夏も後半に近づき、10月は内定式シーズンに突入します。フレッシュでキラキラした内定者を横目に、ふと「自分はこれからどうしようかな?」と思うことはありませんか。気が早いようですが、秋から冬にかけては年末の賞与時期を目安に、求職者も企業も活発に動き出すシーズン。元求人広告業界営業マンの私がお伝えする、女性が転職に成功するための求人広告の見極め方を3つご紹介します。
会議室で「必殺!ろくろまわし」
求人広告に掲載している写真について…すみません、過去に求人広告を作成していた人間として先に謝ります。「知的労働過ぎて会社内に写真映えする魅せ場がありません」もしくは「会社の個性を際立たせるようなネタが見つかりませんでした」という場合に、いわゆる“ろくろまわし写真”が多用されます。ろくろまわし写真とは、手元でろくろを回しながら壺でも作っているようなポージングの人物写真のこと。特にIT企業系だと仕事道具はパソコンのみで終了!なので、写真映えするよう手元にわずかな動きだけでもつけたくて、ろくろを回してもらいます。これと同じで「なぜか外で日光を浴びながらスマホで話をしているポーズ」「PCを打ち込む美女」「ひとつのパソコン画面を指さして談笑する男女社員」などがあります。どれも定型パターンなので、担当営業のユーモアが足りなかったということにしておいてください。会社は悪くありません。
想定給与の年収幅が250万円以上ひらいている
最も厳しい判断をしていいといえるのが「年収表記」。経験値などで少しでも例を出しているところはセーフです。しかしざっくりと350万円~600万円とか、400万円~750万円など250万円以上の差があれば要注意。実は受け入れる社内の問題として、「どのくらいのスキルの人にいくらくらい払うべきか?」という業務分析と評価するチカラがないため、あいまいな年収表記にしてしまうのです。面接時に業務の詳細を聞くことができればまだマシですが、入った後に苦労するパターンがほとんどなので「こんなに上がり幅があるなんて!」と夢を見ないようにしましょう。
抽象的な表現で、いいことしか書いていない。
企業側としてはお金を払って広告掲載をするのだから、見つけてくれた求職者に応募してもらえるよう、良い印象を与えたいと思うもの。当然、広告主は企業なので書きたくないことは書かなくて良いのです。だからといって、良いことしか言わない企業は何かを隠している可能性が大。特に「人物重視」「未経験歓迎」などはよくある文言ですが、その根拠や背景は見落としがち。どうして未経験でもいいのか?(もしかして、人が集まらない…?)人物重視なら、なぜ・どんなところを見ているのか?(仕事内容に即しているのか?)広告内に根拠や背景が全く書かれてない場合は、不評で人が集まっていないのかもしれません。まずは「なぜ?」と考えるようにしましょう。
まとめ
改めて言いますが「求人広告」って「広告」なんです。企業がお金を払って広告を出すもの。だから当然いい話にしておきたいですが、そこは会社が読み手に対する思いやりを持てるかどうかが重要。正直なハナシを広告として出している会社は、会社自体が正直なんだろうなと思います。いいことしか書いてない会社は、そういう体質の会社なんだとも思います。名は体を表すのごとく、求人広告は社風を表すのかもしれませんね。