人気の就職先ランキングを見ると、毎年名を連ねるのは大企業。一方、働きやすい会社ランキングを見ると聞いたこともないようなベンチャーが出てくることもありますよね。就職するときに(できるできないにかかわらず)一度は頭をよぎる「大企業とベンチャー、自分にとってはどっちがいいんだろう?」という悩み。そこで大企業とベンチャーの環境の違いを1000社以上の採用コンサルティングをした筆者の経験からひも解いてみましょう。
先人の英知を学べる大手VS自立自走型のベンチャー
何といっても一番の環境の違いと言えば「教育」です。大企業であればあるほどその歴史が土台にあるため、先輩たちが試行錯誤して作り上げてきたノウハウの結集を若くして「教育」してもらえるので無駄がありません。一方ベンチャーはそのノウハウを自分たちが作り上げねばならないため、それが利益になるか無駄になるかを自分の頭で考えながら実行することが求められます。たとえ無駄になったとしても経験やスキルが財産として残ります。
部署と職種に選択肢がある大手VS複数職種が一気に手に入るベンチャー
1万名を超える大企業であればグループ会社を含めて、あらゆる職種が存在しています。そのため、キャリアチェンジしたい場合は転職せずとも、部署異動で叶う可能性があるのです。もちろん必ず叶うとは限りませんが。一方でベンチャーの場合は、職種は責任を負えるのであれば自らの手で作り出せる可能性が高いのが特徴です。例えば営業&広報のように複数の職種をまたいだ経験が短期間でできるのはベンチャーならではといえるでしょう。
転職に有利になりやすい大手VS年収UPの転職がしやすいベンチャー
転職の有利不利はさまざまな意見が分かれるところですが、私なりの考えでお伝えします。従業員数1万名を超える大手であれば、その難関をくぐってきたというイメージが沸くため履歴書の時点で加点評価がされやすいように思います。一方でベンチャーが中途採用する場合はスキルや価値観が総合的にマッチしないとなかなか採用にならないため、ひとたび「この人だ!」という人に出会ったら年収を積んででもオファーをすることが多いのです。
【まとめ】
大手もベンチャーもどちらが良いということはなく、あくまで自分にとってどうか?で判断するのが一番だと思います。ちなみに私は上場企業→ベンチャー→フリーランスと、どんどん働く規模は小さくなりましたが、反比例して人生の充実度は上がりました。私にとっては会社規模よりも、自分の使命にそって仕事する方が良かったみたいです。ぜひ自分の心に本音を問いかけてみてくださいね。