ビジネスの世界では、日々、さまざまな言葉が生まれています。特に初めて聞くカタカナ用語には、戸惑うことも多いでしょう。とはいえ、いまさら「知らない」とはいいにくいのも事実です。そこで今回は、近年職場で使われるようになったカタカナ用語をチェックしていきます。
「ダイバーシティ」
意訳すると「多様性」を意味する言葉で、性別や年齢、学歴、価値観などにとらわれることなく、広く人材を活用していくマネジメント(経営)手法のことを指します。特に日本は人口減少・超高齢化社会をむかえており、女性や高齢者が活躍できる職場づくりが急務に。また、障がいを持つ方の人材活用を積極的に行なう企業も増えています。
「ワークライフバランス」
「仕事と生活の調和」を目指し、心身ともに健やかな毎日を送れる社会をつくろう、という動きです。長時間労働は夫婦間のすれ違いを生み、少子化の原因となっているという見方も。そこで経済界はもちろん、政府もワークライフバランスの実現にむけ、さまざまな施策をとりはじめました。プライベートが充実してこそ、仕事にも全力で打ち込める、という考え方は今後も加速しそうです。
「テレワーク」
時間や場所の制約をうけずに、柔軟に働ける形態を指します。具体的には、電話やPC、モバイル端末などを利用し、在宅などで勤務するワーキングスタイルです。子育て中の女性や、障がいを持っていて毎日の通勤がむずかしい方を中心に、企業でもテレワークの導入が進んでいます。「ノマド」も似たような意味ですが、こちらはフリーランスで働く方を指すケースが多いようです。
まとめ
今回取り上げたカタカナ用語は、いずれも「多様な人材が働きやすい環境づくり」に関係するもの。日本ではまだまだ女性や障がい者の活用が進んでおらず、政官民が一体となって考えていかなければならない課題です。こうしたカタカナ用語が増えている背景には、根深い社会問題が横たわっているといえるかもしれません。この動きを一過性のトレンドにすることなく、一歩ずつでも前進させていきたいですね。