女性起業のトレンド「好きを仕事にする」それって本当に成功するの?

女性起業のトレンド「好きを仕事にする」それって本当に成功するの?

好きを仕事に

好きを仕事にしたい!というと、どんな印象を受けますか?私は「高校の同級生にいた売れないバンドマン(今は会社員)」を思い浮かべてしまいます。「まぁ、好きが仕事になるなんて、そんな甘い話はないよね…」と思う方は多いはず。ところが、昨今は女性起業ブームといってもいいくらい、「好き」を武器にして稼ぎはじめる人が増えてきました。果たして本当に好きは仕事になるのか?うまくいくにはどうしたらいいのか?そんな小さなギモンを、フリーランスとしてやってきた私なりに考えてみました。

自分にとっての「好き」が分かっているか

冒頭に出したバンドマン(今は会社員)を例にしましょう。実は彼が好きだったのは「オリジナルの作曲で、人に注目されているのが好き」なのであって、「音楽」ではなかったのかもしれません。本当に音楽そのものが好きであれば、音に携わる仕事なら何でもいいはず。それを「好きなのはバンド活動だ!」と思い込んでしまったために幅が広がりませんでした。ここで大事なのは「音楽」というツールを通じて、自分は何をどうしたかったのかということ。作曲して人に注目されたかったという経験は、自分が何かを作り出して、人に影響を与えたいということが「好き」と言い換えることもできます。もし彼が会社員としてそういう仕事をしているなら、過去の経験を活かして「好き」を仕事にしているということになります。

稼げるから「好き」なのか、そのままでも「好き」なのか

【好き=幸せ=稼げる=ラクちん】というハイパーインフレな公式が常に成り立つ、と思っている人は要注意です。「好きだから幸せ」「好きだから稼げる」「好きだからラクちん」…これらは個別には成り立つかもしれませんが、「好き」だからすべてがイコールで結ばれるとは限りません。世の中には無償だけれども、そこにやりがいを見つけて生涯をささげる人もいれば、稼ぐごとが好きで徹底的にそこを極める人、収入はそれなりでも「好き」なアクセサリー作りができるならそれでいい、など価値観は様々。仕事というとお金での報酬をイメージしますが、それだけではありません。「仕事に求めるもの」を決めるのは、自分です。

やっていくうちの「好き」もある

女性の起業

「好きこそのものの上手なれ」ということわざがあるように、やっていくうちに習熟し、それが人に評価される、そして好きになる、ということもあります。大事なのはこれまで自分が「うれしい!」「好きだな!」と感じたプロセスがどんなものだったか、なぜそう感じたのかをひとつひとつかみ砕いて分析することです。一番大事なのは途中で辞めてしまわないで、やり続けること。何かひとつに固執しろという意味ではありません。例えば新しいことへのチャレンジが好きなら、それを極めて自分なりの成功パターンを作ればいいということです。

まとめ

よく仕事と結婚は似ていると言われますがその通りのような気がします。「好き」というのはモチベーションを上げて行動するためのガソリンでしかありません。好きなことが仕事なら、それだけでうれしいけれど当然辛いこともあります。しかし「好き」だからこそ、多少の辛さや苦労があっても乗り越えられるというもの。仕事も結婚も続けて磨いていくことでもっと好きになったり、一人では得られなかった新しい価値観を生み出したりすることができるのかもしれません。

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