の衛生管理・メンテナンスが行き届いているかを確認しましょう。
  • 個人情報の管理: カウンセリングシートなどで得た顧客の個人情報を適切に管理しているサロンを選びましょう。プライバシー保護の意識がしっかりしているお店だと信頼できます。
  • 無理な勧誘がない: 宣伝内容が事実と大きくかけ離れていないか、強引な勧誘や高額コースの押し売りをしてこないかも重要なチェックポイントです。初回体験後に即決を迫ってくるようなサロンは避けた方が無難です。
  • 料金・契約の透明性: 施術内容と料金が明確に提示されているか、契約書に解約や返金ポリシーの記載があるかなども確認しましょう。不明瞭な料金体系のサロンは後々トラブルになる可能性があります。

まとめ

美容サロンで受けられる美容皮膚施術は、美容外科や美容皮膚科での治療に比べて手軽で続けやすいのが魅力です。ただしその効果には限界もあるため、悩みの症状や目指すゴールによっては美容クリニック(美容外科・美容皮膚科)での治療が適している場合もあります。大切なのは、自分に合った方法を見極めて賢く選択することです。まずはエステで気になる施術を体験してみて、必要に応じて医療の力も上手に取り入れながら、美肌へのステップアップを図ってみてくださいね。

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