この春の人事異動ではじめて部下を持った方もいることでしょう。過去の努力が評価され、報われたと嬉しい反面、リアルな部下を目の前にして、どう接していいのか悩んでしまいますよね。今までは自分ひとりで頑張っていればよかった仕事も、これからは他人である部下にも働いてもらわないとならない…どう部下の管理をしたらいいのか、威厳を持って接するべきかと意気込んでいるあなたへ。ちょっと待ってください。力で部下に接して、本当にいいのでしょうか?
威厳の鎧を脱ごう
新任上司になるということは、最近まで横並びだった同僚の中から一歩先に出て、管理職として上に立つこと。つまり、一緒にグチを言いあい、相談をしあっていた仲間が部下になるわけです。そのため、舐められたくないと思うのが自然な人間心理ではないでしょうか。だから、今までよりも威厳を見せたくなって、つい背伸びをしたり、厳しく振る舞ったりしがちに。
でも、あなたが部下であった場合、どうでしょう。いきなり人が変わったような上司についていきたいと思いますか?これまで通りの”あなたの良さ”を活かした上司である方が、きっとあなたについてきてくれるはずです。ムダな威厳の鎧を身につけることは、さっさと止めましょう。
とにかく話を聞く
これまで個人プレイヤーとして成果を上げてきたことと、これから部下に成果を上げてもらうことはまったく別のスキルが必要となります。他人を変える・動かすことは簡単にはできないからです。そのためにも、部下ひとりひとりの個性を早い段階で把握して、その人にあった仕事内容や割り振りを考える必要があります。そして、部下ひとりひとりが仕事に対してどんな思いを抱いているかも、とても大事ですね。
すべきことはただひとつ、部下の話をとにかく聞くこと。新任上司で右も左も分からないあなたにまず必要なのは、部下のことをもっと知ることです。そうやってつねに耳を傾けてくる姿勢は、いつしか部下の信頼にもつながってくることでしょう。
【まとめ】
新任上司になると、今までの会社の見方から、がらりと視線が変わります。そのことで、あなた自身が何か変わらなければと焦る気持ちは分かります。ただ、大事なのはあなた自身が変わらなければならないこと。また、今までのあなたを大事にすること。これらふたつのポイントをきちんと見極めることがとても大切です。