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正社員の割合から見る、女性の雇用実態

2015年11月、非正規雇用が4割を超えたという厚生労働省の発表が大きなニュースになりました。この統計は、男女合わせた結果です。では、女性だけの場合はどうなのでしょうか? いくつかの調査結果をまとめてみました。

男性の非正規雇用率は22.2%。さて、女性は?

女性の非正規雇用率は56.7%です。男性が2割程度であるのに対し、女性は過半数。多くの女性が派遣、パート、アルバイトなどに従事していることがわかります。 ただしこの調査は、15歳から65歳以上と幅広い年代を対象にしたもの。退職後のパート就労なども含まれています。もう少し、若い女性にしぼった調査をご紹介します。
出典:http://bylines.news.yahoo.co.jp/

意外と多い?結婚後も正社員で働く女性は○%

次にご紹介するのは、生理日・排卵日を予測するアプリ、「ラルーン」(http://sp.lalu.jp/)のが実施した調査。ユーザーは女子高生から30代が中心です。ここでは、結婚後も女性の61.9%が正社員で働いているという結果が出ています。

注目すべきは、「働く女性の結婚後の理想は?」という質問に対し、「正社員」と答えた割合が49.1%だったこと。「結婚して正社員なんて無理だと思っていたけど、やってみたらできちゃった」という人が実は多かったのではないでしょうか。
まわりを見ても、結婚を機に家庭に入る人は少数派です。よっぽど古いタイプの男性と結婚しない限り、正社員で働き続けるのは難しくありません。むしろ家計に余裕ができるため、妻には正社員でいてほしいと望む男性も増えています。

この回答は、子どもがいない既婚女性から寄せられたもの。子どもが生まれると、どう変化するのでしょうか?
出典:http://news.mynavi.jp/

出産後は、正社員率が○%に減少

子どもが生まれると、正社員率は42.2%と半数を切ります。多いのか少ないのか、なんとも微妙な数値です。

一方、別の調査では「子どもを持つ女性の就業率は52%、正社員比率は8%」という、まったく違う結果が出ています。
出典:http://www.huffingtonpost.jp/

これは明らかに少ないですね。
ただし、回答者が主婦・母親向け求人サイトの利用者なので、当然の結果かもしれません。

私も、正社員と育児の両立を目指したものの、短期間で挫折した経験があります。
会社の理解、家族のサポート、自分のスキルの3つがバランスよく、もしくはどれかが突出していないと、正社員を続けるのは難しいと実感しました。私の場合、家族のサポートと自分のスキルが足りなかったと思います。

まとめ

正社員の利点は、雇用や賃金が安定していること。でも「正社員になること」を目的にするのはいかがなものでしょうか。企業は、ちゃんと成果を出せる人材を正社員として迎えたいと考えています。そこに「安定しているから」と会社にぶら下がろうとする人が面接に来たら、どう評価するでしょうか? 最近のやたらと正社員を持ちあげる風潮には、疑問を感じています。