渋谷といえば、ベンチャー。ベンチャーといえば、渋谷。あなたは渋谷のベンチャー、略して”シブベン”にどんな印象を抱いていますか?パリピ、暑がり、日焼け、カジュアル…って見た目の話ばかりですが、他のオフィス街である新宿や池袋、丸の内とは、明らかに違う雰囲気が漂ってますよね。ぶっちゃけ”シブベン”ってどうなの?仕事できるの?楽しいの?パーリー三昧であんまり長生きできないんじゃないの?月末ともなると数字が足りないから取引先にあいたくてあいたくて震えるの?今回はそんな疑問をスッキリさせるべく、友人やツテをたどり、渋谷ベンチャーで働く男女100人にアンケートを取りました。
Q1.ベンチャー企業に勤めて良かったことは?
渋谷ベンチャーで働く男女100人に「ベンチャー企業に勤めて良かったことは?」というアンケートを取りました。その結果、環境29%、働き方20%、個人の能力・評価19%、仕事のやり方17%、人間関係15%という回答が得られました。
- 経営との距離が近いこと(40代・男性)
- 勤続年数や年齢に影響されず、幅広い仕事を経験できる(30代・男性)
- やりたいこと、挑戦したいことが提案しやすく、常にチャレンジできる(30代・女性)
- 若い人が多く、活気がある。意識高い系の人が多いので刺激をもらえる(20代・女性)
- 実力(実績)に応じた役割、報酬が手に入る(30代・男性)
ベンチャーならではの社内環境や社風に票が集まりました。経験が浅くてもやる気があれば任せてもらえるなど、常にチャレンジできるところが良いという意見が多い印象。若手社員が多く、年齢や勤続年数に関わらず、自分の望んだ仕事に挑戦できる機会があるそう。挑戦したことに対しても、成果に応じた役割や報酬が手に入るみたいです。その点もベンチャーならではの良さと考えられているのかも。
その他にも「服装が自由」「アイディアベースで仕事ができる」「個性を尊重してくれる」などの意見も。大手のように規則がきっちりと決められていないので、その点に「自由な社風」を感じ、好感を持っている人も多いようです。
Q2.正直がっかりしたことは?
続いて、「正直がっかりしたことは?」という質問。その結果、環境36%、給与・待遇19%、規則・マナー17%、教育・制度13%、評価5%、その他10%という回答が得られました。
- 人材の入れ替わりが激しい(30代・男性)
- 社外の友人から大手企業の福利厚生を聞かされると、やはり寂しい(30代・男性)
- コンプライアンス面で不安に感じる部分があります(30代・女性)
- 教育制度などがマニュアル化されていない(20代・女性)
- 評価制度の不安定さとイベントの持続性のなさ。 評価制度の中に「その人の主観性」が多分に含まれているということは強く感じるので、大企業との違いを感じる(30代・男性)
- ベンチャー企業だからという点では特になし(30代・男性)
“自由な社風”が好まれつつも、教育制度や評価制度が整っていない点が不安なよう。また、賞与や福利厚生の面もまだまだ不十分のようで、大手との差にがっかりしちゃうみたいです。また、人間関係やコミュニケーション面のだらしなさ、人材の入れ替わりが激しいという点にも不満の声が挙がっていました。しかし中には「がっかりしたことはない」というような意見も。”自由”ととらえるか、”制度が整っていない”ととらえるか、人それぞれですね…。
Q3.どんなときに転職を考えますか?
「転職を考えることはありますか?という問いに対し、「はい」と答えた人は、58%。その58%の人たちに、転職を考えるのはどんなときなのかお聞きました。その結果、環境26%、ギャップ21%、自己成長20%、給与・待遇16%、評価・人間関係11%、独立6%という回答が得られました。
- 転職というより独立ですかね。面倒くさいことが増えたら考えますね。(40代・男性)
- 会社の目指す方向性と自分の目指す方向性にズレを感じたとき(30代・女性)
- やりたい事を目指して退職する人が多く、年次が上がるにつれ卒業を意識する(30代・女性)
- 今の仕事量で、給料がもっと高い仕事を見つけたとき(20代・女性)
- 成果に対しての評価が低いとき(30代)
- 独立:辞める時は独立と考えているため、自分に自信が持ててゼロから勝負しても勝てると感じたとき(30代・男性)
残業の多さ、風土が合わなくなってきたという意見が多くを占めました。その次に、自分が想像していたこととは違う仕事が多かったなど、ギャップを感じたときでした。ただ中には、マイナスな理由ばかりではなく「色んな職種」を経験してみたいといった前向きな意見も。同年代の”意識が高い”人たちと働いているからこそ、刺激を受けているのかもしれませんね。その他には、「今の仕事量で給料がもっと高い仕事を見つけたときなどの給与面」や「自分の将来を見つめ直すとき」など現実的な声も聞こえてきました。
Q4.転職してもまたベンチャー企業で働きたい理由
続いて、転職を考えることがあると答えた人に「次の転職先にもベンチャー企業を考えますか?」と質問。その結果、「はい」と答えた人が27%。「いいえ」と答えた人が33%。無回答だった人は40%。「はい」と答えた27%の人に「転職後もベンチャー企業で働きたい理由」をお聞きしました。その結果、チャンスがある・能力向上36%、自由な環境だから28%、仕事のやり方16%、経営関係に携われるから8%、その他12%という回答が得られました。
- 自分の市場価値を高めるために、自分の力で成長できる環境に身を置きたい(20代・男性)
- 自由な環境だから:意見を言いやすく、発信さえ自分が出来ればそれがマニュアル化されていくのが楽しい(20代・女性)
- 仕事を自分で作っていけるから(30代・男性)
- ベンチャー企業に転職というよりも、自分で会社を運営する立場に立ってみたいと感じる(20代・男性)
- 特にベンチャーかどうかは拘らない(30代・女性)
転職先にベンチャー企業を選ぶという人の多くは、自己成長機会、能力向上の機会を求めている人がほとんどでした。勢いがある、仕事を自分で作っていけるなどがベンチャーの良いところだと思われているよう。その他にも「年功序列の会社は肌に合わない」「仕事を自分で作っていけるから」など働き方に自由さを求めている人もいるとわかりました。
Q5.転職を考えない理由
「転職を考えたことはない」と答えた33%の人に、転職を考えない理由をお聞きしました。その結果、環境に満足35%、学びがある22%、目的がある18%、人間関係5%、安定しているから2%、その他18%という回答が得られました。
- 成長の幅が未知数なこと、単純に楽しいということ(30代・女性)
- 上司の考え方などまだ学ぶべきことが多くあるから(20代・女性)
- 今の会社でやりたいことをやり遂げていないため(30代・男性)
- こんな風になりたいと思える憧れの上司の下で働くことができているから(20代・女性)
- 転職より独立を希望するため(30代・男性)
なんだかんだ言って、現在の環境に満足しているという意見が多かったです。
女性は「人間関係が良い」「自分の望んだ経験が詰める環境だから」というような意見が挙げられました。
男性の意見としては「会社の成長が自らの成長にダイレクトにつながるから」「今の会社でやりたいことをやり遂げられていないから」などの意見が多かったです。中には、まだ力を発揮できていない時点での転職は考えないという意見も。安定しているからという意見は1人。また、結婚や出産などライフイベントを見据えて転職しないという意見も1人でした。これも、若手社員が多いからこその結果かも。
【まとめ】
いかがでしたか?これが渋谷ベンチャーで働く男女100人のリアルな声。年齢としては20代から40代で、この年齢層の低さからも大企業や中小企業にはない特色が伺えます。
ベンチャーで働く人の中には安定思考の人は少なく、いずれは経営者になりたいという声が挙がっていたのが印象的。やはりイケイケな渋谷ベンチャーには、前のめり系が多い気がします。そんなイケイケな人たちが今の職場を卒業して、渋谷にまたベンチャーを作って…だからいつまで経っても渋谷には大企業ができないんですね(笑)!渋谷のベンチャージャングルはまだまだ安泰のようです(笑)!
実施時期5月22日から5月24日
インターネットによるアンケート調査