正社員になりたい若者たちへ。中小企業との出会いをつなぎ、チャンスに変える「就職Shop」とは

正社員になりたい若者たちへ。中小企業との出会いをつなぎ、チャンスに変える「就職Shop」とは

若い女性の横顔

現在、採用市場は“売り手市場”が依然として続いており、大学新卒内定率も好調といわれています。しかし、その陰で大学卒業後の未就労者が増えて続けているのをご存知でしょうか。その背景には、大卒就業者数が大学卒業者数を上回っていないことがあります。18歳~22歳の若年人口が大幅に減少し続けている少子高齢化社会にも関わらず、大学数は年々増加。大学進学率は大幅に向上して“大学生”は増えたものの、就職できる卒業生の数は同じように増えてはいないのです。また、家庭の事情などで就職が叶わなかったり、就職できたとしても約30%の大卒新規就職者が離職してしまうことも影響しています。

そんな現代の若者を取り巻く就職状況からマッチング課題を見出し、支援を展開しているのがリクルートキャリアの手がける「就職Shop」。『ひとりでも多くの若者がいきいきと働ける社会を創造すること』をコンセプトに、未経験からの正社員を目指す若者の中小企業への就職活動をサポートしています。

企業面接前の書類選考を実施しない「就職Shop」

「就職Shop」は、既存の採用システムではなかなかマッチングできなかった若者の可能性と中小企業のニーズを結ぶ就活支援サービス。2006年~2018年の過去12年間で累計10万人以上の若者と面談をしてきました。「就職Shop」登録者の9割が20代で、就労経験がない、面接が苦手、自分に向いている仕事がわからない…さまざまな悩みを持つ若者が集まってきます。

登録者には専任のコーディネーターがつき、資質や志向を把握していくための面談を実施。企業紹介時には、魅力だけでなく現実の状況もしっかり伝え、現場で「働く覚悟」を確認した上で面接を調整してくれます。しかも、企業側による面接前の書類選考はなし。就職をひとつの出会いと考え、“書類”ではなく“人間”を見てほしいという理念のもと、書類選考を実施しないスタイルを貫いています。「就職Shop」登録企業数は12年間で累計8500社以上。ひとつでも多くの選択肢を提供するため、多種多様な業種・職種の求人を取り扱い、多数の就職決定者を生み出しています。

大学卒雇用の現状からみる、中小企業の可能性

空と男性

2019年3月の大学卒の求人倍率は、従業員1,000人以上の大企業では求職者1人につき0.7件の求人。従業員300人未満の中小企業だと求職者1人につき9.9件の求人(※1)。中小企業にとっては、市場動向に関わらず、採用難であることがうかがえます。とはいえ、経済を支える日本企業の99.7%は中小企業(※2)。特定の分野でパイオニアと位置づけられていたり、老舗だったりすることも珍しくありません。また、新しいサービスやテクノロジー、事業を生み出したり、成長を模索している中小企業も多く、活躍の場は多数眠っているのです。

その機会創出を増やすことも視野に入れ、「就職Shop」では若者と中小企業のマッチングを専門に展開。実際に家庭の事情で専門学校を中退し、非正規で働いていた方が正社員への活路を見出すべく半導体検査機器の保守企業へ就職した事例や、内定を辞退して再度就活を行なっていた方が、アナログからITへの変革期を迎えていた製造企業に人柄と雰囲気のマッチングで入社を決めた事例など、若者と中小企業の可能性を結ぶ、さまざまな就活支援ストーリーが「就職Shop」で生まれています。

※1:リクルートワークス研究所「第35回 ワークス大卒求人倍率調査(2019年卒)」2018年4月
※2:経済産業省2017年版「中小企業白書概要」より

就業後の定着と活躍も支援するオリジナル研修「スタメン!」

多くの中小企業では、十分な教育スキルやOJT環境を持ち合わせていない場合が多いもの。そこで「就職Shop」では、入社後の早期活躍や定着率向上のための若手人材育成プログラム「スタメン!」を実施しています。

「スタメン!」では、PDCAサイクルやプレゼンといった“ビジネスの体幹”を徹底的に強化するワークショップを3日間行ないます。受講者は、講師がひとりひとりに目を配れるよう10人前後。会社単位ではなく企業を横断して集めてグループ分けします。そのため、社内に同年代や同期がいない方でも、社会人として同じスタートラインに立っている仲間との出会いとなることはもちろん、交流を深めることで社外からの良い刺激をもらう機会にもなっているようです。

実際に「スタメン!」へ行ってみました!

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