恋愛タイムパトリール24時!! 第四夜 愛をお金で買う男、国際事件
恋愛タイムパトリール24時!! 第四夜
愛をお金で買う男、国際事件
今回はメーカー勤務リカさん (仮名)への取材を元に制作をしました。
過去の恋愛トラウマにとらわれ、「もう恋の仕方がわからない!」と恋愛迷宮を彷徨う、悩める独身女を救うべく今宵も““恋愛タイムパトリール“が登場だ!
男「ここは、俺がおごるよ!」
女「えっ?いいです!」
男「こんなこと言わずにさ〜」
女「やめてください!」
男「これでも俺、上司だしさ」
女「いいんです!!!」
男「俺をたてると思って。ね?ね?」
女「いやあああああああああ〜〜」
ダダダダダダ……バタン
「ゼイゼイ……無理!おごられるとかマジで無理!!」
「はい、そこのトリ乱している君、止まりなさい」
「えっ!トリ乱してなんか……ていうか、あなた、トリ?」
「ワシは、タイムパトリール!」
「過去の恋愛における失敗やモヤモヤをその時代にタイムトラベルすることで解消するポリスだ!」
「私に失敗なんて……」
「”残業中に上司がおごってくれる”というよくある状況で、異常なほどの拒否反応」
「男におごられるなんて無理!!無理なのッ!!……ゼイゼイ」
「はい、落ち着いて!吸って〜、吐いて〜」
「今から12年前、2002年にターーイムパトリーーーール!!」
♪マメ〜〜ン
—–2002年4月麻布十番駅近辺——
女「Thanx.」
「英語!!!!」
「……思い出したわ、あのカナダ人!!」
「今回は、国際事件か!」
男「コレ、チョットおそくなっちゃったケド、リカのバースデープレゼント」
女「Thanx.」
男「リカ、カワイイよ」
女「Thanx.」
男「リカの為に、トクベツなニホンシュ、ニイガタから取り寄せたヨ」
女「Thanx」
「え、何?キミ、サンクスしか言えないの?」
「違います!」
「口数は、少ない方がミステリアスで良いって”ルー○ズ※”に書いてあったんです!」
※2000年に発売され、アメリカでベストセラーになった恋愛指南本
「そして、なんか色々ほどこしを受けているけど……?」
「だって、男性には努力をさせないとだめだって。男性には追いかけさせないと」
「うーん、一理あるけど、それってこれで合ってんのか疑問」
「この人、カナダ系企業の日本法人の役員だったから、良いものたくさんくれたんだ……」
「げ……なんか思い出した様子で、いきなりどんよりしてきたぞ」
♪ビーッ、ビーッ
「現場に急行だ!」
♪マメ〜〜ン
—–夜のシンガポール——
女「シンガポール、さいっこう〜〜!」
「あ、しゃべった。笑」
「この時は、まだ最高な気分だったんです……」
「『パスポートだけ持って空港に来て』って言われてシンガポールに連れて来られました」
男「リカ、そのフクもサイコウにニアッテルよ」
女「やーだー♥ちょっと冒険しちゃった〜ウッフフ///」
「ルー○ズで得た教訓、どこいった?ってくらいしゃべってるな」
男「ココのおミセ、チョーファンタスティック!ココにハイロウ」
女「ほんと!キラキラしてて、キレイ!」
♪ドンドコドンドコドンドコドンドコドン
「ぎぇー!なんだここ!!」
「てっ……摘発するぞ!!」
♪ドンドコドンドコドンドコドンドコドン
「思い出したわ……!!!」
男「スキなオンナノコにチップをあげるとコッチにキテくれるんだ♪」
女「……」
男「あのミギにいるコ、カワイイね!チップあげてくる」
女「……」
「こ……これは……!」
「そう、女の子にチップを渡す彼を見て、一瞬でわかったの。女の子と遊ぶ対価としてお金やプレゼントを渡しているだけで、それは愛じゃないって」
「それは、お店の女の子に対しても、私に対しても同じだって」
「……うううっ」
「今思えば、こんな年上の地位もお金もある人が、大学生とまともに付き合うはずが無いってわかるんだけど」
「この頃は、周りの同世代のカップルと同じように、自分もいつかこの人と結婚するとか、そう思ってたんだ」
「うっ、うっ、うっ……」
♪ブーッ、ブーッ
カチャッ
「……」
「何?」
「あっ、これは……!見ない方が……」
「……ああ、これ、知ってた」
「この人、バツイチだって嘘ついてたんだけど、ほんとは妻子がいたの」
「この事件の後知ったんだけど」
「……ううう、なんてこと」
「もう、黙ってられない!今回はワシの判断で制裁を与えるぞ!」
♪マメ〜〜ン
—–2002年シンガポール——
男「よーし、コノちっぷ、ゼンブあげちゃうぞ!」
店員「オキャクサマ〜VIPステージへドウゾ〜!」
♪ドンドコドンドコドンドコドンドコドン
男「チョット、チョット、おれはオンナノコにオカネを……」
「マッチョはやめて、マッチョは……ア”ーーーッ!!」
♪ドンドコドンドコドンドコドンドコドン
「お金の量と愛の量は違うの!なんでもお金で買えると思ったら大間違いよ!」
「私もお金や権力で目がくらまないように、ちゃんとその人自身と向き合えるようになりたいな」
「いいぞ、その意気だ!」
「ありがとう!マッチョを見てたら、元気になってきた」
「よーし!じゃあ、最後に私から、読者のみんなへワンポイントアドバイス☆」
「へっ?!」
「外国の男性の隣によくいる日本人女性は2タイプいます」
- あくまでも個人の感想としてご参照ください。
「私は当時、A子さんタイプでした。そして、写真で見た彼の妻はB子さんタイプでした……」
「外国の方に限らず、“彼女にしたい女性”と“奥さんにしたい女性”のタイプって違うのかなぁ」
「ワシは、彼女にしたいタイプ=結婚したいタイプだがな」
「フォロー、ありがとう」
「私、誠実で、ありのままの私を愛してくれるマッチョを探そうと思います!」
「そうだ!キミの価値はお金では計れないんだ」
「え、マッチョ?」
第5夜に続く。
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