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次の恋が見つかるまで読み耽りたい!OLおすすめ恋愛小説

真夏の猛暑がだんだんと陰りを見せて、街中では夏の最終セールが過ぎ去ったころ…何となく秋の足音が聞こえてきませんか?もう少し風が涼しくなって鈴虫の鳴き声が聞こえる中、静かにひとりで読書を楽しむ…なんて趣がありますよね。たとえ夏が終わると同時に恋が破れてしまった、という涙のケースでも(インドア派を決め込む理由もここにあったりして…)。と、いうことで今回は「読書の秋」にお部屋で読みふけりたいOLおすすめ恋愛小説をご紹介します。秋のあの独特なさみしさの中でも、ちょっと落ち込んでいても、元気になれる三冊です。未読のものがあれば、ぜひ手にとってみてください。

『冷静と情熱のあいだ』江國香織

昔映画化された、イタリア・フィレンツェと日本が舞台の話です。江國香織と辻仁成が女性目線と男性目線でそれぞれ出版しており、どちらも読んだうえで映画を見て大好きになりました。主人公あおいと順正は、大学時代に付き合っているのですが訳あって10年以上離れ、別の幸せのかたちを模索することになります。昔の約束を頼りに10年後、フィレンツェのドゥオモという場所で再開するのですが、その場所が好きすぎて既に3回も渡航しています(笑)。

主人公同士の恋愛もよいのですが、主人公がそれぞれ今一緒にいる相手との関係も、ラストへの道のりも切なくて、でもそれがよいんです。順生が好きで寄り添う芽実の、若くて強い、でも傷つきやすいエネルギーみたいなものにも、サイドストーリー以上の魅力があります。若さって武器ですが、もろいし、まっすぐだからこそ「もろに」傷つくんですよね。マイナスなことばかり書いているようですが、読んでいただければきっと最後は「恋愛って、そうだよな」と思えるかな、と。そして休みを取って海外へ行くなら、ぜひイタリアがおすすめです!

『チェリーブラッサム』山本文緒

大人の恋から一転して、中学生のお話です。山本文緒の初期の作品なので、有名な作品とはちょっとタッチが違うのですが、とても大好きな作品です。実乃とお姉ちゃんの花乃とお父さんのドタバタな3人暮らしも、面白く、実乃はお坊さんの永春さんがちょっと好きなのですが、それに花乃が実は嫉妬している、という構図もくすっとします。本人たちにとっては重大な問題なのですが(笑)王道の恋愛小説とは違いますが、登場人物それぞれが魅力的なので、きっと読み終えるころには気持ちが明るくなれる本です。

『ぼくは愛を証明しようと思う。』藤沢 数希

「恋愛工学」ー計算してモテたい男が何を考えているのか、非モテ男子が学びながらモテテクを実行していく話です。一応小説のかたちをとっているのですが、男性にとっては「恋愛のバイブル」要素が強い本のようです。最初は「こんなこと考えているのか…!?」とちょっと唖然としましたが(笑)、意外と面白くてサクッと読了しました。ベタ甘な話ではないので、恋愛を扱う本で「笑いたい」「ちょっと学びたい」ときには本当におすすめな本です。

まとめ

読んでいるうちにどんどんその世界観に引きこまれていき、気づけばあっという間に時間が経っていた…読書好きならよくある体験です。三冊とも読了したころ、ちょうど夏の終わりのころには次の恋が見つかっているといいですね。