キャリアを積んでいくと自分ひとりで営業をかけ、商談のプレゼンをすることも増えてきます。しかし、下準備を完璧にしたのに、なぜかパッとしない反応や結果になってしまったこともあるのでは…?実は商談の成功には資料や提案の内容だけでなく、プレゼンする人の印象も大きく関わってくるようです。というのも、アメリカの心理学者メラビアン氏の法則によれば、初対面で第一印象を決める情報の55%が視覚(見た目)から入ってくるものなのだとか!そこで注目したいのが、パーソナルカラー。これは持って生まれた肌や目、髪の色と調和する「自分に似合う色」のこと。似合う色を身に着けると様々なメリットがあります。普段着ているスーツやオフィスカジュアルの洋服は、本当にあなたの魅力を引き立たせていますか?
表情が明るく見える!嬉しい美肌効果
パーソナルカラーを知ることの一番のメリットは、似合う色を身に着けることで自分の肌を美しくみせることができ、さらに表情が明るく引き立つことだと思います。一般的に肌の色は大きく分けて、ブルーベースとイエローベースに分かれます。つまり、ベースが青色と黄色でそれぞれ調和する色のトーンが異なるため、同じピンク色でも人によって似合うピンクと似合わないピンクがあるのです。似合わない色だと顔色が悪く老けて見えたり、色に顔が負けてしまうなど、本来の自分の美しさが封印されてしまうことも…。身に着ける色を変えただけで「若々しくなった!」「肌がきれいになったね!」「オシャレ!」などと声をかけられたという友人が筆者の周りにはいるので、色のマジックはなかなかあなどれません。
流行・定番メイクで失敗しない
パーソナルカラーは衣服だけでなくメイクにも使えます。雑誌やネットに載っている流行のメイク。本当に自分に似合っているのでしょうか?シーズンによって流行色がありますが、前項の肌のベースカラーを考えると必ずしも自分の肌にあう色とは限りません。また、ブラウンやベージュ、ピンクなど定番とされている色でも人によっては全然映えない場合も。雑誌などを参考にしながらメイクをしてみたけど、なんとなく色が浮いている、変に色だけ主張している…なんて場合は似合わない色である可能性が高いです。似合う色でメイクをすると瞳の色がキレイに映えて顔全体が明るくなり、まとまり感も出やすくなります。メイクだけで女性は印象がかなり変わるもの。プレゼンや商談でなるべく清潔感や落ち着いた印象を出したいときにも、パーソナルカラーは味方になってくれると思います。
黒スーツは万能ではなかった!?
働く女性の戦闘服でもあるスーツ。黒のスーツなら誰でも無難に着れる!…と思いきや、そうでもないようです。筆者自身の話をすると、黒スーツよりベージュまたはあたたかみのあるグレーのほうが似合うというアドバイスを受けました。確かに色が強く主張し、顔が負けていたので“主役はスーツ”というような印象に…。これでは顔を覚えてもらえないかもしれません(笑)逆にアドバイスを聞いて「ベージュなんて明るすぎる!」と思っていましたが、実際にあててみたらしっくりくる。色に対する自分の思い込みが強かったことも実感しました。会社の服装指定によって似合う色が着れない場合もありますが、そうでないなら一度自分の似合う色のスーツでプレゼンや商談をしてみてはいかがでしょうか。また、シャツの色も誰でもホワイトなら似合うというわけではないようなので、あわせて知っておくといいでしょう。
まとめ
30代になって20代で着ていた服が似合わなくなった…何を着たらいいのかわからない…なんてことからパーソナルカラー診断を受ける人も多いようです。筆者も「30代になったし、キャリアで考えると人前に出ることも増えるだろうから自分の魅せ方くらい知っておくか」という年齢の節目を理由に気軽に受けてみましたが、今までどれだけ似合わない色で生きてきたのかを知り、衝撃を受けました。好きな色=似合う色ではないんですね。また、コスメの色はバリエーションが多くて色々と迷いがち。こういうときに似合う色を知っていたら買う色をしぼりこめるので、無駄な買い物を避けながら効率よくショッピングができるようになったのも嬉しいポイントでした。