30代で転職するなら…働く女性のホンネを探る!

30代で転職するなら…働く女性のホンネを探る!

女性の転職年齢は年々上がっています。求人情報サイトで公開された転職成功者の年齢調査によると2015年下期の女性の転職平均年齢は29.6歳という結果になりました(DODA ホンネの転職白書 2016/2/22更新)。同様に結婚希望年齢も上がり続ける中、職種の傾向や年代別の転職理由から今まさに転職を考えている女性たちのホンネを探ってみたいと思います。

職種で異なる転職年齢

転職者の年齢は職種によって違いがあります。20代での転職者が多いのは「事務系」「IT系」「営業系」。第二新卒や体力というブランドが活きる職種でしょう。これが30代になると「販売・サービス系」「クリエイティブ系」「技術系」が多くなり、積み重ねた経験が転職先で活かせる職種が増えてきます。さらに20代での転職が多い職種であっても企画や管理者のポジションとなるとやはり30代にシフトしていく傾向に。このことから職種を問わず30代で転職をするためには、経験やマネジメント能力を身に付けることが必要になるようです。

女性の強さと現実問題が反映された転職理由

「給与などの待遇への不満」が20代30代ともに1位となったのは、働く女性の転職サイトの年代別転職理由ランキング。30代では同率で「スキルアップしたい」が1位、20代では「経験の幅を広げたい」が2位となっています(とらばーゆ 女の転職理由 | 年代別転職理由ランキング 2013/5/16~6/13調査)。20代のうちに幅広い経験をすることでマネジメント能力を身に付け、30代ではスキルアップすることでよりよい待遇を求めていける、転職年齢としっかりリンクしていることがわかります。会社への待遇改善への想いが年代共通して女性たちの原動力になっているところに女性のたくましさを覚えつつ、自身と会社の評価にギャップがあるという現実が見え隠れしているのも同時に感じます。

「29歳」の現実

転職年齢と転職理由から、女性のキャリアアップに対する前向きな姿勢は定着し、さらに結婚・出産後も継続して働くためのビジョン形成につながっていることがわかります。このことからも30歳といわれる女性の転職限界年齢は徐々になくなっていくことでしょう。しかしここに「29歳」の現実という壁があることも同時に知っておくべき。20代最後となるこの年齢に焦ってライフイベントを予定する女性は少なくないので、キャリアアッププランに女性としてのライフプランもしっかり組み込みましょう。女性にとっての転職は、結婚・出産と同様に大きなライフイベントのひとつなのです。

まとめ

未婚の女性を対象にした結婚希望年齢のアンケート調査で、25~29歳は「29歳までに」、30~34歳は「34歳までに」という結果が出たそうです。女性が何気なく思っているライフイベントの見直しが5年に一度の更新なら、29歳のあとは34歳の壁が出現してしまうかもしれません。キャリアアッププランもライフプランも、こまめなアップデートが理想の生き方を手に入れるポイントですね。

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