年度末はなにかと節目の時期。ということは、別れの季節でもあるのです。切り出した方も切り出された方も、別れは時としてトラウマを生み、長い期間立ち直れなくなってしまうこともあります。実際、そのことについて思い悩んでいる人も多いのでは? そこで、別れのときに起こる気持ちの変化と立ち直り方についてお伝えします。
まずはどっぷりと悲しみや怒りといった感情につかる
別れの直後は、「いなくなって寂しい」という悲しい気持ちや「なんでこんなことにならなきゃいけないの?」という怒りの気持ちが沸いてくることがあります。
早く立ち直ろうと、それらの気持ちを見ないふりして先に進もうとすると、気持ちにフタがされてしまい、あとで思いがけない場面でかさぶたが開くような心の痛みを覚えることがあるのです。
別れの直後に沸き起こる悲しみや怒りは正当なもの。とはいえ、仕事中に集中力が途切れてしまうのは困りますよね。そこで、家に帰ったら思いっ切り泣いて悲しい気持ちと向き合いましょう。だいたい、2~3週間も経てば悲しみや怒りといった感情は薄れてくるはずです。
思い出を“正しく”整理する
悲しい気持ちが薄れてきたところで思い出を整理することで、終わった恋がより過去のものになっていきます。
嬉しかったことだけでなく、悲しかったことも苦しかったことも同等に扱ってあげることでより早くトラウマから回復することができます。
特に、マイナスの思い出を紙に書いてそれを破り捨ててみるのがおすすめ。心にたまった「くすぶり感」がなくなっていくのを実感できるので試してみてください。
思い出を整理するとき、気をつけたいことは「相手も自分も責めない」こと。ひどい言葉を言ったり言われたりすることは別れの時には多いものですが、それに囚われると先に進めなくなってしまいます。
特に、ひどいことを言われた人は自分を否定してしまいがち。自分を否定しようとする気持ちになったら、「彼は私のことを『最低な女』と言ったけど、そうは思わない男の人は必ず現れる」と心の中で念じてみてください。
ひとりでも大丈夫だと思えるようにする
恋はしたほうがいいけれど、いつもできるとは限らないもの。別れた直後の心の痛手から逃れようと、新たな出会いを探したい気持ちはわかりますが、そんな気持ちで出会った相手は新たな後悔の火種になりかねないのです。それに、そんなヨコシマな気持ちで出会おうとするのは男の人に対して失礼なこと。
だから、ひとりでも大丈夫なように楽しみを見つけたり、経済的な基盤をもっと強固なものにしたりという努力を重ねるとよいでしょう。今までやりたかったけどどこか及び腰だったことにチャレンジしたり、仕事で必要な資格取得にチャレンジしたりと、自分をさらに高める時間を持ちましょう。
そして、ひとりでも大丈夫と思えたときに失恋の痛手は勝手に癒えているものです。ひとりでいられる自分自身を大切にしてあげましょう。
それでも辛かったら……?
それでもあまりに辛くて、食事が喉を通らないどころか消えてしまいたいなどの気持ちが出てきたら、迷わずにカウンセラーなどの専門家に相談しましょう。大切な人との別れは、確かにストレスになりますが誰にも等しく訪れるもの。
どうしても辛くて日常生活がままならなくなるというのは、別れをきっかけにして心の問題があらわになったと考えたほうがよさそうです。
別れは怖くない
人との別れは決して怖くないものです。むしろ、別れは必然なこともあるのです。目を背けず、でも卑下することなく受け入れれば、きっとトラウマから回復する日がやってきます。それまで自分を信じて、そして周りの人の手助けを借りて、なんとかやっていきましょう。すぐにまた楽しい日々を過ごせますよ!
こいとり~年度末は別れの季節。別れる前から知っておきたい立ち直り方とは~
参考: