最近、「仕事にやりがい感じないな」「新しいことにチャレンジしてないな」なんてことありませんか?個人のモチベーションの問題もあるかもしれませんが、それは”大企業病”の前兆かも。「いやいやうちは中小だから大丈夫」と他人事に思っている方も安心できません。大手ならではのものと思われがちですが、実はこの大企業病、中小企業やベンチャー企業にも蔓延しているんです。もしかしたらあなたの勤めている会社も、大企業病に感染しているかも…?そこで今回は、大企業病を見極めるための3つのポイントをご紹介します。
ポイントその弌:社長の周囲の口癖が「おっしゃるとおりです」
幹部役員など、社長の周りがイエスマンだらけの会社は、大企業病が蔓延している可能性大。”朝令暮改”という言葉がありますが、会社では朝決まっていたことが夜になったら変わってたなんてことは日常茶飯事。特にベンチャー企業なんかは、”朝令暮改”どころか”朝令朝改”みたいなこともあったりして。
常に多くの企業やお客様を相手にしている会社は、迅速な対応が求められます。朝言ったことが夜変わっていることは仕方のないことですが、そのことに対して周囲の人たちが意見を言わなくなってしまうのはダメ。知らない間に社長が裸の王様に…なんてことになりかねません。社長も、自分とは違う意見も聞けるくらいの度量の大きさを持っていたいですね。
ポイントその弐:社員ひとりひとりが周りの責任にしちゃう
あなたの周りに営業の数字が上がらないとき、商品やマーケットのせいにしている人はいませんか?「教育環境が整っていない」など社内環境にもブーブー文句を言っている人がいたら要注意。自分の責任を他人や会社に押し付けているような他責思考の人は成長できません。そんな人ばかりの会社は、いつまで経っても足ぶみ状態で、大きくなりません。自分をもとにして会社の成長が考えられない人は、目標を設定しても「どうせ達成できない」と諦めがちになってしまいます。社員ひとりひとりが、自分の仕事への責任と成長したいという意欲を持ちたいですね。
ポイントその参:やたらルールが増えていく
会社のルールや福利厚生など、何か新しいことがうまれるとき、必ずルールがいりますよね。そのルールが増えすぎて、身動きが取れなくなってしまったら大企業病を発症しているおそれがあります。
例えば、ライターである私が誤字をしてしまった場合。上司に誤字があるという報告がいき、なぜ誤字をしたのか・どう改善できるのかを話し合います。そこから改善に取り組み、誤字をしないよう努めるのが一般的ですが、大企業病を発症している会社は違います。上司に報告がいくと、まず誤字をしないためのルールが作られ、そのルールが守られなかったらルールを守るためのルールが作られて、また守られなかったらルールを守るためのルールを守るための…。”見える化”をはかるのは正しいこと。しかし、個人の問題にもルールを作っているとがんじがらめになってしまいますよね。やたらルールが増える会社は注意した方が良さそうです。
【まとめ】
「うわっ!私の会社、中小なのに大企業病だったわ~…」と思っているあなた。安心してください、大企業病は治せます。治療法は、自分の力で会社を良くしたいという”愛社精神”を社員ひとりひとりが持つこと。社長に提言したり、自分の仕事に責任を持ったり…取り組めることはたくさんあります。心がけひとつで治すことのできる”大企業病”は、あなたの心に巣くっている病なんです。だからと言って内科?外科?と勘違いして病院に行くのはやめてくださいね。