ただ漠然と仕事をしていても年功序列で賃金が上がっていく給与体系は、もはや過去の産物。ソニーやパナソニックなどの大企業もそういった給与体系を見直し、変革しています。国内の不景気が続く中、コストと生産性を重視する企業は増え、これからもこういった動きは広がっていくのではないでしょうか。だからこそ、若手の年収アップには評価に値する正攻法で攻めるのが狙い目!どんな方法があるのか、あらためて覚えておきましょう。
まずは地道に!業績アップ
営業職であれば数字や成果を出す、販売職であれば売り上げを上げる、バックオフィスであればコスト削減。どれも働いていれば当たり前でしょ!と思うことかもしれませんが、継続して結果を出すとなるとハードルがあがるもの。しかし、そこを乗り越えていく積み重ねが、年収だけでなく自分のキャリアにも大きな結果として繋がっていくでしょう。いくら能力やスキルがあったからとて、キャリアを積んでいけば周りの同僚や後輩たちも追いついてくるもの。結果が出なければ、頭ひとつ抜けることはできなくなってくるでしょう。玉磨かざれば光なしです。
中小企業でも関係ない!社長賞を狙え
「うち、中小企業だから社長賞なんてもらってもねぇ…」なんて、あなどることなかれ!「社長賞」とはその会社の規模に関係なく、トップが認めたという証。めったにもらえるものじゃありませんし、社内外問わず意外と効力があったりするもの。例えば、社内での相対評価。比較対象の両方が勤続年数・成績ともに同じで、どちらか選ばなければならないとなったとき。一方に社長賞の受賞歴があるなら、やはり“社長が認めたヤツ”という後ろ盾があるようなもの。なので、管理職や幹部も「(社長の意向も汲んで)こちらを選んでおくか…」と有利になりやすいでしょう。また転職にも社長賞受賞という経歴は有利に働きます。採用担当者としても社長に認められた功績があるというのは、喉から手が出るほど欲しい人材。埋もれがちな書類選考時でも、「社長賞受賞」という経歴で目に留まる確率も高くなるはず。意外と「社長賞」は、社内外問わずに大きな価値があるものなのです。
リーダーや幹事をかって出る
面倒なリーダーや幹事は誰もやりたがらないものです。しかし、そこをかって出てみましょう。普段の業務とは違った経験を積むことができるはず。最初からすべてがうまくできなくても、場数を踏むうちに仕切る能力や大人数をまとめるスキルが身に付き、他部署との人脈が自然にできあがっていたりもします。そのうち「イベントといえば、○○さん」というブランドがつき、「このプロジェクト、あの部署の協力も必要なんだけど、○○さんなら顔がきくよね」といった感じで、頼られるようになったらこっちのもの。自然と重要な役どころを任されるようになれば、成果もおのずとついてくるはず。そうなれば、年収アップも夢ではありません。
まとめ
時は金なりともいいます。いまのキャリアで年収アップを狙うなら、早めに意識をして動いていくことが重要です。転職で年収アップを狙うのは実は危険。求人広告での年収モデルはあくまでモデル。また、大企業や上場企業だからといって転職したら、年収がアップするかというと成功している人はそう多くはありません。将来転職を視野に入れるにしても、いま自分が置かれているフィールドで能力や価値をじっくり伸ばしていくことが賢明。いまより成熟した転職市場で求められる人材になれば、年収を含め、さまざまな基準でのキャリアプランの選択肢が増えるでしょう。