鬼コーチ、鬼教官、鬼軍曹、鬼上司。節分の季節になっても退治されない鬼のみなさま。大声で人を罵倒する体力はどこからくるのか。もはや自分は鬼という自我が目覚めたかのように荒れ狂う彼ら、彼女ら。思い出したくない過去の風景にはいつもそのような鬼の存在がちらつきます。というわけで、今回は衝撃的な社内での罵倒シーンをまとめてご紹介。女子ツク!プレゼンツ、社内の鬼NO.1決定戦をここに開催します。
立てば鬼、座れば鬼、歩く姿はさらに鬼。
「え?ついに殴ったの?」と遠くを見ながら話す同僚。視線の先にいるのは40代前半の女性管理職Aさん。そして、Aさんの目の前でうずくまり、子羊のように小さくなってしまった女性社員さん。これから羽毛が刈られてしまうのでしょうか。実はこの女性管理職Aさん、とてつもなく恐ろしい鬼上司として社内では知らない者がいないほどの人物なのです。「〇〇!ちょっとこっち来て!!」と呼ばれたら最後。ただでは帰してもらえないとのことで…。この日はどうやら子羊ちゃんが招集された様子。「ひぃっ!」と顔面蒼白でAさんの前に立つ子羊ちゃん。そして、おもむろに立ち上がるAさん。意外と背が高いAさん。生命の危機を感じる子羊ちゃん。Aさんのあまりの威圧感にフラっと立ちくらんでしまい、子羊のようにうずくまってしまったそうです。その様子を遠目で見ると、まるでAさんが子羊ちゃんに手を上げ、あまりの激痛にうずくまってしまったかのよう。つまり、Aさんは何も殴ったり叩いたりはしていなかったんですね。「私ってそんなに怯えられてたんだ…」と日頃の語気の強さを反省するAさん。それ以来、ほんの少しだけAさんの話し方にカドがなくなったそうです。
あれ?花火の音ですか?いいえ、それは怒号です。
営業は売り上げ数値が命!と言わんばかりに数値を積み重ね、管理職にまでのぼりつめたBさんという女性がいました。自身に対するプレッシャーのかけ方もさることながら、管理職となったBさんの後輩営業に対するプレッシャーのかけ方と言ったら…。特に、気に入らない部下に対してモノが飛ぶのは当たり前。「申し訳あ…」「なんでできないのよ!!この#$&%#$%…!!」と後輩の言葉も聞かず、罵詈雑言を浴びせかけるようなタイプのBさん。そして、さらにやっかいなのはBさんのやり方に対して意見する社員が誰もいないこと。「倍返しだ!!」とならないのが現実世界の厳しさ。基本的にプレッシャーをかけて数値を伸ばすことに肯定的な風土の会社だったんですね。その風土のおかげで何人もの社員が去っていったものの、会社の規模は飛躍的に拡大。少人数のベンチャー企業から人数も増えてそろそろ中堅企業の仲間入りか、というところまで会社は大きくなりました。そして、Bさんはさらに社内でハバをきかせる存在に。そろそろメルカリでワラ人形を買う若手社員が出てくるのではという頃、ついに半沢直樹的な展開が。役員も参加する社内の大きい会議でBさんの素行について、意見を述べた社員が登場。そうすると、あちこちからBさんへの厳しい意見が飛び交い始め…。今までの風土がウソのように、あっという間に社内での居場所がなくなるBさん。そのままBさんはひっそりと退職していったそうです。
大丈夫?本当に大丈夫?そのストレスが私に向かわないことを祈ります。
「ぶっ〇すぞこのク〇野郎が!!」と、女性だけの職場で響き渡るまさかの罵詈雑言。ここはカスタマーサポートスタッフが仕事をするオフィス。お客さまへの丁寧な対応が求められる現場ですが、なかにはクセ者のお客さまもいるようで…。その罵詈雑言の出どころは、ある女性スタッフCさん。彼女はとても明るく丁寧な電話対応をすることで評判の、いわゆる後輩からの憧れの先輩。ですが、「F〇CK!!」「なんで英語なんでいきなり英語?」といったように、突然かんしゃくを起こす瞬間がしばしば見られる人だったんですね。でもこれは、「また始まったね…」と周りのメンバーからすれば日常の光景。そして、いつもCさんは一人でPCのディスプレイに向かって怒鳴るだけで、他のスタッフに当たり散らしたりすることはなかったそうです。そのうち私たちが標的になるなんてことがなければいいんだけど…とほんの少しの不安を感じながらCさんの様子を見ていると、電話のコール音が。サッと受話器を手に取るCさん。「お電話ありがとうございます♡株式会社▲▲です♡」と、声だけ聞いても表情が分かるような愛想のいい対応をするCさん。「おぉ…!」と、感嘆する周りの女子一同。さっきまでの罵詈雑言は何だったんだと思いながら、Cさんの脳内がどうなってるのか気になってしょうがない同僚メンバーたちなのでした。
まとめ
世の中には本当にいろんな人がいますが、きっと誰だって怒られたくないはず。ましてや会社内となると、言い返せないことも多いし、怒らせないように意識すると行動が委縮してしまうし…。たくこのような小市民はこのようなムムムかつトホホな状況をどう打破すべきなのか。そのナチュラルボーン激おこぷんぷん丸の上司本人とのコミュニケーション回数を増やしてみてもいいかもしれません。「この資料コピーしてきましょうか?」「よろしく」などの短い会話の回数を少しずつ増やす意識を持つこと。「嫌いな相手なんかと話したくない!」と思うかもしれませんが、イヤな相手に対する負の感情は当人と話していない時間に増大するもの。きっとそれは相手も同じ。少しずつ会話の回数を増やす中で、意外な相手の一面を見れる瞬間もあるはず。もちろん無理せず、自分のペースで。本当に心が折れそうな場合は、部署異動の願いを出してみてもいいかもしれません。