
美容サロンで受けられる痩身・ダイエット施術5選:効果や頻度、料金まで紹介
痩身エステやダイエット施術に興味はあるけれど、「どんなことをするの?」「本当に効果があるの?」と不安に感じていませんか?美容サロンでは、専用マシンやハンドテクニックによる様々な痩身メニューが用意されています。例えばキャビテーションやラジオ波、EMS、HIFU(ハイフ)といった名前を耳にしたことがあるかもしれません。それぞれどんな仕組みで、どのくらい通う必要があるのか、施術後のダウンタイムはあるのかなど気になりますよね。
本記事では、美容サロンで受けられる代表的な5種類の痩身・ダイエット施術について、施術概要や期待できる効果、通う頻度、ダウンタイム、料金相場まで初心者にもわかりやすく解説します。自分に合った痩身法選びの参考にしてください。
キャビテーション
まずは痩身エステで人気の「キャビテーション」です。キャビテーションとは特殊な超音波を脂肪に当てることで脂肪細胞に衝撃を与え、脂肪細胞そのものを分解・破壊する痩身施術です。メスを使わず皮下脂肪にアプローチできるため「切らない脂肪吸引」とも呼ばれます。破壊された脂肪細胞は老廃物として少しずつ体外へ排出されるので、サイズダウンやセルライトの解消に効果が期待できます。
痛みもほとんどなく、施術中に骨伝導によるキーンという高音が聞こえる程度です。体への負担が少ない安全性の高い施術で、基本的にダウンタイム(施術後の安静期間)はほぼありません[1]。施術後すぐに普段通りの生活が可能で、いわゆる“ランチタイム治療”として気軽に受けられるのも魅力です。
- 通院頻度の目安: 一般的にキャビテーションは1週間に1回程度のペースで受けるのがおすすめです。あまり頻繁にやりすぎると体に負担がかかるため注意しましょう。目安として1〜3か月ほど定期的に通うと効果を実感しやすいと言われています。
- ダウンタイム: ほぼありません。施術直後から入浴や運動も可能です。ただし稀に一時的な下痢や倦怠感が出るケースも報告されています。
- 料金相場: 施術部位やサロンによって異なりますが、1回あたり約5,000~10,000円前後が目安です[2]。複数部位を同時に行うコースでは1回あたり15,000~20,000円程度になることもあります。初回体験価格を安く設定しているサロンも多いので、上手に利用すると良いでしょう。
ラジオ波(RF)
「ラジオ波痩身」は、高周波(RF: Radio Frequency)を用いて脂肪や皮下組織を温める痩身施術です。電磁波の一種であるRFを照射すると体内にジュール熱が発生し、脂肪細胞の温度が約40~45℃まで上昇します。その熱によって脂肪が燃焼・分解されやすくなり、同時にコラーゲン産生が促されるため肌の引き締め効果も期待できます。
施術中はじんわりと温かみを感じる程度で、心地よく「寝てしまった」という声もあるほど刺激はマイルドです。皮膚を切らずに済む非侵襲的な施術でダウンタイムもありません。一度の劇的なサイズダウンは難しいものの、繰り返し受けることで部分的なサイズ減少やセルライトの改善に繋がります[3]。
- 通院頻度の目安: ラジオ波痩身も複数回の施術が前提です。クリニック等では2週間おきに4~8回程度の施術を推奨するケースが多く、エステサロンでも週1回ペースで5~10回ほど受けてサイズダウンを目指すのが一般的です。
- ダウンタイム: ほとんどありません。施術後は軽い発赤が出ることがありますが、数時間で収まります。むしろ施術後すぐに軽い運動を行うと脂肪燃焼効果を高めやすいとされています。
- 料金相場: 1回あたりの料金は施術部位やマシンの種類によって幅がありますが、エステの場合は約8,000~15,000円程度が相場です[4]。医療用の強力なマシンを用いるクリニックでは1回2~3万円台になることもあります。
EMS(筋電気刺激)
EMSは「Electrical Muscle Stimulation(電気的筋肉刺激)」の略で、電気の力で筋肉を自動的に動かし鍛える痩身法です。お腹や太ももなどにパッドを貼り、心地よい電流を流して筋肉をリズミカルに収縮させます。寝たまま筋トレをしているような状態になり、普段あまり使わないインナーマッスルまで効率的に刺激できるのが特長です。
筋肉を動かすことで血行やリンパの流れが促進され、基礎代謝アップによる痩せやすい体づくりが期待できます。ただしEMS自体は筋肉へのアプローチが中心であり、脂肪細胞そのものを直接減らすわけではありません[5]。あくまで“ながら運動”のサポートとして捉え、食事管理や有酸素運動と組み合わせることでダイエット効果を高めるのが良いでしょう。
実際、肥満傾向のある成人を対象とした研究では、12週間のEMS施術によりウエスト周囲径が平均で約6.5cm減少したとの報告があります[6]。施術中はピリピリとした刺激を感じますが強い痛みはなく、終わった後は心地よい筋肉の疲労感が残る程度です。
- 通院頻度の目安: EMSは比較的頻繁に受けることで効果を発揮しやすい施術です。週に1~2回程度のペースで数ヶ月継続すると筋力アップによるサイズダウンを実感しやすくなります。家庭用EMSマシンを使って毎日ケアする方法もありますが、出力が弱いためエステの業務用マシンと併用するのがおすすめです。
- ダウンタイム: ありません。強い筋肉痛になるほどの負荷ではないため、施術後の日常生活に支障はありません。ただし筋肉量が少ない人が高出力で受けると筋肉痛のような張りを感じる場合があります。
- 料金相場: 単体メニューとしてのEMS施術は1回あたり3,000~6,000円前後で受けられる場合が多いです。多くは他の施術と組み合わせたコース内で提供されており、追加オプションとして10分数千円で付けられるケースもあります。
HIFU(高密度焦点式超音波)
HIFU(ハイフ)は高密度焦点式超音波を使った痩身施術です。本来は医療現場でがん治療にも用いられる技術ですが、美容分野では「切らない脂肪吸引」のようなイメージで部分痩せ目的に応用されています。特殊な超音波エネルギーを皮下脂肪層に一点集中で照射し、脂肪細胞に熱変性を起こして破壊します。破壊された脂肪細胞は徐々に体外に排出されていき、1~2か月後には施術部位が引き締まったと実感できるでしょう。
1回の施術で得られる効果には限りがあるため、気になる部位は複数回に分けて照射するのが一般的です。サロンによりますが、1~2か月おきに3~5回程度の施術を繰り返すと効果的だとされています[7]。一度破壊された脂肪細胞は基本的に元には戻らないので、リバウンドしにくいのもHIFU痩身のメリットです[8]。
照射中にチクチクした痛みや熱感を伴うことがありますが、麻酔を使うほどではなく我慢できる範囲とされています。ダウンタイムもほとんどなく、施術直後から入浴や運動も可能です。ただしエステ用のHIFUマシンは医療用に比べ出力が抑えられているため、安全性が高い反面、効果もマイルドになりやすい点には注意しましょう。
- 通院頻度の目安: 上述の通り、HIFU痩身は同じ部位に複数回照射するのが一般的です。1~2か月おきに計3~5回程度受けるプランが推奨されます。施術間隔を詰めすぎても脂肪の排出が追いつかないため、適度な期間を空けて継続しましょう。
- ダウンタイム: ほぼありません。まれに施術部位が軽い筋肉痛のようにジンジンすることがありますが、日常生活に支障はありません。
- 料金相場: エステサロンのHIFUは顔用の小型マシンを転用してボディに照射するケースが多く、1回あたり数千円~数万円とサロンによって料金設定が大きく異なります。医療用HIFU(脂肪破壊専用機器)を用いるクリニックでは1回あたり数万円~数十万円(施術範囲による)と高額ですが、少ない回数で効果を出せる傾向があります。
まとめ
痩身エステには、今回ご紹介したように様々なアプローチの施術があります。それぞれ仕組みや得意分野が異なり、効果の出方にも個人差があります。マシン施術は脂肪細胞自体に働きかけて部分痩せをサポートし、ハンドマッサージはむくみ改善や代謝アップでダイエットを促進します。ただし、どの施術も「受けるだけでみるみる痩せる」という魔法ではありません。あくまでダイエットの手助けと考え、適切な食事管理や運動習慣と組み合わせることが大切です。
サロンを選ぶ際は、料金プランや通いやすさはもちろん、スタッフの知識や技術力、使用しているマシンの種類などもチェックしましょう。医療資格が必要な高出力マシンの場合はクリニックでの施術が安心です。カウンセリングで自分の体質や目標に合った痩身プランを提案してもらい、無理なく続けられる方法で理想のボディラインを目指してください。