【恋愛と結婚に関する意識調査】選択肢が増えた現代の恋愛事情

【恋愛と結婚に関する意識調査】選択肢が増えた現代の恋愛事情

結婚に関する意識調査

突然ですが、「美人が婚活してみたら」という電子コミックにはまっています。30才を過ぎ、不毛な恋愛にひと区切りつけた美人主人公が、ふと燃え尽き症候群から「死にたい」「結婚したい」というところから物語がスタートする婚活ノンフィクションコミックです。美人でも、婚活中でもない、基礎情報や環境は全く異なる私ですが、毎回毎回主人公の気持ちに共感してしまうのです。

 

婚活を始めるもなかなかいい人には出会えない、最初は「恋愛して結婚したい」と思っていたが、病気になり仕事を退職し「生活のために結婚したい」と考えが変わる。

 

その後バツイチの『完璧な男』と出会うも結婚には発展しそうにもなく縁を切り、ときめかないけれど一緒にいて楽しい人との遠距離恋愛には踏み切れず、「そもそもなぜ結婚したいのだっけ」と思い悩む…女性の方なら(男性も?)きっと共感できるポイントがあるはずです。

 

そんな物語を読みながら、恋愛も結婚もしたいと思ってできるものではなく、しかも頭で考え出すとなおさらわからなくなってしまう、今はそんな人が特に増えているのではないかと思い、恋愛事情を探るべく調査をしました。

 

 

自由なようで自由でない恋愛

やっぱり結婚したい、婚活の定着

これを読んでいるユーザーの方は、結婚について前向きに考えている方が多いと思います。

 

一方世の中では、50歳まで一度も結婚したことがない人の割合を表わす「生涯未婚率」が上昇しているといいます。男性では23%、女性で14%になるそうです(2015年 国勢調査より)。これは前回2010年から急上昇し、過去最高だといいます。今は結婚するカップルの3組に1組は離婚しているという話も、よく耳にする話かと思います。

 

このように、現代では人々のライフスタイルは多様化し、必ずしも結婚することが当たり前という時代ではなくなりました。

 

特に女性は結婚する/しないという選択以外にも、子供を持つ/持たない、離職する/しない、復職する/しない、結婚を継続する/離婚するなど、多くのライフイベントや人生の選択を迫られる機会があり、生き方は人によって様々です。「結婚しない」という選択もまったくおかしいことではありません。それでも、多かれ少なかれ、周囲からの、そして自分自身からの“結婚した方がいい”プレッシャーを感じている人は多いのではないでしょうか。

 

『婚活』という言葉が登場して10年。スマートフォンやSNSの普及により、婚活がアプリでもできるようになってきて、今ではマッチングアプリサービスも定着フェーズに入ったのを感じます。私の周囲でも、婚活の本気度の差はあれど、マッチングアプリを抵抗なく利用している人が増えてきており、その傾向を強く感じます。

メディアでの話題は NOT純愛

 

 

ところで、2016年秋にTBS系で火曜10時枠で放映され大ヒットしたドラマといえば『逃げるは恥だが役に立つ』ですが、これは主人公二人の“契約結婚”を軸にしたラブコメディでした。その後同じ枠で4月から6月に放映された『あなたのことはそれほど』は主人公が不倫をするドラマでしたが、これも高視聴率を記録しました。

 

もうひとつ、不倫をテーマにした最近のドラマといえば『昼顔』を思い浮かべる人も多いかと思いますが、こちらは2017年6月に続編の映画が公開されました。かつてはヒットしたドラマといえば、『ロングバケーション(1996年)』や『Beautiful Life(2000年)』などの純愛ものが多くありましたが、昨今のヒットドラマは様々な結婚・恋愛スタイルと価値観を反映したものになっているように感じます。

 

現実でも、テレビやインターネットでの結婚・恋愛関連での話題は有名人の不倫や浮気のニュースです。去年、一昨年くらいから特にそのようなニュースが増え、炎上するケースも出てきています。数年前にベスト・カップル賞を受賞したおしどり夫婦が、離婚をめぐって争ったりしています。

 

結婚も恋愛もしたくてもできずに婚活を頑張る人がいる一方、自由に恋愛しすぎて非難される人もいます。選択肢は増えたといえど、いろいろ考え出すと恋愛も結婚も意外と窮屈で制約があるように感じます。そんな時代に、実際世の中の人たちはどのくらい恋愛しており、恋愛に対してどのような不満を持っているのでしょうか。

結婚したら恋愛じゃなくなる?

恋愛している人は4割

 

 

最初に今回の調査回答者の未既婚率です。男女ともに年代が上がるほど既婚者の割合が増えますが、40代、50代以上でも未婚の人も一定数存在します(離別・死別者も含む)。ここでも結婚していないことが決してレアケースではないことがわかります。

 

 

現在恋愛しているかどうかという質問では、4割が「恋愛している」、4割が「恋愛していない」、残り2割が「どちらともいえない」と回答する結果となりました。恋愛しているのは4割、この数字、高いと思いますか、低いと思いますか。その感じ方は人それぞれ、実際もこのくらいと感じる方も多いかもしれません。

 

気になるのは、年代別に見たときのスコアです。特に女性は年代が上がるにつれ、「恋愛している」人の割合が下がっています。女性40~50代は既婚者の割合が8割、しかし「恋愛している」と回答した人は3割未満です。

結婚したら恋愛とは無縁?

恋愛に関する不満を聞いたところ、「振り向いてくれない」等の相手への不満、「のめり込む」等の自分への不満、恋愛自体への不満等、多種多様な不満があがりました。その中で、そもそも「結婚したら無縁」と考える人が8.7%いました。

 

 

「結婚して子どもが生まれるとパートナーに対して恋愛感情を維持するのがどうしても難しい。(30代女性 既婚 恋愛していない)」

「別に今も幸せだし昔以上にパートナーが大切な存在になっているが、若い時のような情熱的な気持ちがなくなってしまった事。年を取るとどんどん冷静で客観的な視点で人を捉えてしまう。(30代女性 既婚 どちらともいえない)」

 

もちろん、嫌いになったわけではなく、家族としては大事な存在です。しかし、恋愛感情かと言われると、わからない/違うとなるようです。一方、結婚しても変わらず愛情が続いているという声もありました。

 

「結婚前から数えると10年近く一緒にいる旦那のことが好きすぎて辛い。逆に老人になるまでこんくらい好きなのだろうかと心配になる。高齢者になったら落ち着いた気持ちで相手を好きでいたい。(20代女性 既婚 恋愛している)」

選択肢がたくさんある現代らしい不満

それ以外の不満の傾向として上がった「相手がいない」「恋愛するのが面倒」というような恋愛テンションが低めな声は、現代らしい不満なのではないでしょうか。

 

「恋愛したいが、年齢の壁にめんどくささを感じる。出会いの場が婚活に頼らなければならず、年下には気が引け、年上にはおじさんを感じ、また結婚を見据えてどうかなど、もはや純粋に恋愛することはかなわない。(30代女性 未婚 恋愛していない)」

「一旦一人に慣れてしまうと、他人との付き合いがめんどくさい。ペット的な都合のいい相手がいればいいけど、そんな都合のいいことはないし・・・。(30代女性 未婚 恋愛していない)」

 

また、「恋愛するべき・結婚するべき」という世の中の空気、周囲からの忠告に対して嫌気を感じているという不満もありました。

 

「世の中の歌詞やドラマの題材が恋愛のテーマに偏りすぎている。でも恋愛なんて長い人生の中でたかが15年くらいしか関係ない。それ以降に恋愛ネタをテーマにした物が耳に入ると不愉快というか、こそばゆい。(30代女性 既婚 恋愛していない)」

「恋愛してない=可哀想!という認識を押し付けられることが不満。恋愛するしないは個人の自由だから、ほっとけばいいのにと思う。(20代女性 既婚 恋愛している)」

 

人間は自分の恋愛はコントロールできなくても、人の恋愛事情には好き勝手言えてしまうものです。ワイドショーネタしかり、親や親戚のおじさんおばさんからの挨拶代わりの「いい人できた?」は、責任もなにもない第三者だからこそ軽々と頻繁に話題にされるのでしょう。

恋愛って、なに?

恋愛ってなんでしょう。結婚したら関係なくなってしまうもの?面倒くさいもの?していないとかわいそうなもの?もちろん、恋愛はするのも自由、しないのも自由です。そんな時代の人々の恋愛観について、率直に聞いてみました。

 

 

「あなたにとって、恋愛とは何ですか。率直なお気持ちをお知らせください。」という設問の回答を表示したものです。大きく表示されている単語ほど、回答の中での登場頻度が高いものになります。「生きる」「幸せ」という単語が最も大きく目立って表示されています。それ以外でも、「必要」「楽しい」「エネルギー」など、ポジティブなワードが目立ちます。

 

「人が成長するのに重要な事。いい経験も悪い経験も、いい思い出も悪い思い出もたくさんあるけど、いつか役に立つ時がくると思う。(30代女性 既婚 恋愛していない)」

「生きる力。生きている意味。幸せしか感じない。相手の思いは正直どうでもいい。人を愛せることこそが幸せ!(50代男性 未婚 恋愛している)」

 

これまできっと素敵な恋愛をしてきたのでしょうね。もし今、恋愛でつらい思いをしている方がいたら、ぜひ読んでいただきたい言葉です。

 

生きることそのもの。
幸せ。

 

恋愛は楽しいことばかりではないはずですが、これらのメッセージを見ていると、辛いことも含めて最終的には個々人の人生にプラスに働いているのが伝わってきます。

恋愛から得られるものは変わっていない

生き方が多様化し、恋愛や結婚に対する価値観・考え方も人それぞれになりましたが、恋愛から得られるものは今も昔も変わっていないのかもしれません。「恋愛とは?」という問いかけに返ってきた、ポジティブでエネルギーにあふれた言葉たちに、人間の強さを垣間見た気がしました。

 

結婚したら恋愛感情がなくなる、というネガティブなことも書いてしまいましたが、最後にひとつ心が浄化されるコメントを紹介します。

 

「以前は結婚を前提にお付き合いすること、と思ってました。でも結婚したら深い愛情へと続く道でした(50代女性 既婚 恋愛している)」

 

ご自身の「理想の結婚」を考える上では、結婚したらパートナーとどんな関係を築きたいのかまで想像してみるのもいいかもしれませんね。
第三者だから言います(笑)、恋愛がある人生の方が素敵です。

 

詳細はこちら:http://insight-tech.co.jp/static/linkpages/IT_love_2017-08-04.html

調査概要
調査手法:インターネット調査
地域:全国
調査期間:2017年7月
サンプル数:2,000ss

 

参考サイト:
美人が婚活してみたら

 

こいとり~【恋愛と結婚に関する意識調査】選択肢が増えた現代の恋愛事情~

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